no.12 30代が振り返る、大学生時代の失恋日記

はじめに
何の飾り気もない記事を見に来てくれた方たちへ、ありがとうございます。
大学を卒業した後も、だいぶひきずっていたので、気が済むまで、書き続けます。
そして、同じことを何度も書きます。
失恋ってそういうものですよね、と思いながら読んでいただければと思います。

わたしが23歳の頃の日記。
大学を卒業して、年が暮れて、明けました。
時間が進んでいること。否が応でも感じざるをえないことに、打ちひしがれていました。

時間が経って、風化していっている。

思い出が散乱しているように感じる。
風化していくのをただ待つしかないのかなぁ。

誰かの一言でふいによみがえる思い出。
連鎖的に次々と湧いて出てくる記憶。それと一緒にこみ上げてくる感情。

わたしは、その感情に対処する術を持っていない。

心のキャパが限界なことにいまさら思いをはせる。


前を向いて歩くことって、簡単だと思っていた。

途中で道を失っても、なんとかなるって思ってた。

こんなに自分がくだらない人間だなんて、ちょっとしか思っていなかった。

何もかもを投げ出して、全部のつながりを切って逃げたい。

そんな自分を許してほしい。許してくれる人に会いたい。

錯乱状態だ。

年が明けることで、時間が経ったっていうことを客観的に突きつけられていました。
翻って、わたしは、相変わらずでした。

ずっと、同じ精神状態。同じことを繰り返し繰り返し考えていました。
後悔後悔後悔。
けど、一方で、変わっていないことに安堵してもいたように思います。
変わらず、あの人を好きでいられている自分を、その気持ちの大きさを勝手に誇っていたような気がします。

この時期、相手のことも知っている友人から、
「その気持ち、いっそ愛してやんなよ」
って言ってもらった記憶があります。

わたしは、あぁ捨てなくていいんだって思いました。

大好きで、大好きで、ちょっと大嫌いで、憎くて、やっぱり大好き


もっともっと、幸せを感じた記憶があったはずなのに、今では手で数えるくらいしか覚えていません。
そっちの方が、大事なはずなのにね。

幸せを思い出した後の絶望。
絶望を感じた後に思い出す幸せ。
こういうのをずっと繰り返していたのだろうなぁ。

この頃、思い出が、動画のように思い出されるものから、写真のように瞬間を切り取るようなモノに変わっていったことも覚えています。

時間が確実に経過している。それが現象として表れている。
わたしは取り残されている。
後ろを向きながら、後ろ向きに歩いていけたら、きっとなんとかなる、だなんて、
ポジティブだか、ネガティブだかわからないことを考えていました。

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