見て!聴いて!びじゅチューン!!第5回「解説パートの魅力!」
もしも、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」が、会社のお局様だったら・・・?
もしも、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」が、社員食堂のどんな料理にも牛乳を注ぐ女性だったら・・・?
もしも、スペインにあるサグラダファミリアが、編み物をしたら・・・?
そんな、有名な美術作品たちの「もしも」を歌とアニメで展開し、美術作品を分かりやすく紹介するテレビ番組、それが「びじゅチューン!」だ。
このマガジンでは、「びじゅチューン!」をこよなく愛する私、夏秋が、番組の魅力を7回に分けて語っていく。まだ「びじゅチューン!」を知らない方たちに、この番組をぜひ一度見てもらいたい!私と同じように「びじゅチューン!」が大好きな方たちに、もっと番組を好きになってもらいたい!そんな思いから書き始めたマガジンだ。
さて、このマガジンも、この第5回を含めて残すところあと3回となった。今回は、2回流れる作品の後に続く、美術作品の解説パートについて紹介していく。井上涼さん(以下、敬称略)自らが美術作品について紹介していくパート、その面白さについて語っていきたいと思っている。
それでは、早速紹介していこう。
1. 井上涼のユニークな着眼点
改めて紹介すると、「びじゅチューン!」は、[アニメ(オリジナルバージョン)→解説パート1→アニメ(コーラスバージョン)→解説パート2]という流れで1回の放送が構成されている。その中の1回目の解説パートでは、井上涼がモデルとなった美術作品からどのように発想を得てアニメーションにしたのかを、井上涼自身が紹介している。彼の着眼点はいつもユニークなのだが、私たちが共感できるテーマをアニメーションに織り込むのだ。
例えば、ジョルジュ・スーラによって描かれた作品である「グランド・ジャット島の日曜日の午後」という作品をモデルにした井上涼のアニメ作品がある。そのタイトルは「月曜日モンスター」。グランド・ジャット島にいる人々は、日曜日でいい天気なのに、どこか浮かない表情をしている。これはきっと、「明日は月曜日だ…。」という憂鬱な気持ち、すなわち「月曜日モンスター」のせいだ!というストーリーからなるアニメ作品だ。井上涼はスーラの絵を見て、絵の中の人物たちが浮かない表情をしていたという点に気がつき、想像を膨らませ、このような作品になったのだ。
2. 美術作品の豆知識
続いて、2回目の解説パートでは、モデルとなった美術作品について、さらに解説が加えられる。歌とアニメで覚えた美術作品について、もっと深く知ることができるのだ。具体的には、モデルとなった作品の作者による他の作品や、作者の芸術活動以外での活躍について、分かりやすく解説される。
例えば、高村光太郎の作品である「手」という彫刻をモデルにした「指揮者が手」というアニメがあるが、高村光太郎は詩人としても活躍しているということが番組内で紹介されていた。他にも、美術作品に関する興味深い知識が、番組内で紹介されるのである。
3. まるでコメディ?コミカルな演出
先ほど紹介した2回に渡る解説パートでは、コミカルな演出が加えられることがある。それも、私たちファンを惹きつける番組の魅力なのである。
例えば、アンリ・マティスの「ダンスⅡ」をモデルにした作品「ダンス寿司」が放送された回では、マティスの鮮やかな色づかいと、色とりどりの寿司に共通点を見出し、井上涼が寿司を食べる演出があった。そうした面白い演出を、井上涼自身の演技がさらに面白さを引き出してくれるため、思わず笑いがこぼれるような楽しさが生まれるのだ。
4. おわりに
さて、「見て!聴いて!びじゅチューン!!」第5回、楽しんでいただけただろうか。「びじゅチューン!」の面白さは、歌とアニメに限らず、解説パートにも存分にある。1回の放送は5分という短い時間だが、その中には楽しさがぎゅっと詰め込まれているため、長く愛されているのだ。
次回は、「びじゅチューン!」の魅力を紹介してくれる「びじゅチューン!DVD BOOK」について紹介していく。歌とアニメが楽しめるDVDと、美術作品についてさらに知ることができるBOOKを合わせたもので、「びじゅチューン!」の面白さを詰め込んだグッズとなっている。その一部を紹介していこうと思うので、ぜひ楽しみにしていてほしい。
それでは、また次回!
(第6回は6月20日に更新予定です。)
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