運動する気力が出るかもしれないnote

はじめに

 なぜこの記事を書こうと思ったか。それは今まで長距離走やランニングなんて頭のおかしい人間がやるものと思うくらい走ることを嫌っていた私が、いつの間にか走る楽しさを覚えるようになり、同時にそれまでの過程を公開することで、同じように、走りたいけどその一歩が遠い…という人の背中を押せるかもしれないという淡い期待からである。ちなみに元々は長距離嫌いと言ってあるように、陸上経験は小学生の頃、しかもハードルで1年持たずに辞めているだけである。

なぜ走ることになったのか


 私は2023年に新卒で入った会社の先輩と「お互い痩せましょう!」ということがノリで決まり、先輩は筋トレ、私はランニングをそれぞれ選択して継続を約束した。ここから私のランニング習慣が始まっていく。ちなみに先輩はもうとっくに辞めてる。おかしいなぁ()

成長と実感

 一口にランニングを始めると言っても、ランニングシューズなんか持ってないし、どれくらいが適正距離なのかも分からない。なのでとりあえず、先に父親が健康維持のために走っていた市街地コース約3.3kmを真似て走ることにした。したのだが、1km走るので精一杯。しかも1kmあたり7分超という、今では考えられない鈍足っぷり。おまけに1キロ走って休み、少し歩いてまた1キロ走る…それを繰り返す所から始まったので、最初は3キロ30分という有り様だった。ここで私は「とりあえず止まらず走れるようになろう」ということを目標に据えることにした。

 転機が訪れたのは10回目のランニング。遂に全区間をノンストップ(信号除く)で走り切ることが出来た。もうこの時の嬉しさと言ったら、疲労なんか吹き飛ぶくらいだったのを覚えている。ここで私は「3キロを止まらず走りきれる!」という自信を手に入れた。そこからは止まらないことを大前提としつつ、次第にタイムを縮める事を意識し始めた。と言っても、その日の調子によって色々変わってくるので、好タイムの次の時にガクッと記録を落とすことも少なくなかった。しかし大前提である全区間ノンストップだけは守ることで、精神的な『何もできなかった…』というマイナスを起こすことは無かった。

現在

 実家を出て一人暮らしを始めた今でも当然ランニングは続けている。最初は3.3キロ(キロ7分)を休み休みだった私が、今では6.8キロをキロ5:55で走れるまでに成長し、体重も4キロほど落ち、先輩や職場の人にも「痩せたねー!」と驚かれたり、継続していることへの称賛をいただいたりする。ちなみに2024年の夏で始めて1年を迎えようとするくらいの歴だ。
 今ではより速く走ることが目標になっているし、ランニングをとても満喫している。ここからら私でも続けられたモチベや意識の保ち方を記すので、運動を始めるか迷っている方はぜひ参考にして、初めの一歩を踏み出して欲しい。

続ける秘訣

 ここで紹介するのはあくまで私が自分で意識したり気付いたモノなので、人によっては違うと思われるかもしれないがご容赦願いたい。さて、まず簡単に纏めると以下の通りである。

・『続ける理由』を他人に求めない
・最初から追い込むな
・良い道具は習慣化してから買うべし
・無理は禁物
・体重計に乗るべし
・いつでも確認出来る形で記録をつける

 まず1つ目から。例えば私のように『誰々との約束だから』や他にも『好きな人が出来たから』というような理由で運動を始める人は多いと思うし、始める契機としては何ら問題ない。しかしこれを『継続する』理由にすると人は簡単に挫折する。もし約束した相手が途中で挫折したり、恋が叶わなかったとき、そこで頑張る気力は一気に失われる。すり替えるタイミングはいつでも良いので、必ず理由を『今まで頑張ってきた自分を捨てたくない』というように自分に求めるようにしよう。

 次に2つ目。ランニングの参考タイムや距離はプロレベルから初心者レベルまで、調べればすぐに出てくるが、いきなりその数値を目指してはいけない。昨日まで運動らしい運動量0の人間が全員そこまで出来るとは限らないからだ(もちろん目指せるなら目指して良い)。自分で試しに走ってみて「この距離をこのペースなら続けられる!」という『継続できる自信』を持つことが何よりも大事なのだ。それが例え自宅の周りを1周だとしても私は貴方を応援する。もっと言えば、ウォーキングだって立派な運動なので、歩く所からだって良いし、応援する。改めて言うが、初心者に大事なのは『継続すること』だ。スピードや距離は、やっていけば自ずと伸びてくる。

 続いて3つ目。これは運動に限らず言えることだが、良い道具というのは『継続してる人がさらに高みを目指す為に存在する』物である。無論、最初は形から入るタイプという方はシューズやウェアなどを揃えてもらって構わないが、継続出来なかったとき、それらがホコリを被って知らない間にゴミとなるのは自分のお財布にも痛い話だろう。私も最初は家にある適当な半袖短パンと運動靴で始め、継続する中で足が擦れて痛くなったからランニングシューズを買っている。ちなみに話が逸れるので多くは語らないが、シューズを買ってからランニングがグッと楽になったので、習慣化出来たら是非買ってみて欲しい。おすすめは厚底。

 さて4つ目。ここが私が最も大事にしている部分である。頻度や強度などは人それぞれだが、ある程度習慣化すると自分なりの『予定』というものが出来てくる。もちろん予定通りにこなすのがベストだが、何が何でもやるんだと追い込むのは逆に継続する意志を奪ってしまう。なんか今日は気分が乗らないとか、まだ体力が回復しきってないなど、休みたいときは思い切り休もう。私も仕事の都合などでまるまる1ヶ月休んだ事もある。大事なのは休まないことより『休みを挟んででも継続する事』である。

 次に5つ目。体重計に乗ることで、自分の現実を受け入れることや、明確な達成感を味わうことが出来る。これは次の6つ目と似たような事が言えるのだが、良くも悪くも『変化』というのはやる気を起こしてくれる。体重が減ればさらなるモチベーションアップに繋がるし、逆に食べ過ぎ飲み過ぎで体重が増えても『増えたことに気付いて』頑張ろうと思える。ここで大事なのは、体重が戻っても落ち込まないことである。落ち込む暇があるなら危機感を持って運動したり食事を考えよう。これを疎かにして何となく走っていても自分の現状が見えないので、結果として習慣化を妨げてしまう。

 ラスト6つ目。これも大事。カレンダーに印をつけるとか、SNSに載っけたりするとか、形は何でも良いので『いつでも確認できる形で』やった証を残そう。これらは積み重ねる程自分の自信に繋がるし、辞める理由を遠ざけてくれる。私の場合は自分のインスタにストーリーへ載せて、アーカイブで記録を保存している。

最後に

 長々と語りましたが、要約すると、運動を続ける秘訣は『習慣化と自信のループ』です。ここのループに乗るまでがキツいけど、逆に言えばループに乗ってしまえば自分流のやり方は確立出来ているので、滅多なことで辞める事は無いでしょう。そして『周りと比べる必要』はありません。自分の目標に向かって、自分のペースで、自分の意志で頑張りましょう!画面の向こうの貴方の運動デビューを、私は応援しています!

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