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イマドキのSTEAM教育って? 1年生のクラスを覗き見(そして手伝い)。

STEMとかSTEAM教育って聞いたことがある方も多いと思いますが、私も娘がYear1になってSTEAMのクラスを経験するまで、具体的にどんなものなのか、まったくわかっていませんでした。

そもそもSTEAMとは

S…Science(科学)

T…Technology(テクノロジー、技術)

E…Engineering(エンジニアリング、工学)

A…Art(アート)

M…Mathematics(算数、数学)

この5つの科目の英語の頭文字をとったものです。

文部科学省の提言によると、これら5科目で「実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育」。

具体的にはクラスで何をする?

娘の通うインターナショナル校では、オンライン授業が、今年2月、3月の一時期の任意登校の期間を除き、もう1年以上ずーっと続いています。

オンライン授業もずっと同じルーティーンだと、子どもだって飽きますよね…。学校側も試行錯誤が続いていると思いますが、今学年の途中から2週間に一度、2コマまたは午前中の3コマ全部を使ったSTEAMクラスが始まりました。

毎回、授業では工作で使うような材料を、学校の指示に合わせて大量に用意。

全部必ず使うわけではなく、あらゆる材料の中から、子どもがそのときのテーマに沿って「これ使いたい、使えそう」と思うようなものを選びます。

今までの課題例を挙げると

●動物(ミニチュアサイズのフィギュア)が渡れる橋を作る。

●身の回りのものを使って、何か役立つものを作る。

●動物(ミニチュアサイズのフィギュア)のための迷路を作る。

など、工作的な要素が強いです。(1年生だから、というのもあるけど)

ただ、いわゆるアートのクラスと違うのは、「ちゃんと workするもの」「用途に合わせて使えるもの」というのを考慮して、何かを作ることです。

とは言っても、ちゃんとworkしなかったからといって、先生に注意されることも、減点されることもありません。

とにかく、自分で考えて(計画)、手を動かして作り(実行・実演)、発表する、というプロセス、そして何より、子どもたちが楽しんで挑戦することを今の段階では重視しているのかなと思います。

最終課題は「月着陸船のデザイン」

5月終わりの学年末も近づき、おそらくYear1でのSTEAMクラスは最後かと思われた日の課題は「月着陸船(lunar lander)のデザイン」。

口出しも手出しもせず、娘の自主性に任せてやらせようと心がけているのですが、そもそも月着陸船のイメージが沸かなかったようで、最初から「わからない〜」の連発。

わからないものをデザインできるはずもないので、月着陸船の画像をググって提示。同じものを作ろうとしなくていいから、こういう感じのものをイメージしてみたら? と助言しました。

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ホワイトボードに描いたデザイン画。シンプルだけど、どんなものかイメージできたようです。

私自身も工作があまり好きな子どもではなく、今も手作り全般苦手です。なので、娘と一緒に工作で遊ぶ機会もなく、その点はちょっと申し訳ないな…と思うことも多々。

というわけで、この日は私に時間的な余裕もあったので、(本当はダメだけど)手助けをすることに。

材料としてどんなものが使えそうかは、娘にまかせて、月着陸船っぽく見せるには、材料をアルミホイルで包むといいよとか、材料をうまく貼りつけるためのハサミの使い方のコツなどを助言。

先生からの注意点は、

●月着陸船の中にいる宇宙飛行士を守るため、どのようにソフトランディングさせるか?

●着陸するのに速度を落とすことは可能か?

この2点。これらを考慮して作るのが大事ということです。

ロケットや宇宙に興味がないと、この2点を理解して考えるのは難しいかな、と思いつつ、娘には、ソフトランディングさせるには、そもそもスピードを落とさないときっと難しいよね? とまたもやアドバイスし、スピードを落とすには何が必要かな…? と誘導。

「エンジン!」とひらめいたようだったので、じゃあ燃料が入っている部分も作ってみよう、とさらに誘導。ふー。

要所要所で手伝いつつも、娘は頑張って完成させ、そして、発表タイム。

どんな材料を使ったか、どんな工夫をしたか、ソフトランディングのために何を作ったかを簡単にまとめ、カンペ作りも手伝いました。そして休憩時間中に練習。

そこまで私がやらなくても…と思いつつ、でもサポートなしで「自分で考えて」だけでは、要領もつかめないよね…とも思い…。

たとえ上手にできなかったとしても、理想は最初から最後まで自力で考えて作り上げることだとは思います。でも、手助けを受けながらでも、結果的にうまくできたと、娘自身が小さな成功体験を味わって、授業を楽しんでもらえることも大事。バランスを見極めて、これからも寄り添ってあげたいです。

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●昨日の日記●

久しぶりにぐっすり眠れた気がする。やはり夕食後にカフェインはやめたほうが良さそう。

もうcurfew(ロックダウン)も何日目だかよくわからなくなってきた。

娘がオンライン授業を受けている間、午前中は家事などをして過ごす。

ランチはバナナ入りパンケーキ。最近コツをつかんだ。ポイントは卵と温めた牛乳を先に混ぜること。そして生地を最低1時間寝かせる。これでふっくらいい具合の焼き色がつく気がする。

午後は少し仕事して、早めに夕食の支度。

夕食はオクラのサブジ、作り置きしていたダル、マトンケバブ、バスマティライス。素朴だけど、こういうご飯が身体にやさしくて美味しく感じる。

夜はネットフリックスで「クイーンズギャンビット」の1話と2話を観賞。チェスは未知の世界だけど、ストーリーにぐいぐい引き込まれた。ヒロインの目力がすごい。



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