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テストがある日の朝に必ず父に言われていたこと

多くの人がそうであるように、私も学生生活の間、大小さまざま、数えきれないほどのテストを受けてきた。
小学校で単元が終わる毎に実施されるテスト、中学から始まる定期テスト、全国規模の模擬試験、高校入試、センター試験、大学の二次試験。
通知表にしか影響しないものから人生を左右するものまで、色々あった。
さらに漢検や英検など、自主的に受けたものも含めればもっと色々ある。

その規模や重要性にかかわらず、何らかのテストがある日の朝に必ず父から言われていた言葉があった。

「ちゃんと名前書けよ~」

「頑張れ」や「良い点を取れ」といった類の言葉ではない。
名前を書くことを毎回のように念押しされていた。
普通の親は良い点を取ってきなさいとかちゃんとやりなさいとかそういうことを言うのではないだろうか。知らんけど。

理由は色々推測できる。

考えられる理由、一つ目。言わなくても良い点を取れるから。
これを書いていて自分でも傲慢だなと思った。
だが、小学校から高校まで成績トップだったので事実だと思う。
その傲慢さ故に油断し、名前未記入という凡ミスで0点みたいな事態にならないようにという願いだったのかもしれない。
似たようなものとして、センター試験の時には記入欄をきちんと確認しろと言われたような気もする。
油断してしょうもないミスで台無しにしないようにということだろう。

考えられる理由、二つ目。プレッシャーを与えない為。
ある意味一つ目と共通しているかもしれないが、下手に緊張させて実力を発揮しきれないのは勿体ないということかもしれない。

父の真意は分からない。
それでも、小学校低学年の頃から100点を取るのが当然であった故に傲慢に育ってしまったため、変なところで油断して足元を掬われかねないという懸念が割と早い段階からあったのだろうと何となく思う。
今度何かの機会に聞いてみようと思う。

小学生から大学生になる前まで何年もの間ずっと「名前書けよ~」と言われ続けてきたので、記名欄はもちろんのこと、その他も細部まで確認する癖が自然と身についた。
テストで問題を解くというようなメインの部分だけではなく、名前を書くという些細なことまで気を抜かないという姿勢をいつも大事にしている。

#大切にしている教え

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