マガジンのカバー画像

東北地方の熊野神社と熊野信仰

24
名取熊野三社や名取周辺の歴史・伝説の考察。羽黒から熊野へ、旭から名取老女へ、日本海から太平洋を繋ぐ。
運営しているクリエイター

#神社

【伝説】名取老女の金注連と金蛇水神社

【伝説】名取老女の金注連と金蛇水神社

金注連(かなじめ)とは
熊野堂郷土史年表では、
「989年9月京都の三条小鍛冶宗近、
勅命により宝刀を造る際、
岩沼の金蛇水神社のご神体を造り奉納する。」

この三条小鍛冶宗近(※1)が、熊野堂神社御宝物の金注連を造った人物と伝えられています。

金注連とは、名取老女が巫女である証拠のひとつとされ、
名取老女が身につけていたと伝わるもの。
僧侶のかける輪袈裟、修験者の用いる結袈裟を製鉄にしたのが、

もっとみる
【神社】武蔵国賀美郡から勧請の加美町宮崎の熊野神社の歴史

【神社】武蔵国賀美郡から勧請の加美町宮崎の熊野神社の歴史

加美町は、宮城県の北西部に位置する大崎地方。
船形山、薬莱山などが加美町の象徴の山です。

奈良時代の『続日本紀』には賀美郡と記されてます。
その後、色麻郡を併せ、江戸時代に賀美郡から加美郡に改名しました。

ちょっと奥山にある熊野神社。
鳥居近くまで車でいけますが、途中、参道のような道があり、
昔はこの道から歩いていたようです。

ここのおくまんさまを知ったのは、御浜降りを昔行っており、60キロ

もっとみる