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タイの季節と気候変動について

タイには3つの季節がある(と、言われている)

タイ語だと
ร้อน(暑い)ร้อนมาก(すごい暑い) ร้อนโคตร(超暑い)
と揶揄したりするが、実際は乾期、暑、雨期期と分けるのが分かりやすい。

12月なのに今にも降りそうな空模様

11月~1月が乾期。
10月中旬から下旬にかけては、毎日夕方になると決まってスコールが降る。しかも、丁度皆の帰宅時間と重なる夕方に直撃するため大渋滞が起きる。

11月に入るか入らないかで、土砂降りだったスコールが嘘みたいにピタッと止んで、空気のにおいが変わり乾期に突入する。

12月も中旬に差し掛かるころになると、朝晩20度を切るか切らないかの日が出てきて、タイ人たちは「寒い寒い」と言いながら、ニット帽を被ったりしながら束の間の乾期を楽しむ。

そんな寒い寒いは大体2週間程度。

1月に入って少しすれば、もうなんだかじりじりと暑くなりはじめ、乾期が終わり暑期へと突入する。

2月から4月が暑期と呼ばれるタイで最も暑い期間。
雨も降らないためアスファルトの照り返しで熱気がこもり、PM2.5の数値も高くなっていく。ビルから見下ろすバンコクは空が白く籠り視界不良。

暑さのピークを迎える4月13日から15日は、タイの旧正月「ソンクラーン」を迎える。
タイは1988年まで太陽年を使用していたが、その後1940年にグレゴリオ暦を導入して仏暦を修正したため、1月1日が元旦となった。
(とは言えタイでは未だに西暦ではなく仏暦の記載が一般的)

その時の名残で4月に正月を迎えていたのが始まりだが、今では暑気払いの意味を込めた水かけ祭りという印象が濃い。

5月になるとようやく雨が降り始める。10月下旬までが雨期と呼ばれ、毎雨の多い季節に突入する。この時期はローシーズンとなり、南の島にあるホテル群は軒並みプロモーション価格となる。

私がタイから帰国した2017年までは、少なくとも毎年この通りの季節だった。11月上旬に毎年恒例のフェスがあったので、そこを乾期の入り口と捉えていたくらい、割と正確に季節が移り変わっていっていたと思う。

それが今や、12月でも平気で毎日雨が降り、気温は下がらない。
日本に居ても天気予報を見ては季節外れの暑さや寒さがやってくることがあるが、気候変動は世界的な問題となっていることを肌で感じる。

気候変動が人間に与える影響はじわじわと大きくなっていく。
人間が環境を破壊してしまったように、いずれしっぺ返しが来る前に意識して環境問題に取り組む必要があると、強く感じている。

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