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ぼっちコミュ障が就職活動

私は人とうまくコミュニケーションがとれない、俗に言う"コミュ障"だ。
中学生の時に引きこもりになって以降なんとか高校、大学は卒業したがどうも同世代の人とうまくコミュニケーションをとることができない。
当然のことながら彼女は14歳の時以来いたことがないし、"友達"という言葉の響きすら懐かしく思えてくる。

そんな暗い青春時代を過ごした私も大学4回生になれば就職活動をしなければならない、Fラン大出身の私でも書類選考は通過できるレベルの企業を選んでたくさんエントリーしてみたが結果はどれも不合格。
Fラン大卒で出席するだけで単位を認定してもらえるゼミに所属し、サークルにも部活にも所属していないコミュ障の私は瞬く間に社会の荒波に飲まていった。

1つも内定がもらえずに焦り初めていた時に目にしたのがバイト先のスーパーで目にしたチラシだった…
「新卒正社員募集中、まずは説明会ご参加ください」
正直内定がもらえるならばなりふり構っていられない状況だった。
とある駅前の店舗の中の一室で開かれた説明会に参加、簡単な筆記試験を受け、次回面接の日程を聞かされてその日は帰宅。

一次面接はバイトしているということを事前に話していたので人事の担当者と10分ほど軽く話をして終了した、結果はもちろん合格。

二次面接がいわゆる”最終面接”で幹部による面接だった。
今まで面接はすべて一次でお祈りされてきた私にとって初めての経験であり、自信をもって話すことのできるような人生を送ってきたわけではない私はテンパってしまいその日の面接の記憶は何もない。
「落ちたな」そう確信した。

1週間ほどして人事担当者から電話が来た「おめでとうございます、合格です」次の研修の日時が伝えられた。なぜ私が合格??その想いで頭の中はいっぱいだった。

その後いつも通りバイトに行き、店長に内定がもらえたことを話した。
すると意外な答えが返ってきた。
実は最終面接の後に幹部から「あいつ採用しても大丈夫か」と店長のもとに電話がかかってきていたのだ。
店長は「態度も真面目だし大丈夫です」と答えてくれた、だから合格できたみたい。

そんないきさつで入社した今の会社は今年で4年目に突入する。
仕事内容はカンタンで誰にでもできる仕事で将来性もあるとは言えない状況だし、同期入社社員のおよそ3割はすでにやめていっているしブラックなうわさも絶えない会社だ。
後々話を聞くと当時はコロナ前で内定率も高く、不人気業界の小売り業界のわが社は新卒の人員確保に苦戦しており、内定をばらまいていたようだ。
それでも当時のバイト先の店長には感謝しかない。

仕事をしていてイヤなことばかりだけれども
この話を思い出すともう少しだけ頑張ってみようかなという気持ちになれる。

今年も世間が10連休の中10連勤してゴールデンウイークがんばろう。

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