証拠なき「ツイッターでトレンド入りしました」記事の悪質性
朝日新聞GLOBE+の記事で「「外国人専用」という言葉が先日、Twitterでトレンド入りしました。」という言葉からスタートしていたのですが…
「Twitterトレンド入り」の内実
調べてみると7月12日に24時間で「463件」だけ言及されたものでした。
発端は以下の報道。
Twitterトレンドは「報道機関の記事」が多く表示される傾向にあります。
それは単純に拡散する人が多いから、ということもありますが…
ワードがほとんど拡散されていなくともトレンド欄に表示されることがあります。
Twitterトレンドの仕様と報道機関の記事
たとえばハフポストのこれ
この記事のタイトルに含まれる文言「池松壮亮」で言及回数を調べてみると…
私の観測経験上、1時間あたり200件ツイートされていれば、Twitterトレンド欄の表示上は「1000件」表示となり得ることが分かっています。
しかし、これは明らかに無理です。
つまり、このハフポストの記事は
【何らかの契約によって優先的に表示されている】
ということ。
しかもこれ、7月14日の記事を14日にツイートしたものが最上位に表示されているわけですからね。
そういうことがTwitter上では頻発しているので、このようにハフポスト等をツイッタ-トレンド上の表示から消し去る機能が開発されたりしています。
Twitterでトレンド表示の仕様はどう説明されているのか?というと。
こんな感じで、まるで「すべてがアルゴリズムによっている」かのようですが、先述の通り、メディアの記事シェア等の場合には、そうではないケースがあるということです。
報道機関の記事によって話題性が捏造されることも
なお、報道機関の記事によって話題性が捏造されることもあります。
記事が出される前にそのワードが拡散されていたかのような報道があっても、実はそれはその記事がUPされてから拡散されていたものだった、というケースが何度もあります。
朝日新聞GLOBE+の記事の問題点
さて、冒頭の朝日新聞GLOBE+の記事の問題点に戻ります。
サンドラ・ヘフェリンが書いたこの記事ですが、どういう理屈で「Twitterのトレンド入り」したのかが分かりません。
実際の拡散数を見ると、12日当日で最も拡散されたのが1時間あたり45件。
14日は20時台に62件だが、その前の19時台は9件、21時台は15件。
合計で3時間で85件。
これは本来トレンド入りすることは無い数字です。
発端が東京新聞の記事なので、報道機関特有のトレンド優先表示がなされた可能性が否定できません。
よって、「Twitterのトレンド入り」した際の画像がどういうものだったのか(件数表示)を示さなければ、簡単に「トレンド入り」が作れてしまうのです。
こういう論じ方はあまりに不誠実だろうと思います。
ただでさえ、先述の通り、「Twitterトレンド入り」が報道機関によって捏造されているケースがあるのですから。
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