【聖徳太子抹殺計画】こうやって「厩戸王」浸透工作が進んでいく

この方には他意は無いと思いますが、こうやって「厩戸王」浸透工作が進んでいくのだなと思いました。

確かに、学習参考書などでは模範解答として「厩戸王」と書かれているものが相当数あります(圧倒的多数派かというとそうでもなさそうで、体感として半々程度か)。

この記事を書いて以来、定期的に図書館で検定教科書を読んだり、書店で検定外の学習参考書をチェックしていますが、学習指導要領⇒検定教科書⇒学習参考書になるほどサムネの図のように「聖徳太子」や「厩戸皇子」という語がどんどん薄れていっている感じです。

「厩戸王」というのは少数学説の1つに過ぎず、平成29年検定時に「厩戸王」表記が存在することが問題視されて記述が「聖徳太子」或いは「厩戸皇子からのちに聖徳太子と呼ばれるようになった」というものになりました。

こうした経緯にもかかわらず、その後においても学習参考書などで「厩戸王」表記が無くなることはありません。

おそらくですが、私立学校の入試の正解がそうなっている所があったりするのではないかと思います。

しかし、「厩戸王」というのは歴史上、どこかに記載されていたものではなく、予測に過ぎません。

また、皇室の論理から言っても、用明天皇の第二皇子だった厩戸皇子はその後の皇室法で言えば「親王」の地位にあるもので(「王」と「親王」は異なる)、近い時代の近傍の天皇の子も「皇子」と呼ばれているのになぜ聖徳太子だけが「厩戸王」となるのか、さらには「厩戸王子」とまで記述するところもあり、明らかにこれは一種の政治的工作だろうとしか思えないのです。

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