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FFXIVへ復帰後に思う『誰かと繋がりを持って遊ぶ』こと。

(原文: 5th.Jan.2019.)

あるプレイヤーさんとの出会い。

旧FFXIVの開始時に意気揚々とパッケージを購入したのが2010年
あれからあっと言う間に、もう2019年。
オンラインでもゲームを遊ぶようになって20年ですが、ひとつのタイトルを長く親しむには情熱が要るもの。
私の長いオンラインゲーム歴の中でも、FFXIVは最も長く親しんでいるタイトルです。

生活の変化に伴いFFXIVを一時は継続して遊べなくなり、断続的に休止していました。
2017年に一念発起して、キャラクターを新規に作ってゼロからの復帰
新しいキャラクターでもう一度ちゃんとFFXIVを遊ぼうと思い、あれよあれよと2年。
3年目の春がもうそこまで。

当初は。
メインストーリーを遊んだら、またそこで次のアップデートまでお休みになるだろうな、と思っていました。
何しろ、ゲーム歴自体が長過ぎて、オンラインRPGでの出会いや別れに半ば期待はしてなかったわけで。
適当なタイミングで出たり入ったりして、物語だけを楽しむつもりでいまして。
いわば、ゲームに冷めていた。良くも悪くも。
ウルティマやディアブロや…遊んだタイトル数がわからないくらい色々触って、慣れがあるのは自覚してます。

そうしてFFXIVを再開して半年後、あるプレイヤーさんに出会いました。
今はタイトル問わず最も親しくしてくれているフレンドさん。
その方との出会いが、私のゲームライフにも影響を与えてくれました。
人と関わることの難しさと楽しさを、改めて考えさせてくれた。
出会えてよかった、と今は間違いなく言い切れます。

フレンドさんの抱える問題。

フレンドさんはFFXIVが初めてのMMORPGタイトルで、ローカルルールに必死に慣れようと四苦八苦。みんなに迷惑かけないようにしなければいけないと、なかなかゲームを楽しめていない様子でした。
ミスを責められるのが怖くてコンテンツに行けない。行かないと練習できないのに、の悪循環。
私の知っているオンラインゲーム黎明期とは違って、今は心ない言葉を投げかけて来るプレイヤーも増えている気もするし。その中で初心者さんが楽しむ為に必要なことはなんだろうか。

フレンドさんには失礼だけど、そんな風な話がとても新鮮で。
フレンドさんの目を通して初心者さんの思う事や感じている事に触れられるのは、自分が忘れていた何か高揚感が戻ってくる気持ちがして聞き入りました。
「やりたいのにやれない」その問題を一緒に考えようと思った。軽はずみではあったけど自分にできることがあるんじゃないかと、ちゃんと楽しいと思えるまで付き合おうと、その時既に決めていました。

好きなタイトルを仕方なく諦めるなんて、こんな悲しいことがあるだろうかと。

毎日遊ばなくても、その都度一緒に考えて疑問を解決していけば、一年で相当な数の疑問をクリアできるはず。
幸い、コツコツやるのは私の得意とするところだったので、自分のプレイスタイルに『このフレンドさんと伴走する』を加えました。というか、そうさせてくれないだろうか?と頼みました。一緒にやりませんか?と。

疑問は一緒に考える。

経験者然として先々あーしてこーしてって言うのはとても簡単だけど、それでは相手の為にはならないと考えていて。
相手が何を見て思ってそうしているのか、先ず知りたいと思いました。そうして手が必要な時だけ手を貸す、必要な時だけ一緒に考える、指示はしない、無理強いもしない。
そうしている内にコンテンツやイベント後のデブリーフィング(軍隊用語で状況報告・事実確認などの意)は毎回盛り上がりました。

私も復帰者(リターナー)で不慣れな所がたくさんある。それにフレンドさんとは対等に遊びたいので、ヘルプする時は節度を考えました。
私が口出しし過ぎて、フレンドさんの楽しさをぶち壊しては元も子もない訳で。だから助言を求められるまでは特に何もしない、だけどいつも傍らにいる、誘ったり誘われたりと言った感じです。

現実には私は、レジャーガイドの様な仕事をしています。
海などの危険な場所で初心者さんが安全に遊べるようにサポートする仕事。その為には、伝える努力が欠かせません。
フレンドさんの抱えている問題と、私が仕事でやってることがとても似ているように感じました。
初めてだと、なにがわからないのかわからないからです。
わからない部分に寄り添って、相手の視点で出来事を見て。楽しんで貰う為に必要な事はなんだろうか。そのフレンドさんと一緒に考えることにしました。

出会いから2年。

フレンドさんは本人が望むようにどのロール(役割)もこなせるようになってきたし、カンストするジョブもちらほら。おっかなびっくりだったコンテンツも頻繁に誘ってくれるようになって。メインにしてるジョブ以外も精力的に挑戦する姿を見て、私もたくさん刺激を貰いました。
『新生から遊んでいるけど、今が一番楽しい』
先日そう言われて、実は画面のこちら側で私はちょっと涙が出ました。
『あの時、止めなくてよかった』
出会った頃、このゲームが好きなのに自分には向いていないとFFXIVを止める寸前のところで私に出会ったのだと、後に聞かされました。だからそう言ってもらえて、言葉が出てこなかった。

2017年1月5日に復帰していなければ、今のこの状況は起こり得なかった。そう思うと感慨深いです。

プレイヤーの数だけプレイスタイルがあるだろうし、それをお互い大切にして楽しみたい。
尊重するって簡単そうで難しいけれど、その為に必要なことをこれからも考えていきたい。そうしてFFXIVも少しでも長く楽しみたいと改めて思う日になりました。
ゲームではあるけれど、そこにいるのはやっぱり人なんだなという楽しさと大切さを忘れない様に、敢えて文章で残しておきます。
またゲームに慣れて自分が冷めてしまわない様に。

結びに。

最も親しいフレンドさんに、そして私の復帰後一緒に遊んでくれたたくさんのフレンドさんに、FFXIVを運営してくれる全てのスタッフさんに心から感謝します。

そして最後まで読んでくださった方、ありがとう。

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