お国が変われば (ベルギー編) その1
ベルギーには2016年から2020年まで4年弱住みました。
色々慣れてきたと同時にびっくりする事も多々。6年住んだお隣のフランスとも全然違うので新しい発見があるたび(ある意味?)感動してます。
今日はそれをまとめました。
1)人口少ないのに政治が超!複雑
ベルギーの人口は1135万人。日本の10分の1以下です。東京都の人口が930万人くらいなのでそれよりちょっと大きいくらい。
地図で見るとまず北の黄色はオランダ語が公用語で、フランダース地方といいます。
南のピンクと首都のブリュッセルはフランス語が公用語です。
(それに加え、ドイツ語が公用語の場所もあります。)
政治の政党と行ったら日本や、先進国は大体2大政党みたいな(と野党)があるだけです。
ベルギーはその各オランダ語圏とフランス語圏ごとに2大政党があって、その上、合併派!(ベルギーを1国としてまとめたい)と分立派!(オランダ語圏、フランダース独立・フランス側の独立を掲げている政党)があるのでごっちゃごちゃ。選挙も各地域であるので計6回くらい投票に行かなければならないんだとか。
生粋のベルギー人もあまりうまく説明できないくらい複雑だそうです。
元々は第二次世界大戦前までは南のフランス語圏が農業・商業などで豊かだったのが近年は北のフランダース側がサービス業などで発展。年配の方はフランス語がお金持ちの言葉、ということでフランス語を話すことが賞賛されていましたが近年はオランダ語の方が就職に役立つ?ということに。
(ベルギー語はオランダ語なんですが、正確にはフレミッシュと読んでいて、”オランダ語”っていうとキレられます。イメージでは同じ日本語の東京弁と関西弁くらいの違い。)
2)英語しゃべれる率がマジ高い。
私たちはヘント(Ghent)というフランダース側に住んでいますがみんな英語が超上手。英語がダメな人は大体フランス語が喋れます。これは他のヨーロッパの国に比べても断然高いです。ドイツも英語が上手ってイメージありましたがベルギーほどではありません。スーパー行っても、パン屋さんもみんな英語で親切に対応してくれます。ちょっと年上の方は英語よりフランス語が上手な人が多いです。
3)みんなDIY上手
DIYというかサバイバル力の高さに拍手。小さい時の習い事がボーイスカウト、ガールスカウト、という人が多くてみんなもの直したり、何かを作る生活力が高いです。
引っ越してきてびっくりしたのがアパートが全部:裸電球。ワイヤーががっつりでた状態でした。
自分で好きなライトを買ってきて、配線のやり方をYouTubeで調べて頑張りましたよ。(左が買ってきたライトを設置している様子。)
最近家を買った、という友達のお家は、ガラージだった場所をぶち壊して部屋を作っていました。ほぼ自分たちで全部やったらしいです。リフォームとかまでできてしまう生活力!あっぱれベルギー人です。
4)教育が民主主義的。
幼稚園は2歳半から始まってもうすでに小学校みたいな長さです。(8時15分から3時25分)
水曜日は半日なので12時に終わりますが学童もあって共働きの両親であれば6時まで預かってくれます。中学校からは寄宿学校に行く子も多いそうです。
幼稚園から子供にあった教育選びができるよう、沢山の種類から選べるようになっています。
うちの子は経験型と呼ばれる教育スタイルだったので、これを教える、というよりは子供の興味からみんなの勉強に繋げるという概念があるみたいです。例えば、クラスのEちゃんが週末に動物園に行きました!という話をしたら今週のテーマは動物、という感じで教える科目が決まるそうです。うちの子が火曜幼稚園は年中がなくて年少(2歳半から4歳)と年長(4歳から6歳)に分かれているだけで給食と休み時間は全員がばらけて一緒に食べるそうです。そうすると自然に年長の子が年少さんの面倒をみたり、年関係なく一緒に遊ぶ環境を作ってあげているそうです。
もう一点日本と違うな、と思うのはアジアの幼稚園ってみんなでこの遊びをしましょう!っていう時間が多いですけどベルギーもフランスもそうでしたが教室にある好きなおもちゃを使って好きに遊んでいいよ、って時間が多い気がします。このくくりで遊んでください、っていうよりはこの敷地内のなに使っても、誰と遊んでもいいから勝手にしてください、みたいな感じです。
5)「幸福先進国」なのかわかりませんがとりあえずベルギー人は幸せそう
ジョギングしてる人の6割くらいは笑顔です。笑
走ってて何がそんなに楽しいんだろうって思うくらい。チャリに乗ってる人もなんとなく生き生きしてる人が多いです。
続きは次回の日記で:
なんでこの国はこんなにハッピーな人が多いのかちょっと考えてみました。
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