MBAって何かの役に立つの?〜パート1〜
MBA (MASTER IN BUSINESS AND ADMINISTRATION)
日本語で言うと経営学修士(けいえいがくしゅうし)
こんな私も2011−2012年でロンドン・パリに半年づつ、半分英語で、半分フランス語で取得しました。学校によりますが、日本の四年制大学を卒業し、社会人経験が3年以上あったので、私は1年で卒業できましたが、2年の場所もあります。
今日は、なぜMBAを取ろうと思ったのか。
学校をどう選んだか
MBAでは何を学ぶのか?
説明しようと思います。
1)なぜMBAを取ろうと思ったか
多分、1番の理由は「かっこいいから」です。笑
ワーホリのビザをとってフランスにやってきたんですが、フランス人は「フランスの大学を卒業していないから」という理由で雇ってくれませんでした。日本の大学で何をしたのかよく分からない、社会人経験はあるけれどもその分野からちょっと離れた仕事を探していたので、本当に仕事が見つかりませんでした。
見つかった仕事も、すぐ仕事が学べて、離職率の高いバイトばかり。ワーホリのビザが切れるタイミングで大学院に入り直した、という訳です。
2)学校をどう選んだか
まず、フランスで仕事を探すには、フランスのなの知れているビジネススクールでなければ面接にも呼んでもらえないと聞いていたので、3つに絞りました。(INSEAD, HEC,ESCP) - その中でも、1年で終えられて、かつ2カ国にいけるし、一番安いESCPに決めました。それでも学費は200万。(他の2校は500万くらいしたと思います。)
一括で払うか、2回に分けて払うか選択できましたが、2回に分けて払った方が時間を分散して為替のリスクを回避できると思い、結果的には2回目の支払いをした時の方がユーロが下がっていたので、10万くらい得しました。
英語とフランス語両方で授業を受け、専門用語も両方で習ったので特に今の会社(フランスの顧客ベースで本社はイギリス)なので、結果だけ見るとやくに立って居ます。損益計算書が両方の言語で読める事や、この国では経費にできるけど、こっちではできない、など色々と勉強になりました。
3)イギリスとフランスの学び方の違い。
イギリスでの授業
もともとフランスの有名校だったのでパリでの授業に期待を寄せて居たんですが授業のクォリティーは期待に反してイギリスの方が断然よかったです。
イギリスは:1−3くらいまでを説明して皆で4、5、6をブレーンストーミングしながら7−10をプレゼン、みたいな自分達で考え出して”イノベーションとは?”とか”Disruptive techonology” 破壊的技術(はかいてきぎじゅつ)を身を持って体験?考えて見たり。
++破壊的技術とは必要性を感じなかったのに今はなくては生きていけない、次世代のステップになったイノベーション。例えばスマートフォンとか海外のタクシーアプリのUBER, アマゾンの登場でのネットショッピングなどが例。+++
If I had asked people what they wanted, they would have said faster horses.
Henry Fordが「もし、人々に何が欲しいと聞いたら、彼らはもっと速い馬と答えただろう」そして彼が車を作った、と言うのが破壊的技術です。
授業の例で言うと、Business Entrepreneurship (起業学)みたいな授業があったんですが、起業とは、とかセオリーは何もなしで、こういった商品を作ってる会社があります。経営がうまく行ってません。どんな問題がありますか?1−3までの骨組みを(問題を見つける)与えてもらったあとに
4。この商品を他の既存の商品とくっつけられるとしたら何があるか?
5。くっつけて見たら生まれる相乗効果とは何か
6。相乗効果で生まれた偶然の産物みたいな商品を他誰に売ることが出来るか?
7−9くらいで4−6からでたアイディアをまとめて10で先生が
「みんなのアイディアは素晴らしい。でももう少し視線を伸ばして見ると、ほらこんなマーケットにも手を出せる、こう行った形でも売れる、ほら、すごいでしょ」と70近いおじいさんが超ウキウキに話をしている授業だったんですが、初めてSF映画を見た感覚で「すごい、確かにすごい売上の可能性を秘めている、この商品!」と私までウキウキワクワクしたのを覚えて居ます。
授業の例をあげると、(10年前の授業なので、そんなん知ってるよって思うかも知れませんが)
「カーナビ生産が右肩下りの会社の例」を取ったんですが、今はGoogleマップがあるからカーナビを搭載しようとも考えませんが、テスらーのIpadのような大きさの画面のカーナビだったらなんか「欲しい」と思えますよね?あそこがぽっかり空いてしまうのであれば入れないより入れたほうがまし、と思いますし、カーナビ機能だけじゃない、他の可能性を秘める近未来的なデザインが素敵です。
10年前、クラスメイトの誰かが「俺、未来系のカーナビを作って電気自動車のかっこいい外見にコラボさせる!」って言ってたら夢見ちゃって・・なんてバカにしてたかも。でも実際にこの完成形をみたら「これは欲しいわ」って思うかも知れません。
フランスでの授業
これに比べてパリは。
マーケティングの授業とかも20年前のケーススタディとか、先生たちの態度も「やる気あるのかな?」って言う感じで会計学の授業以外(先生がいい人だった)ほぼ記憶にないです。
やたらつまらない話を聞け!と言うタイプの先生が多くてがっかりしました。
でもさすがネーミング力はすごくて「ええ、あそこの有名校を出たの?」という感じで驚かれます。(多分全然頭良さそうに見えないから。笑)
続きはまた明日!
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