くうねるやる

恋人に過去の恋愛の話しは一切しない。もちろんわたしの中で無かった事にはしないが、かと言って彼には何の関係も無い事だから。わたしたちの信頼関係には、過去の何事も介在しない。しかし昨夜、わたしの過去の恋愛を知る友人も一緒に恋人と飲んでいた時その友人の口が滑り、少々過去に触れることに。恋人は、大切なのは過去より今、今のわたしをただただ好きだと言ってくれていた。けれどさすがに少し嫌な気分になったのではないかなと不安になっていたが、恋人はそのあとのLINEで「あなたをますます好きになった日だったよ」と言った。そして、「さっきまで一緒にいたのにもうすでに会いたいね」と言い合った。

だからわたしたちは、会う。今夜、森(わたしの寝室の呼び方)で。楽しみでたまらない。飲んだあと力尽きなければ、セックスにも雪崩れ込みたい。想像すると胸が熱くなる。わたしは、何度も何度も恋人に恋をする。

約12時間、お手洗いに立つ以外は恋人とひっついて、食べるか眠るか話すか、セックスするかしかしなかった。わたしたちはそれを「くうねるやる」と呼んでいる。とても久しぶりにゆっくりした。ワインをたくさん飲んだ。

明るいお昼の光の中で起きたら、ごはんができていた。近々撮影を控えていて体型を維持しなければならないわたしを気遣ってくれて、炭水化物無しで野菜の美味しいヘルシーなランチ。

2018年2月9日

恋人の性欲が高まっている兆候や雰囲気を、わたしは1ミリたりとも見逃さない。察したらすぐに、応戦する。全力で。今日は珍しくわたしが少々Sめな感じで行われた。彼がもう我慢できなそうなところまで舐め、「これ以上はムリ」と訴えられながらもやめてあげず、「もう少しがんばって我慢しながら、このあとどんなふうに挿れたいか考えなさい」と言い渡した。やはり後ろからを選ぶ恋人。ひとつになったけれど、気持ちが良すぎてヤバいからと言ってあまり動かないようにして耐えているのが、とても好きだった。

終わったあと、「後ろから挿れる瞬間今日も獣っぽい気持ちになった?」と問うと、今日は違ったと答えた。「柔らかい陽射しと、心の底から大好きな形だなぁと思う背中と腰とお尻と横顔を見下ろしながら、すごく優しい景色の中に居るなって思った」と言う。
何はともあれ、「夏にふたりで決めた『自然に積極的にどんどんエロくなろう』が順調に追行できているね」と告げると、「●●さん(わたしの名)のおかげ。●●さんがすごくエロいことに、僕は心から感謝してます。いつもありがとう」と真面目に言われた。

良いものは良いし、愛している。今後人生がどう転んでも、それだけは確かなことだ。恐れずに前を向くだけ。
汚されていない魂で物事を進撃に受け止めながら、丁寧に生きる恋人が好き。


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