定期的かつ絶対的メンヘラ

新しいものを迎え入れ共に生きていくには、古いものは葬らなければならない。辛いけれど、そうするしかこの世界は回らない。自分に何の価値も無い、生きている資格が無い、塵に等しい、という絶対的な確信が定期的に現れる。それは、ものすごく悲しいけれどきっと恋人には救えない。

恋人と会えるのはとても遅い時間なので、今日が早く始まると時間を持て余して途方に暮れてしまう。1日が長すぎると感じる。彼が今一生懸命かつ溌剌と働いている様が眼に浮かぶのだから、それはとても我儘なのだろうけれど。

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恋人の働く店と、わたしが一番好きな公園のアングルが、一直線で繋がれていたのを発見したのは最近なのだけれど、運命を感じる。そして今日は台風の影響か、空が紫っぽい黒で、水面もそういう色で、いつもは圧倒的に輝いている橋桁を暗く飲み込んでいる。

恋人から、「キスしたい」と連絡が入る。まさにわたしはいま、恋人とのキスを思いながら、そこを通るといつもキスをする井之頭公園の神様の木にキスしまくっていたよ。偶然だね。この夏はとにかく駆け抜けた。まだ夏が終わってないのにそう思えるほどに。とにもかくにも、地球上でイチバン愛しい生物の顔が見たい 。

大好きな人に 大好きと言われる たぶん これ以上の幸せは 世の中に 存在しない気がする あなたの表情が 瞼に焼きついてて いつでも押し寄せてくるよ 嬉しいよ 大好きだよ 〈引用〉

2017年8月6日


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