快挙と秋と剃毛式

忙しくしていたので、プチ久々に恋人の店へ。わたしの音楽的快挙(某音楽協会主催のコンクールで全国3位を獲得した)を祝して、恋人からカヴァが振舞われた。可愛らしいラズベリー入りのそれは、華やかで美味しく、その泡に負けないくらいの笑顔と軽快なトークが弾ける、カウンター越しの恋人に癒された。
そしてやはり、店をあとにすると必ず立ち寄りたくなる、公園の橋を一番のアングルから眺められる、特等席のベンチ。いつもと変わらぬ眺めだろうと思って来るけれど、季節が進んだからか、雲や月の様子も、虫の声も、ずいぶん違っている。秋になったのだ。

2017年10月10日

やはり、射精をする瞬間の恋人の様子が本当に素晴らしい。まじまじと、うっとりと見入ってしまう。言葉で説明してもなかなか伝わらないので、絵に描いて解説してもいい?とお願いしたら、丁重に断られた。
彼の胸に頬を押し当てた瞬間、安心感を象徴するようなホルモンが確実に分泌されていることがわかる。科学には疎いけれど、その分泌は身をもって証明できる。

僕と君はひとつ超越したところで繋がっている感じだよ。だから一般論的なものは意味をなさない。 〈引用〉

◆       ◆       ◆

生まれて初めて脱毛サロンというものに行く。全身コースを選択したが、デリケートゾーンのVラインとIライン(という名称をサロンで学んだのだが)の毛髪に至っては、施術前夜に自分で処理してから行かなければならないとのことだ。簡単なカットくらいは経験があるが、全剃りは初めてで、非常に勇気を要する。それを恋人に伝えると、是非協力しようと提案されたので、厳かな剃毛式が執り行われる。

そしてむかえたサロン初日。共同作業による力作V及びIラインについて、「お客様、素晴らしいです!一番お手入れの難しい箇所、よくぞこんなに綺麗にしてからご来店くださって…ありがとうございます!」とのこと。

ホッとしたら、すごくお腹がすいた。



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