世の中との折り合いノルマ
20くらい歳上の友人たちといるの、本当に心地いい。恋人もそういうタイプだから気が合うのだと思う。歳を重ねると人はどんどん無邪気になり、素直になり、世の中との折り合いノルマを達成する分、優しくなる。
2018年1月29日
恋人がうしろから挿入しながらわたしの髪の毛を掻き分けて首の背にキスしてくるの好き。肩のあたりのカサカサした肌、細い二の腕に綺麗についた筋肉、痩せいるのにわずかな肉がついてるお尻、細い首、荒れた手、わたしを見つめて笑う黒目がちな可愛い瞳、丁寧な言葉を注意深く選びながら話す声、弾けるような笑い方、どこまでも恋人の命が愛おしい。この世界に発生してくれて、ありがとう。
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焼き鳥屋さんで軽くごはん食べて帰宅するつもりが、親しい某漫画家さんに会って共に飲んだりしてすっかり遅くなり、そうなったらいっそ家ではなくこのまま外で恋人を待ちたくなる衝動に駆られる。付き合う前から何度か落ち合っていたお店で恋人を待ち、彼は現れる。
お付き合いしてからだいぶ時が経ったけれど、未だに恋人と外で飲んでるとこんなにもドキドキするのだなという事実に驚く。それは、彼があまり外(特にお店)でベタベタしたがらないので、なかなか触れたりできず、早く触りたいけどいつ触れるかな?っていうワクワクした感覚になることも原因していると思う。
以前ラーメン屋でデートした時、食べ終えて席を立つ前に、「美味しかったし楽しかったね」のような気持ちを込めて恋人に軽くキスしようとしたら、ものすごい怯えた感じで拒まれた。「え、ここでは恥ずかしい」とのことだった。その時、お店で恋人にキスしてはいけないと理解した。
それ以降は外出先でキスをせがんだり、必要以上に触れたりはしない。でも、街中であっても別れ際のじゃあねのキスは、軽くていいからしたい。それは向こうが理解してくれていて、照れながらもなんとか頑張ってくれている。歩み寄りが大切だ。
2018年1月30日
未練というものは、想った分、尽くした分を取り戻したいというのが大きいほど強いと、好きなライターの方が書いていた。非常にわかる。過去に別れた人たちはわりとわたしに対し未練が強い人たちだった。彼らには本当に良くしてもらったが、彼らに対しわたしは酷い部分が多かった。彼らはわたしに捧げたけれど無駄になったと感じた良心を、取り戻したかったのだと思う。
死後に神様にお会いできたら、正座させられて、わたしの恋愛における酷さをあれこれ叱られて、項垂れながら頷くわたしの姿が見えるようだ。朝は起きて彼らを見送ってあげるべきだったとか、もっと優しくすべきだったとか。
2018年1月31日
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