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ドキュメンタリー作品で英語学習のすすめ【Netflix編】


ケアンズ周辺にお住まいの皆さんは無事でしょうか。

ここ数日話題のサイクロンJasperが上陸し、今朝から私の住んでいるエリア一帯も大雨の影響で停電していました。お昼過ぎには無事普及して現在平和な時間を過ごしています。

仕事も今日から日曜までお休みということで、早速記事を更新します!

今回は久しぶりの英語学習ネタ📖

楽しみながら英語学習を続ける一つの手段として、英語圏のドラマや映画を観ることがよく挙げられますよね。メジャーな動画配信サービスといえばNetflix、ということで暇な時間に私自身もNetflixを利用しています。趣味も兼ねて、楽しみながら英語も学べて一石二鳥だなと身をもって感じています。

でも今回おすすめしたいのは、ドラマや映画ではなく、ドキュメンタリー作品。

※ここでのドキュメンタリー作品は人間ドラマ系ジャンル限定で、動物系、サイエンス系などは含みません。

普段からNetflixを開けば、ドキュメンタリー作品(特に犯罪系)のおすすめばかり出てくるほどドキュメンタリー大好きな私が、同じようなドキュメンタリー好きの学習者に届けばとの思いでこのテーマにしました!

もちろん、あまりドキュメンタリー作品を見ない人にもぜひ知ってほしい学習方法なので、このまま読んでくれたら嬉しいです。

記事に目次を入れる練習も兼ねて、早速作ってみました。


なぜドキュメンタリー作品?


ドラマや映画はジャンルが豊富で、自分の好みの作品に出会いやすかったり、ハリウッド映画など日本人にとって馴染みのあるエンターテイメントとして知れ渡っていることから英語学習の手段としてよく取り上げられています。

そんなドラマや映画を押し退けてまで、ドキュメンタリー作品をおすすめしたい最大の理由は

リアルな英語に触れられる

これに限ります。

日本の作品でもそうですが、ドラマや映画のセリフって実際に私たちが日常生活で話す感じより、気持ちオーバーに感じませんか?

フレーズや単語、会話の流れなど、ドラマや映画を通して学べることはたくさんあるのですが、演技や用意されたセリフがない分、ドキュメンタリー作品内での語りや会話はよりリアルな生きた英語を学べる教材になります。

ジャンルに関しても、俳優や歌手本人が自身の過去やキャリアを語る内容だったり、実際に起こった事件や犯罪系、ファッションやリフォームの変身系など、取り上げられる内容も様々。ドラマや映画に負けず好みの作品に出会えると思います!

ドキュメンタリー作品で英語を学ぶメリット


先にあげた、リアルな英語に触れられるという理由を3つのメリットとしてさらに詳しく掘り下げます。

⒈リアルな人間の生きた英語が聞ける

ドキュメンタリーといえば、ノンフィクション。現実に存在する人間に、実際に起こった出来事についてストーリーが展開していくパターンが定番です。登場人物も、実際の関係者で埋め尽くされ、過去の映像などを盛り込みながら、自身の口でその出来事を語ります。

私がよく見る犯罪系ドキュメンタリーを例に挙げてみます。

事件の被害者や加害者の関係者、警察などの登場人物の口から、それぞれの視点で過去の出来事が語られていきます。

舞台はアメリカの田舎町だったり、都会だったり。登場人物の人種や性別、年齢も様々。

用意されたセリフを読み上げるわけではないので、素人感というか、近所の人や家族の話を聞いているかのような話口調。

アクセントや話すスピード、思い出しながら話す際の間の取り方だったり、口籠ったりする様子も、飾りっけのないリアルなもの。

特にジャンルによっては専門用語もバンバン出てきます。

その分、リスニングの難易度もグンと上がりますが、英語圏で生活をしていると耳にするような生きた英語が学べます。

⒉過去語りの表現が豊富

ドキュメンタリーの定番といえば、過去語り。

有名人のドキュメンタリーだと、自身の生い立ちや私生活などについて、過去の出来事を振り返り現在まで繋げていきます。犯罪系でも、事件の概要を当事者や関係者の視点から、順を追って語っていくパターンが典型的です。

英語を学ぶ中で、簡単な日常会話から深い内容の会話にステップアップする際に、過去語りは必須なトピックではないでしょうか。

自身の過去、
旅行中に起きた出来事、
友人や恋人との関係の変化、

などなど。

語る視点も当事者としての自分語りから、第三者として他人に起こった出来事を説明する場面が多いのもポイント。

文法に関しても、日本人がつまづきやすいエリアの過去形、過去進行形、過去完了形の使い分けなど、自然なフレーズから学べます。

教科書で学んだ文法がどういうふうに使われているのかを知る生きた教材になります。

さらに、Netflixの字幕機能を活用して、日本語⇆英語と切り替えながら一つのフレーズをじっくり繰り返し聞けるのも嬉しいところ。

いつも英会話で返事のパターンが一定だったり、言いたいことがたくさんあるけど文の組み立てが苦手という方には、過去語りのフレーズをいっぱいシャドーイングして口に覚えさせるのがおすすめです!

⒊知識が身に付く

自分の好きな人物や興味のある出来事についてのドキュメンタリーを見ることで得られるのが、特定の知識です。

特定のトピックに関して詳しい内容を知ることができ知識が身に付くことはもちろんですが、英語で説明できる能力が身に付くのもとても嬉しいところ。

海外の人と共通の話題で盛り上がる話のネタが増えます。

さらに思わぬところでこの英語の知識が役に立つことも。

私の実体験なのですが、

5年ほど前、初めてのワーホリでオーストラリアにいた時、ファームで知り合った日本人がちょっとしたトラブルで警察沙汰に。

他人のプライベートな話なので簡単に書きますが、決して誰を傷つけたりするような罪ではなく、本人がちょっと違法なことをしちゃったという感じです。

当時私の好きな犯罪系ドキュメンタリーにハマり始めた時期で、無意識に頭にこびりついた犯罪や法律、裁判に関する英単語やフレーズがいくつかありました。

そんなタイミングで、英語で裁判所に呼び出し命令を食らったこの知人から、英語が苦手なので助けてほしいと付き添いを頼まれました。

英語圏でこんな事態は初めてだったので、当時暮らしていたワーキングホステルにいたアイルランド人に助言を求める流れになり、色々説明しアドバイスをもらう中でこの特殊な単語たちがフル活躍。

さらに裁判所に出向いた際も、小さな田舎の小さな裁判所でローカルたちが次々と罪状を読み上げられ、流れ作業のように即座に判決を下されるのを聞きながら、50%くらいは理解できるぞと変にワクワクしてしまいました。笑

Do you plead guilty or not guilty?
罪を認めますか?

という定番フレーズを生で聞けたのもいい経験。

ちなみに、基本的には皆自分が悪いことをしたのでYesと答えてスムーズに判決まで進むのですが、

No.

と堂々と答えた男性が一人いて、周りが

Oh…

みたいな反応だったのを覚えています。笑

こんな感じの裁判所で、スタッフに通訳かと聞かれ、ただの友人だからオフィシャルな通訳はできないと伝えたところ電話で日本人通訳の方も手配され、無事?罰金付き執行猶予判決をいただきどっと安心したのを覚えています。

いつどんな時に知識が活かせるか分からないなと実感した出来事でした。

こんな人におすすめ


先にも述べたように、ドキュメンタリー作品ではリアルな英語に触れられる分、リスニングの難易度がグンと上がります。

なので、ある程度の基礎英語力がある中級以上の学習者向けの学習方法になります。

今現在英語圏にすでに滞在していたり、滞在予定のある学習者にとっても、リアルな英語が聞けるおすすめの学習方法の一つです。

さらに、お気に入りのドラマや洋楽を使った英語学習にすでに取り入れていて、エンタメ学習に抵抗がない人、さらに生きた英語に触れてレベルアップをしたい人にもおすすめです。

ドラマや映画などに比べてジャンルも限られており、ストーリーがシリアスなことも多いですが、コメディや恋愛ものなどのドタバタな内容から、また違った落ち着いた雰囲気で学習をしてみたい人にもぜひ試して欲しい。

検索キーワード


ここまでドキュメンタリー学習のすすめについて書いてきましたが、実際にどうやって好きな作品を探せばいいのか使える英語表現を紹介します。

まずはドキュメンタリーの種類は大まかにこの2つ

documentary series
ドキュメンタリーシリーズ
ドラマのように何話かに分かれていたり、複数シーズンがあるもの

documentary films
ドキュメンタリー映画

有名どころのジャンル別キーワードは

music
音楽系(歌手などのアーティスト)

biographical
有名人系(俳優、歌手、歴史的人物など)

historical
歴史的な出来事や事件系

crime
犯罪系

cultural
文化系

などなど。

ちなみに私がよく見るのはcrime documentariesです。

Netflixおすすめ作品


ここからは、私が今まで観てきたドキュメンタリー作品の中からおすすめをいくつか紹介します。全てNetflix内で視聴可能です。

まずは、biographic documentaries(有名人)枠からからひとつ。

「BECKAM」

あの世界的に有名なサッカー選手、デイビッド・ベッカムのドキュメンタリーシリーズです。

先月?くらいに配信された最近の作品。私の相方がヨーロッパのサッカーファンで、興味本位で軽い気持ちで一緒に見始めたら止まらなくなり一気見。

さすが世界のベッカム、彼のファンでもファンじゃなくても楽しめるような内容になっています。

また、ベッカムとヴィクトリアはイギリス出身ということもあり、この2人を含め登場する関係者の9割はイギリス英語を話します。

なので、イギリス英語学習者にもおすすめです!


続いて、cultural documentaries(文化系)からは

STREET FOOD USA

こちらはアメリカ各地のストリートフードを紹介するドキュメンタリーシリーズ。

移民国家のアメリカならでは、ストリートフードも多様で、観ていて食欲をそそります。

各話ごとに違った地域のストリートフードを紹介するのですが、このシリーズの見どころは、そのストリートフードを提供するオーナーたちの語る彼らの人生やこの商売の誕生秘話。

多種多様な人種、バックグラウンドを持ったオーナーたちの生き様をストリートフードを通して楽しむことができます。

舞台はアメリカなのでもちろんアメリカ英語ですが、アメリカ国内のいろんな地域が登場するので、多種多様なアメリカ英語に触れることができます。

ちなみにこのシリーズ、アジア編、中南米編もあるので、フード系好き全般におすすめです!

最後に紹介するジャンルはcrime documentaries(犯罪系)。

こちらは私個人の一番よく観るジャンルなので、内容の興味深さに全振りした、超個人的おすすめになります。

おすすめしたい大量の作品の中から3つを紹介したいと思います。

このジャンルに関して、

できる限りマイルドな表現を心がけますが、特に最後に紹介する作品には過激なあらすじが含まれるので、犯罪系の内容や過激な描写が苦手な方は2つ目で記事を読み終えることをおすすめします。

ではまずひとつ目。

OUR FATHER

アメリカで実際に起きた事件のドキュメンタリーです。登場人物の一人である被害者の女性は、ある日受けたDNAテストの結果をネットで照会すると、自分の知らない異父兄弟が次々と現れます。

この出来事が、彼女の出生に隠された恐ろしい秘密に繋がっていくストーリーです。

ふたつ目は、

UNSOLVED MISTERIES

一昔前に、アメリカで放送されていた未解決事件ドキュメンタリー番組をNetflixで復活させたシリーズもの。

現在未解決のさまざまな事件を取り上げ、各話ごとに違う事件の関係者たちが事件当時の状況や捜査内容とともに思いを語り、事件解決の情報提供を呼びかける内容です。

未解決事件を取り上げている内容であって、基本的にスッキリしません。毎回一話視聴し終えるたびにモヤモヤしたり、関係者の誰かが犯人じゃないかと勘ぐったりしてしまいます。

そしてまた、次の話を見てしまうといった感じで、3シーズン一気に見終えてしまいました。

一件でも多く事件の解決を願わずにはいられない作品です。

そして最後に3つ目。

THE TRIALS of GABRIEL FERNANDEZ

この作品は、私の人生観てきたドキュメンタリー作品の中で一番心に残っている作品です。

取り上げられる事件は、ロサンゼルスで母親とその恋人から長期間虐待を受けた8歳の少年が死亡するというとても痛ましいもの。

作品内では悲惨な虐待内容だけでなく、何度もチャンスがありながらこの虐待死を防げなかったとして罪に問われたソーシャルワーカー数名の裁判にも焦点が当てられます。

子供を取り巻く家庭環境だけでなく、社会全体のシステムについても問いかけるような内容になっています。

ドキュメンタリー内では少年の過去の映像や動画が使用されており、目を背けたくなるような映像も多く含まれます。

一話観終わるごとに一息つかないと次に進めないくらい、精神的にも消耗する作品ですが、このドキュメンタリーが世の中に存在するのには意味があると思い興味のある人におすすめしている作品です。

最後に

多分今までの記事で最長でしょうか。
ここまで長々と好きに書いてみました。最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。

私の周りにドキュメンタリー好きがあまりいないので、どこかにいるドキュメンタリー好きの英語学習者さんにこの記事が届いたら嬉しいです。

ではまた🌿


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