妖精はおっさんの姿をしているのかもしれない

今日も日記に書くことはない。
毎日パソコンの前でnoteを開いてその一日を振り返る生活。
パソコンのテキストの文字を変えてから見た目がすっきりした。
文字を少し小さくしたことで画面に映る情報が1.25倍近くになった気がする。
この情報の雨を傘無しで歩くことは毒にも薬にもなる。

実らなかった努力があるので頑張らなきゃいけない期間が伸びた。
改めてふんどしを締めなおそう。
しゃきっとした意識で生活しなければこの世の中で戦えないみたいだし。

それでも何にも追われていない生活を送っている。
ただただ若い時間を浪費していて焦りはずっと隣で僕をじっと見ている。
何物にもなれない将来にも慣れたし何物でもなかった過去も愛せる。
今の僕にはBOOKOFFで買った色褪せた本と大学時代に買ったノートPCさえあればいいんだ。

明日というか日付的には今日なのだが朝暗いうちから活動しなければならない。
つまり2時間後には出発です。
寝れね~~~
絶対に後悔するのに生活リズムは変わらない。
何にも属さず誰にも責められない生活で朝起きることは不可能だった。

だから寝ないようにモンスターを飲んでいます。
日常的にコーヒーを飲んでいるが特別な日はモンスターを飲んでいる。
独特の甘さが脳みそに直撃する感覚はカフェイン以上の覚醒作用を僕にくれる。

今日もアルバイトに行っていました。
えらいね。ほかの人に比べたら全然だけど。
めんどくさいと思いながらバイト先に向かっていた。
正面からおじさんが歩いてくる。
バイト先につく前にイヤホンを外すと僕はおじさんに話しかけられた。
道を聞かれたのかと思ったが何を言っているかがわからなかった。
何を言っているのかわからないといっても聞こえにくいわけでも活舌の問題でもなかった。
規則性のない言葉のような音の羅列でどこの国の言葉にも聞こえない。
表情も怒っていたり困っていたり真顔でもない何とも言えないニュートラルな顔をしていた。
一応聞き返そうと耳を傾けたがそのまま通り過ぎていった。
何も危害は加えられなかったが多少の恐怖を感じた。

今考えると妖精だったのかもしれない。
本物の妖精は絵画で書かれるようなかわいらしい姿ではなくおっさん。
きっと妖精に出会うという非日常に直面したら人間がパニックに陥ってしまうと寄り添ってくれたのだろう。
空からかわいらしい幼女が舞い降りるより道端でおっさんに話しかけられる方がよっぽど現実的だ。
そんな気遣いをできる妖精だったわけだが喋ったのは日本語ではない言語だった。
うっかりな妖精さん。
誰かのために工夫もできるが大事なところが抜けている妖精だったと思うと僕に恐怖を与えたおっさんも微笑ましく見える。

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