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数学ができない 〜 数学検定合格まで。

小学校から算数が苦手。当然中学、高校では完敗。人生の大きなコンプレックスとして「数学ができない」「25メートル泳げたことがない」の二つをあげる。

大学を卒業したあとも、何度か参考書を買って、自分なりにやり直してみようと思ったこともある。でもうまくいかなかった。やっぱり私には理解できないのか?そういう脳の作りなのか?けど、曲がりなりにもここまで生きてきたではないか。それほど大きな「何か」が欠落しているとは(しているとしても)考えたくない。

そんな私にまさに神の巡り合わせ、偶然にも数学の達人、K氏と出会った。当時彼はまだ大学生だった。私に数学を教えることを快諾してくれ、以降、私の阿呆で無知な質問に根気よく付き合い、勉強を進めてくれた。

そして、54才から、私は数学検定試験を受け始めた。8級から受けたので、当然周りの受験生は小学生だ。お付添の親御さんたちからは好奇の目を向けられていたと思う。54才で、8級、7級、6級と合格した(6級までは算数レベル)。55才で5級、4級、3級と合格。これでようやく中学の数学を終えたことになる。

レベル的には中学レベルで、何の自慢にもならない話だが、ずっとコンプレックスを持っていた私には大きな自信になった。半ば満足してしまい、2級を目指す気力をなくしているのは勿体無い気がする。

もしも同じように数学が苦手な人がいたら、諦めないでほしい。計算の面白さもわかったし、1日、2日考えた続けた問題が解けた時のやったー!感はたまらない。

とは言っても私の場合は指導してくれたK氏との出会いがなければ無理だったと思う。数学の能力があるだけでなく、教え方も素晴らしかった。数学人であり音楽人であった彼からは、音楽理論も習ったが、実に効率よく、時間がかかりそうなコード理論もすぐに終わった。感謝に堪えない。



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