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アメリカの魅力、大自然と音楽。

私にとってのアメリカの魅力の一つは、何と言ってもあの「大自然」だ。

イエローストーン、「シェーン」の舞台になったワイオミングの草原、「駅馬車」の舞台にもなったモニュメントバレー、グランドキャニオン、サンタモニカやサンディエゴの海、マリブ、ヨセミテ、輝くミシガン湖、乾いた山に囲まれたラスベガス、アリゾナの見事なサボテン、他にも素晴らしい国立、州立の自然公園がいくつもある。大自然ではないが、シカゴやニューヨークの古いビル群も美しい。ロスの夜景も息をのむ。

丘を一つ越えたら景色がすっかり変わる。広さに圧倒される。ああ、これが英語のcountryか、と思う。日本はカリフォルニア州より小さい。「広さ」の感覚が全然違う。アメリカを考える時は、まず広さの基準を変えることから始めねば、と思う。

日本で生まれ育った私はアメリカに行くまで「地平線」を見たことがなかった。「地平線」を見るのは、私にとって憧れでもあった。初めて地平線を見た時は、どこまでもどこまでも走って行きたくなった。「水平線」のスケールも違う。これがoceanか、と思う。

コロナのせいだけでなく、今はインターネットがあるし、Youtubeもあるから、以前よりも海外に対する憧れや「行きたい」という情熱がなくなっている、と聞く。

友人は、私が「ジャマイカに音楽を聴きに行きたい」と言うと「わざわざ行かんでもYoutubeで十分」と言った。

けれども、と思う。あの広さを感じたり、砂漠の暑さやカリフォルニアの爽やかな風を感じると、やはり「行く」ことには価値があると思う。これはYoutubeではわからない。

現地に行くと、それらの環境があったからこそあの音楽が生まれたのか、と納得できる瞬間が度々ある。土地があり環境があり、そこに住む人がいて、そこから生まれる文化としての音楽。私は音楽はそれが生まれた土地で聴くのが一番素敵だ、と思っている。

アメリカのカーラジオから流れるキッス、エアロスミス、スタジアムからの音漏れはティナ・ターナー、サンフランシスコ空港で聴いた「想い出のサンフランシスコ」、車を走らせれば、気づけば「ルート66」を走っている。こんな幸せなことはない。

この次行きたいのは、音楽を訪ねて、北から南へ、デトロイト→シカゴ→メンフィス→ニューオーリンズ→ジャマイカ。

I Left My Heart in San Francisco

High on a hill, it calls to me

To be where little cable cars climb halfway to the stars

The morning fog may chill the air, I don't care









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