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マンチェスターへ。スミスの街を見に行く。
1985年の秋、思い立って北行きの列車に乗った。日帰りでマンチェスターへ。今思うと無謀。一人で列車に乗った。今彼らの活動期間を振り返ると、丁度彼らが活躍していた時期で、とても良いタイミングで英国に居られたことになる。
ランドレディに「マンチェスターに行く」と言うと、あんな何もないところに何をしに行くのか?と言う反応だった。
日帰りだし、観光する時間もない、ただマンチェスターが見たい、マンチェスターの土を踏みたい、空が見たい、あの音楽がどんなところから出てきたのか見たい、確かめたい一心だった。
マンチェスターの一つ手前の駅で、カップルが乗ってきた。4人掛けの席、私の前に、こちら向きに座った。そっと見ると顔がモリシーだ。心臓が飛び出るかと思った。どきどきしすぎて本人かどうかは確かめられなかった。あれは魔法だったのか???
列車を降りるとカップルは楽しそうにおしゃべりしながら私の前を歩いて行った。(モリシーだったとして)モリシーが、スミスの曲の印象とは違い、普通にとても幸せそうでほっとした。
彼らはいかにもイギリス(しかも北部)らしい音で、繊細な歌詞とギター、アルバムカバーの美しさも群を抜いていた。本国ではとても人気があって、キャメロン首相は彼らの歌詞を引用して議会で答弁していた。そんなイギリスに、昔も今も私は「住みたい」。
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数年前の調査によると、英国民の30%以上が海外移住しても良いと思っているらしい。ホリデーで南の国に行き、帰国のフライトの窓からあの「グレーの空を見ると落ち込む」そうだ。国民の80%がうつ状態だ、と、悪意のあることを言う人もいる。それでも私にとっては好きなものがいっぱい詰まったとても大切な宝箱のような国なのである。
Take me out tonight
where there's music and there's people
who are young and alive
driving in your car I never never want to go home
because I haven't got one anymore
take me out tonight
because I want to see people and I want to see lights
driving in your car oh please do not drop me home
because it's not my home, it's their home and I am welcome no more
and if a double-decker bus crashes into us
to die by your side such a heavenly way to die
and if a ten ton truck kills the both of us
to die by your side
the pleasure, the privilege is mine
- There is a Light that Never Goes Out, Morrissey, the Smiths 1985 -
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