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成す塾に通ってくれた生徒の成長記④

中学1年生 私立中学に通うT君の場合

中1の夏に成す塾に入塾してくれました。
数学はそこまで苦手ではない生徒でした。教えたことはきちんとできるし、自力で計算問題を解く力もありました。コンピューターが好きで、プログラミングが得意だそうです。
ただ、英語がめちゃくちゃ苦手でした。アルファベットはギリギリ書けるけど、ローマ字は一切かけませんでした。英単語も全く覚えていなくて、catもdogも知りませんでした。
優しい英単語を1から覚える練習を始めると、単語を3個覚えるのに1時間くらいかかっていました。
ただ、その子はプログラミングは得意だし、数学は割とできるのです。僕は英語を覚えた経験が少ないから、なかなか覚えられないだけだと考えました。そこで諦めずに、一緒に3時間かけて9個の単語を覚えました。
そして次に塾に来たときに、覚えた9個は全て忘れ去られていました。
それでも、また3時間かけて9個の単語を覚え、また次に来たときには忘れていて、また9個覚えました。そして、だんだんと9個を覚えるまでの時間が少なくなって来たのです。
そこから10個目に入りましたが、なかなか覚えられません。ですが、1回目に9個覚えたときよりも確実に覚えるまでの時間が少なくなって、来ました。jamやhamなどの短い単語はすぐに覚えられるようになってきました。ただ、chairやpracticeなど、長めの単語はなかなか覚えられませんでした。書いたり、発音したり、音声で聞いたり、を何度も何度も繰り返しました。僕も生徒も諦めかけた瞬間が何度もありました。ただ、そんな中でも少しずつ成長を感じさせてくれました。そして、3ヶ月ほどかけて、40個の単語を覚えきりました。
本当に良く頑張りました。たしかに、人には得意不得意があると思います。でも、英語がどんなに苦手でも、中1のその子は、あと5年は確実に英語の授業を受け続けます。もし、大学に行くなら、あと9年、英語の授業を受け続けるのです。その時間を少しでも有意義なものにするためには、今、苦手と戦うしかない!!! 「苦手だからな〜」そんな気持ちで9年間、無駄な時間を過ごさせるわけにはいかない!!!!
僕のその思いに、全力で答えてくれました。今は少しずつ、簡単な英文なら書けるようになってきました。時間をかけてあげれば、必ず成長できます。この苦手を克服した経験は一生の宝物になると思います。
僕もT君からいろんなことを教わりました。

と言っても、まだ1年生なので、これからさらに時間をかけて、学校の授業がきちんと理解できるレベルになれるように、一緒に頑張っていきます!


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