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私の土つくりとは。

那須高原HERB'sが実践している自然栽培のツアーを

シーズン中3月~11月頃まで実施しています。

モニターを見ていただきながら

少しレクチャーをしたあとフィールドに出てご説明します。


ヤギさんの小屋の様子、ハーブが育っている現状

雑草に対しての対処の仕方、農園を開墾してからのこと

ハーブの香り、ハーブの種類の説明、ハーブの使い方

那須高原のこと、暮らしのことなどを会話しながら

実際に土に触れていただくと

耕していないのにふかふかな土で

皆さんビックリされます。


土に対しての考え方は

自然栽培に方向転換をして

大きく変わった点かもしれません。

体系的に栽培を学んだわけではないのが幸いしてか

いろいろな方に土作りを聞いたり、

お友達の農園の土を触ったり、

本を読んだりして、

常識にとらわれない素直な視点を持てたのが良かった。

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人によって理想とする土の姿はマチマチ。

自分なりの「いい土」とは?を定義しないと

農園に対してどういう働きかけをすべきなのかが見えてこない。



私の判断基準はいつも「自然界ではどうなっているのか?」



森に入って土を掘り起こし、触れてみる。

一般的な里山では、植林されているので植生が単一。

それに比べ、自然が多く残る那須高原は多様な樹があり、

杉などの針葉樹には無い落葉を沢山落とす。

まだ土になっていない腐葉土の層が厚く

やや炭のようなスーッとした香り立ち込めてくる。

掘り進めるとふわっとして、ぬくもりある土。

こんな土になるのが理想形だなー

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でも、ちょっと待て。そもそも土ってなんだ?


「土の形成は、岩石が紫外線、雨などにより風化、

雨水により鉱物の成分が溶けだし

それにより微生物が繁殖し、その活動により更に鉱物の成分が溶け出す。

やがて、コケなどの地衣類が繁殖し光合成を行い有機物が生まれる事で

更に微生物が大量に増え→鉱物を溶かし→植物が育ち→

動物たちが住めるようになり→排泄等の有機質も加わり鉱物と有機分解物が

混じり合う。この段階に適度な水、温度、光が加わると植物の根が

伸ばせる層が出来上がる。

これが「土」。

(❝いごこちのよい 土壌❞ 関祐二著 引用 一部略)

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月は何億年経っても土は出来ないんだ・・。

土ってすごいな。

地球と生き物たちで出来ているだ。 

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私は、その上に立って生きている。          

そして、その土からまた微生物や昆虫や草や樹や

そしてハーブが育つ。

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自然栽培での土を作るということは

地球と生きものとが結晶をつくる、

その手助けすることなんだな。






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