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仕組みの気づき。

自然栽培に転換して

収穫量が元に戻るまでは多くのお客様に御迷惑をかけてしまった。

ハーブティーをメニューにして頂いていた

レストランさんには、在庫がなくなり出荷をお断りせざるを得ない状況。

店頭のお越しのお客様には

「いつ来ても、ハーブソルト無いね」などとお叱りを受ける。


そんな中で得た気づきは

農作物って毎年、毎年同じ様に収穫できる前提だけど
どうして、そうなっているんだろう?

生産者、流通者、食品加工、販売者、消費者に求めるものがあり

上手く組み合わさることで、

それぞれに経済的安定・成長が得られるのだと思う。

でも、

気温や雨の量、風の吹き方全て変化するのが自然の中で

工業製品の様に毎年同じ品質で、同じ量を収穫する事の方が

不自然で多くの負荷がかかるのでは無いのかと、

疑問に思うようになった。

もちろんそれは、

経済が成長し人口が増える局面においては

非常に有効な仕組みではあったのだけれど。


今ではこの気づきで、

世の中の仕組みに対する見え方が変わってしまった。

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農業をビジネスとみる場合は、経済の法則。

マーケットに即したものを

より高品質で安定供給、大量に生産できるか。


一方、生き方、価値観とみる場合は、自然の法則。

人も自然の一部で、ほかの生きものへの節度と配慮を持ち

多様で持続可能な中から作物を得ていく。


相容れないこの2つが

同じく作物を作るという行為の中に横たわっている。

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どの辺りに軸足を置くか?


私は

自然の法則と経済の法則の間で

できるだけ自然に寄り添って暮らしの中に仕事があり

仕事の中に暮らしがある生産スタイルを実践していきたい。

その働きかけは豊かな生態系の手助けとなり

その恩恵は沢山の人々を笑顔にできる事だから。







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