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テロワールのもう一つの鍵。

作物が育つ気候風土を反映した味わい「テロワール」。

農園のハーブの香りが強いのは

豊かな自然によってもたらされる重厚な生態系ともう一つ。

実は、重要な「鍵」がある。

それに気づかされたのは、あるクレームからだった。

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那須高原の美しさを那須高原産ハーブで表現したい。

そう着想して、

私がいつも感じている那須高原の美しさは、どこにあるんだろう?

ぼんやり考えながらの柴吉(犬)とのお散歩。

那須の山が見える辺りに差し掛かったとき、ふと

「3つの要素だな」と浮かんだ。

どこまでも青く距離感を失いそうになる「空」

涼やかなそよ風、冬は恐怖を覚える「風」

豊かな命を支える「森」

こうして、那須高原ブレンドハーブティー「空」「風」「森」の

3部作が出来上がり、那須ブランドにも認定された。

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その中で一番人気なのが青空色のハーブティー「空」

ある時、それをお買い上げいただいたお客様が

スタスタと一直線にレジにやってきた。

「先日、空を買ったのだけれどちっとも青いハーブティーに

ならない」とのことだった。

その時お買い上げの「空」を持参されていたので

一度、それで淹れてみましょうか?と

目の前で淹れてみた所、見事に青色のティーになった。

「????」とお客様。

「????・・・・青に出ますね・・」

聞くと東京にお住まいとのこと。

とすると、「水」ですねー。

その後、気になりスーパーで5種類ほどの水を買い

同じ分量で試してみる。

なるほど、それぞれの水で色の出方が違っていた。

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後日、このエピソードを店頭でお客様に話していたら

「ボク、水の分析の会社にいますのでここのお水を分析してあげますよ」

といわれ、せっかくのご縁なので依頼した。

送られてきた分析表を見てびっくり。

農園の水の成分は、「エビアン」そっくり。

やや硬い水なのだ。

「日本はほぼ軟水なので、硬い水って珍しいですよ」との事。

ハーブの本場フランスアルプスの水に似た那須高原の「水」。

日本のどこにもないテロワールの「鍵」

「重厚な生態系と稀な水」

そこで育ったハーブは日本のどこにもない

香りと美味しさを奏でるに違いないと思っている。

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「那須高原は食材の宝庫。」とは二つ星フレンチシェフの言葉

こんなにも豊かな地域でハーブと共に暮らせる喜びを日々感じている。







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