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自然のバランス。

ハーブにとって大事なことは、陽に当たること。

自然栽培の場合では、草が表土を覆って直接土に日があたらないので

干からびることはないし、植物は自分で栄養を作れるので

本来、肥料はいらない。

(肥料に関しての考え方は、後日書こうと思います。)

なので、ハーブに陽をあてるため草を刈っていく。

今は、草にも生きていてほしいから抜かない。

もちろん、どうしてもどいて欲しい時は抜いちゃう時もあるけど。

刈り取った草はヤギさんのご飯になっている。

毎朝、一輪車に大きなバックを乗せて農園に行き

背丈が伸びた草を刈り取る。

バックいっぱい山盛りの草があれば

ヤギさん2頭が1日生きられるのだ。

すごい!!この作業、すごっく心地いい。

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まさに、コペルニクス的転回!!

だって草を取っていた頃は、

私にとって本当に不毛の作業で嫌だったのだけれど

それが、ヤギさんのご飯の収穫に大変身したし

抜かれていた草は、悪者扱いされるだけでとても不幸だったのに

ヤギさんの命を支える。

そして、草を食べて、排泄することがヤギさんのお仕事にもなった。


人、草、ヤギさんが、それぞれの役割を果たしているだけで

ぐるっと循環の輪ができたのだ。


草を抜くだけ、草は抜かれるだけの

一方通行はいったいなんだったのだろうか。


そんな視点で見回すと

個で存在するものってなにもないんだと気づいた。

必ず何かは何かの役に立つようになっていて

雑草一本、虫一匹

無意味で無駄なものは何ひとつ無い。

無駄に生える雑草、害虫って勝手に私が決めつけていただけだった。

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自然は絶妙なバランスが有るように感じる。

そのバランスは天秤で計るように左右どちらかに傾く事ではなく

まるで、蜘蛛の巣のように生きもの達の関係性が張り巡らされながら

ピラミッドのように食物連鎖を形成して、お互いに押し出す拮抗バランス。

どこかの生きものがそのポジションを何らかの形で奪われると

隣り合う他のいきものが押し出されて、はびこる。

多様性が保たれていると、はびこるスペースが少ないので

全体としての影響は軽微だが、

単調な生態で同様なことが起きるとそのスペースが広いため、

一気に、はびこり全体としては大きく傾いてしまう。

だから、いろいろな生きものが必要なんだ。

なんだか、私も居ていいんだなぁと思えてきた。

ほんの一端だと思うけど

ヤギさんのご飯を収穫する事を通して

草や虫が自然のことを教えてくれた気がしている。










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