見出し画像

斜陽とカラマツ林/備忘エッセイ #7

10月は #クリエイターフェス につられて一気に投稿した反動か、11月は投稿せず仕舞い。だけど下書きの記事はあったので、それに手を加え先月分ってことで。

--

巡る年月の中でも文化の日を過ぎた辺りは特にそわそわ。

初めてそれを経験したのはガイドをしていた時、唐突に。

黄葉のカラマツ林へ斜陽が差し込み、黄色の葉が光を乱反射。その金色の中に身を委ねていると、宗教めいた、とでも言えばいいのか、厳かな気持ちに……。

あの恍惚に再び浸りたいと、季節が巡る度に機を伺うも、曇りや雨がちだったりと叶わず。

今年こそはとその森に行ってみたが、葉は輝くもずっと上の方。光に包まれている感じはしない。樹々は静かに、しかし、確かに成長していた。

別な森に行くも、斜陽の光を薄いガスが和らげたせいか、あの時ほどの輝きはなく。

あの感動をもう一度……と見たり、聴いたり、味わったりするのだけど、あの感覚はあの時限りだったのかもしれない。と感じることが多くなったような気がする。

何事も一期一会……とその瞬間瞬間に丸ごと没入しなくちゃな。シャッターで切り取ることに気を奪われがちだから。

見出しの画像、下川町内のどこか、わかる人いるかな?

バーカウンターで「あちらのお客様からです」ってあこがれます。