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7月からスタートする下川自習室の試運転

6月22日月曜日から6月26日金曜日の5日間、18:30-20:30の間、自習室の試運転を無料・予約制にて下川町あそべやで行いました。

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↑名寄新聞2020年6月22日(月)掲載記事

延べ13人が参加してくれて、全員中学生。しかも幼馴染。となると…

雑談から集中へ

最初は各自持ち込んだ課題を自習してもらい、様子を見ていたところ、雑談が絶えませんでした。

しかし、あえて注意はせず別なアプローチを考えていたところ

参加者の中から「よし、10分集中しよ」といった声が出て、それに対し「10分かーい!じゃ、こっちは30分」と自主的に集中する時間を決める動きが。

また、2日目からは、ポストイットに今日の自習室での目標を書いて貼り出してもらったところ、その中でも「集中」という言葉が出るようになりました。

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それでも雑談が止まらない時にはチューターから「ちょっと集中してみようか」と声をかけたり

「これがここで過ごすベストなやり方なのかな?ここにいるみんながベストだと同意しているのならかまわないけど、もしそうじゃないなら別なやり方に切り替えた方がいいんじゃないかな」といった問いかけをしました。

「他律から自律へ」「自分で決めて 自ら学ぶ人たちの 自習の場」というこの自習室のコンセプトに合ったアプローチを心がけていきます。

自己マスタリーの可能性

今回は試運転かつ参加者が期末テスト前ということで、ありたい自分に近づいていくこと(自己マスタリー)の支援については「自己マスタリー・シート」やマンダラート、プランニング、スケジューリングなどの資料を配布して大まかな説明に留めました。

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ところが、早速マンダラートに取り掛かる子や帰宅後に「目標決めて、時間を区切ってやってみる!」と張り切る姿が見られた子もいて、自己マスタリーの可能性を実感することができました。

自ら学びをデザインする余白は

一つ気になったのは、期末テスト前というのもあり、学校から課題がどっさり出されていて、とりあえずそれをこなすのが最優先になっていたこと。

自ら学びをデザインする余白は残されているのだろうか…少し心配になりましたが、その余白を自ら確保することが自己マスタリーだとも考えられます。

今回の試運転で参加者以上に私が大きな学びを得ました。参加者のみなさん、ご家庭のみなさんに心から感謝申し上げます。

この学びは、7月からスタートする下川自習室、準備中の名寄自習室、オンライン自習室など今後の一期学舎の活動にフィードバックしていきます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

バーカウンターで「あちらのお客様からです」ってあこがれます。