#21 岩を砕くつもりが、僕のメンタルが粉々に砕かれた

なすび

さて月曜日、今日は夜勤である。
出勤時間は21時頃ということで、朝から50分ほど車を走らせ物件に来た。たぶん予想はつくと思うが、リフォーム作業のためだ。

今日の作業は、駐車場の予定地にある岩を砕くこと。方法はある程度見当がついていて、ホームセンターでハンマードリルを借りてきて岩に穴を開け、ハンマーで殴る、という単純な戦法である。

しばらく前から実践しようと思っており、今日は実際に自分でそれを試してみた。しかし結論から言うと、実際に砕かれたのは岩の方ではなく、僕のメンタルであった。

9時頃に物件近くのホームセンターへ向かう。（開店が9時だと思っていたが、どうやら資材館は7時から開いていたらしい）しかしその店舗ではハンマードリルを取り扱っておらず、2軒目に向かった。そしてその2軒目でもハンマードリルは無いと言われたものの、振動ドリルならある、ということでそちらを拝借。加えて、それに対応したビットを購入し物件に戻る。それが10時頃だ。

そして早速借りてきた振動ドリルにビットを取り付け、穴あけ作業を開始。しかし思っていたより貫通力が弱い。ハンマードリルじゃない時点で薄々感じていたが、やはり能力不足だったようだ。そのため、穴を開けずにそのままハンマーで殴る作戦に移行。
何度か殴ってみると、最初は手ごたえがなかったものが、続けていくうちにダメージを与えている感触が手のひらに伝わってくる。そこからさらに続けていくと徐々に岩にヒビが入っていき、少しずつ砕けていった。本当に少しずつだ。

そんな作業を繰り返し、1時間ほど経過したところで僕の両手がしびれてきたので作業を中断。このままでは埒が明かないと思い、戦略を変更することに。

ここでGoogle先生の出番である。

やはり、さすが天下のGoogle先生。検索ボックスに「岩　砕き方」と入力しただけで僕の手を破壊するほどの問題が解決した。そして同時に、僕の敗北が確定した。
（残された時間を考えると、今日中にこの問題を解決するのは厳しかったからだ、、）

ボロ物件のちょっとした岩ごときに敗北するのは悔しいが、それをどうこう言っても仕方がない。そんなわけで、ここで岩の砕き方を簡単に説明しよう。
どうやらこうした岩を砕くには、「セリ矢」という道具が有効らしい。

そんなわけで、早速セリ矢を購入しに再びホームセンターへ出向く。しかし、目的のモノを見つけたはいいが、どれもサイズがやや大きい。
僕が借りてきた振動ドリルは、ビットの径が最大13mmまでのものしか装着できない。それに対してその店頭にあるセリ矢は1番小さいもので16mmから。
つまり、これはハンマードリルで穴を開けないと使えない、ということだなと。悔しいが、やっぱり今日の僕にはこの岩をどうすることもできないみたいだ。完膚なきまでの惨敗、である。

そこからまた物件に戻ってきて時計を見ると、12時前。「まだ何とかできるんじゃないか」と思っていた僕も、さすがに今日中の岩砕きを諦めることにした。これが僕のメンタルが粉々に砕けた瞬間だ。

今日は夜勤なので夕方に仮眠を取る必要がある。16～17時頃にはベッドに入りたいことを考えると、遅くても15時には物件を出発したい。そんなことを考えながら昼メシを胃袋に詰め込み、残された時間で進められる作業を選ぶ。2F和室の床の間の壁が汚いので、そこに白ペンキを塗ることにした。

ちゃちゃっとマスキングしてペンキを塗ること1時間。それだけでもう14時になってしまった。ハンマードリルも返しに行かなきゃいけないし、そろそろ出発しよう、ということで後ろ髪を引かれながら物件を後にする。小さいくせにやたらと硬い岩からノコノコと逃げてきたわけだ。

悔しいけど、今日はあの岩に完敗である。潔く負けを認めよう。しかしその一方で、僕は岩を砕く方法を知ることができた。そう、全ての物事をポジティブに捉えよう。岩よ、僕のメンタルを粉々に砕いてくれてありがとう！

だが僕は負けない。次こそは僕が貴様を砕いてやる。そんな誓いを立てて帰宅。（ちなみに今日の日記は運転中に音声入力で書いてみた）

今日の日記もつけ終わったし、少し仮眠を取ろうと思う。なかなか眠れなかったらちょっとだけゼルダしようかな。（ゼルダするんかい）

以上。

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