僕がマッチングアプリを辞めた理由

恐らくこの先の文章を読んだ方は、気付いていないだけでお前にも非があるだろうし、相手から見たら性格的にも外見的にも問題があるだろうとそう思われるだろう。

その通りだ。しかし、ここはまず僕の話を聞いて欲しい。

約1年と半年継続していた某大手マッチングアプリを本日退会した。恐らく1年で4万円ほどの課金をしていた。これだけのお金を使ったのだから彼女が出来るなどの結果を出して辞めたいと思っていたが、色々思うところがあって辞めることにした。

本題に入ると、マッチングアプリを退会したのはひとえに疲れたからだ。いくつかの関門を乗り越えて会ったとしても上手くいかないのだ。

20人ほどにいいね(注*1 マッチングアプリ未経験者は、あなたに関心がありますという意思表示だと考えてほしい)を送ると1人~2人から反応がある。そして、「はじめまして〇〇です、僕も〇〇さんのように飲みに行くのが好きです」など相手との共通点を交えて会話が始まる。

このやりとりに1つ目の関門がある。最初の1通目に対して返事が来ないケースである。既に退会しているため、実数は確認出来ないが40~50%の確率で返事が来ない。

運良く返事が返ってきたとして、毒にも薬にもならない表面的な会話を繰り替えして、都合がつけば一緒にご飯に行くなど(注釈*2 当然コロナ禍で食事に行くことは激減したが僕の主観だと、ビデオ通話やオンライン飲み会などは女性側のハードルが高く実現しなかった)する。

次に2つ目の関門がある。ドタキャンである。僕の経験上、2回~3回程度ドタキャンにあった。一番酷いと思ったのは前日に「明日はよろしくお願いします。集合場所は〇時に〇駅でいいですか?」と確認しても返事はなく、更に当日も音沙汰がなかった。仕方がないので予約したお店にもお詫びとともにキャンセルをした。後日本人と連絡が取れたのだが、「体調悪かったので」と非常に素っ気ない様子でそれ以降は音沙汰がなかった。

上記のように会うまでに関門が2つもあるのだが、更に会ってからも関門がある。

僕は1回目の壁と呼んでいる。要するに「お互い会ってみたけど次はないわ~」と思って自然消滅するやつである。帰った後にお礼の連絡をしてそれっきりお互い連絡がなかったり、こちらから連絡をしても無理されるというパターンだ。ちなみに1回目の壁を突破したとしても、2~3回会って消滅パターンに繋がることもある。

この2~3回も会ってくると今回はもしかしたら上手くいくのではないかと淡い期待を抱いたがダメだった。根本的に相手との性格も合わなかったのか、無理してくれていたのかは分からないがいきなり連絡が取れなくなることは相当に堪えた。

ここから述べる私見には賛否があるだろうし、ひょっとすると批判されることの方が多いのだろうけれども、僕は「お互いないわ~」以外のパターンで無視を決め込むということに対してあまり好意的な印象を抱いていない。

Twitterのように好きなことを書いて、それを勝手に読むタイプのネット上に主体をおいた交流であれば気に入らない相手をブロックすることに僕はそこまで否定的な感情を抱かないが、今回話題に挙げているマッチングアプリはある程度真面目に恋人や結婚相手が欲しいという対象者に向けたサービスだ。少しばかり相手への思いやりがあっても良いのではないかと思う。(注*3 読者諸氏はイケてない顔面の筆者がマッチングアプリが上手くいかず、ザブングル加藤のくやしいですの顔をしながらこの文章を書いているとでも思ってご笑覧頂きたい)

何はともあれ、原因は今まで述べたようなところで、コロナ禍で先行きも読めない中で同じようなことを繰り返しても埒が明かないのできっぱり辞めた。

ところでコロナ禍で人との関わりが薄れる中、マッチングアプリで出会いを求めたいという方も多いだろう。是非一度入会されると良いと思う。

僕はマッチングアプリの最大の価値は確率変動だと考えている。つまり、自分の行動圏内、関心外にいる普段絶対に出会わない異性と会える確率を少しだけ上げてくれる。本来であれば習い事などでも確率変動は期待できるが、出会いたい気持ちへの対応という意味ではこれに勝るものはないと思う。

払う金額に見合うかは人それぞれだが、この価値に興味がある方は是非やってみると良いと思う。(注*4 女性は無料というアプリが多いが相手の男性はそれなりにお金を払っているので、真面目なサービスであれば真剣である可能性も高いことを頭の片隅に入れてほしい)

今回は自分のことを棚に上げてしまい、申し訳なく思っているが、随筆というのは思ったことを書くことであるため、ご容赦頂きたい。

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