優れたものの中を進む、求める
すべてが開かれてあれば良かったのに、と思う。
そうすれば、道徳や非在のパラドクスが無かったろう。諍いや、決めつけや、他物への支配や、誤りだって無かっただろう。悪はなく、善という快に包まれていただろう。
しかし、それは、そうでなくあるものの空想という希望でしかない。それがあることの発展過程を考慮せず、数多くの問題も同時に含んでいることを無視している。
少なくとも、我々という存在はそれを求めなかったし、そうあるべきではなかったから、この万物の関係のなかにいる。変化と、様相と、種差と、抗いと、統一化を求め合って。
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