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もうすぐシーズン開幕! #BPLS3 IIDXの順位を予想してみる

BEMANI PRO LEAGUE Season3(BPLS3) IIDXのシーズン開幕が近づいてきた。まもなく収録も始まろうというこのタイミングで、選手の実績や昨今の状況等から、シーズンを通しての順位を予想してみたいと思う。

noteはあとから編集できるのでこの記事が完全な証拠になるわけではないが、当たればデカい顔ができるし、外れれば笑い飛ばせるので、そういう意味でも現時点での印象を書き残しておこうと思う。
ちなみに筆者のBEMANI歴は15年くらい、弐寺はSP十段である。

注意書き

  • 主観に基づく身勝手な予想なので、見当違いの内容があったとしても大目に見てください。プロ野球の順位予想程度の気持ちでご覧ください。

  • プロ選手を不当に貶めることは無い様に努めますが、題材上どうしても批判的な内容は含まれるので、あらかじめご容赦ください。


昨シーズン予想の振り返り

SEASON2でも開幕前に順位予想をしていたので、まずはそちらをざっくりと振り返りたい。
実際の記事はこちら↓

予想と結果の一覧を画像で示す。

SEASON2のレギュラーステージ・最終順位の予想と結果

当たったところ、外したところは下記のような感じ。

  • 一番大事な「ROUND1優勝」は当てられたのでまあ良し

  • その他ビタ当て出来たのは「GAMEPANICがレギュラー4位&クオーターファイナル敗退」

  • GiGO・SILKHATはレギュラーステージ苦戦、というのはおおむね当たったと言えるか

  • Tradz・SUPERNOVAの苦戦は結構予想外

  • レジャーランド・APINAの好成績は全く読めなかった


自分の印象としては、「外野の素人予想にしては結構当たったんじゃない?」という感じだ。

一方で外した部分を見てみると、予想の時点で読めていなかったのは「若手プレイヤーの躍進」というところに集約できるかと思う。
自分の予想より順位が高かったチームは、レジャーランド・APINA・GiGOの3チーム。そう、見事なまでに「若手プレイヤーの成長が目覚ましかったチーム」なのだ。

BPLS2は、2021シーズン以上に若手プレイヤーの成長が強く印象に残ったシーズンであった。特にUCCHIE選手およびCORIVE選手はドラ1指名を受けた当初とは比べ物にならないくらい成長し、ともにチームを支える柱、そしてIIDX競技シーンを代表する選手へと進化してきた。
そういった彼らの躍進について、筆者としては「お見それしました」と言うほかない。なにせレギュラーステージ敗退はGiGO・APINAだと予想していたくらいだ。これは昨年の予想時点で完全に見落としていた事項と言える。

SEASON3のドラフトを見ても、これからの成長を見込める選手が多く・早く取られていて、オーナー側もそういった成長を踏まえた「青田買い」を戦略的に行っていることが伺える。
BPLS3の予想にあたっては、こういった「成長性」も加味して予想せねばなるまい。

ただ、実際それで選手が見込んだ通りに成長するかどうかはギャンブル的な面もある。実際、若手選手も全員が全員大きく成長しているかと言われればそういう訳でもない。
その不確定な成長性も踏まえた予想となると、正直これはめちゃめちゃ難しい。難しいのだが、なんとかして予想を立ててみたいと思う。


BPLS3のルール変更点

BPLS3では、昨シーズンとルールが異なる部分がいくつかある。特に戦略に大きく影響を与えるものについて、ルール変更の背景と、戦略がどう変わるかについて書いていく。

1リーグ総当たり1周→2リーグ総当たり2周に変更

SEASON2では総当たり1周だったため、どのチームと指定A・指定Bで当たるかといった点や、そもそものA/Bの試合数にも差があった。さらに言えば、チームによって強い選手を相手にする回数にどうしても偏りが生まれてしまうという側面もあった(SUPERNOVA Tohokuは7試合中6試合で相手の大将がドラ1だった)。2周に変更することで、こういった偏りをある程度解消し、公平性を高めることができる。
一方で、シーズンを通して一度も当たらない組み合わせが多数できてしまうが、これらはシーズン後のイベントなどで実現されることを期待したい。

また、ファーストステージでは指定A(大将Lv11)、セカンドステージでは指定B(大将Lv12)での戦いとなる。
1チームが脱落するという性質上、どうしても先行逃げ切り型のチームが有利になる。そのため、今シーズンでは指定Aで勝ちを狙っていく戦略の方がやや成功しやすいと言える。
予想ではこの点も踏まえて考えていきたい。

コストの余裕が大幅に減少

2021およびSEASON2では、試合コストに対して133%のコストが全体に与えられていた。これは4人のうち1人分が完全に余る量だ。
一方でSEASON3においては、試合全体で360のコスト消費に対し、与えられたコストが合計400(111%)しかない。

背景として、2021はDOLCE.選手所属のAPINAが優勝、SEASON2ではU*TAKA選手を擁するROUND1が優勝してきたように、チーム戦といえども結局はエース選手の活躍でシーズンの順位が決まってしまう傾向があった。コスト量の減少は、これを少しでも緩和するためのルール変更であろう。
一方で興行的な側面から見ると、話題性のあるスター選手の出番が減ってしまうというデメリットもある。ただBPLも3年目に入り、選手層も厚く、またファン側もスター選手以外にも目を向けるようになってきている。そういった意味では、年数を重ねてきた今だからこそできるルール変更かもしれない。

とはいえ、この厳しい制約の中では、試合オーダーを成立させるだけでもかなり難しい(実際にシミュレーション的に選手を配置してみると分かると思う)。それでもチームとしては、この中で最大限に勝つためのオーダーを考える必要がある。

特に注意しなければならないのは、「1巡目選手でも大将戦には3試合しか出られない」こと、そして「4巡目選手も60コスト分かつ4試合出る必要がある」という事である。

前者の点については、例えばSEASON2だと7試合のうちU*TAKA選手が大将に出た4試合で4勝し、それだけで勝ち越しを決めていたのだが、今回は6試合のうち3試合しか出られないため、同じように全勝しても分けにしかならない。
実際には大将ドラ1でも毎回必ず勝てるわけではないという事も踏まえれば、上位を狙ううえでは「いかにして大将ドラ1でない試合で勝つか」ということがとても重要になってくる。

そして後者の点についてだが、同じくSEASON2では、4巡目選手は先鋒に4回だけ出るということが可能だった。この程度の出場でよいのなら、4巡目選手の出る試合は中堅・大将でカバーもしやすいし、極論ある程度「捨てる」ことも可能になってくる。
しかし今シーズンでは、60コスト以上かつ4試合以上という制約により、「6試合すべての先鋒に出場」「1試合中堅+4試合先鋒」「2試合中堅+2試合先鋒」のいずれか(またはそれ以上)の出場をしなければならない。
試合では先鋒や中堅の2タテで試合が決まってしまうことも多い。さらに言うなら、エース選手の出てくる大将で2タテするよりも、先鋒や中堅で2タテする方が比較的簡単だ。
そういった点も踏まえると、ドラ4でもしっかり自選をキープしていくことが昨シーズン以上に重要になってくる。

順位予想のうえでも、これらの点に注意しながら考えていきたい。

ストラテジーカードの弱体化

ストラテジーカードがレギュラーステージを通して2枚に変更。また両者が使用した場合は、相殺されずに双方の曲が変更されるようになった(2021シーズンのルールに戻った)。そして、今回は2回総当たりを行うが、同じチームに2回使うことはできない。

全体的には弱体化の方に向かっている。昨シーズンはストラテジーカードがかなり強く、これを切る切らないで試合が大きく動いていたことや、チームによって使われる枚数にかなり偏りがあった(昨シーズンはTradzは8枚使われ、一方でレジャーランドは1枚も使われなかった)こと等を踏まえたルール変更であろう。
試合のスパイス、そして戦略要素としても重要なルールとはいえ、これだけで順位が大きく動いてしまうのはあまり望ましくない(特に、1つのチームが集中的に使われて凹まされるのは良くない)と考えた結果だと思われる。

ただ、4枚から2枚への減少は一見かなり影響があるようにも思えるが、大将戦で2回使えることを考えると、実は試合に与える影響自体は、枚数から感じる印象ほど大きくは変わっていない。
ただ、ファーストステージ・セカンドステージでそれぞれ1枚なので、SEASON2では可能だった「指定Aの時に全部使う」というような戦略は出来なくなっている。そのため、「ファーストステージに全力」や「セカンドステージに全力」というような作戦のチームは少し不利になるルールと言える。

また相殺ルールの廃止により、SEASON2で見られた、確実に自選を通すための「守りのストラテジー」が使えない。
これが何を意味するかというと、「1曲だけ強い武器曲を持っている」というような選手、またそのような選手を擁するチームがとても不利になるということだ。試合を決める大将戦では、前以上に選手の「地力」が強く求められることになる。

選曲ジャンル「TREND」の追加

ルール上、どうしても癖の強い楽曲 ≒ 古いシリーズの楽曲が選ばれやすい傾向にある。昔の名曲を知る機会になるというメリットもあったが、一方で新曲はどうしても選ばれにくくなってしまう。またシーズンも3年目となり、選曲が硬直化するのを避ける意味合いもあってのルール変更だと思われる。

試合戦略としては、かなり広い譜面傾向から曲を選べることになるので、TRENDでは自選を通しやすいと言えるだろう。先鋒・中堅のレベル帯で、特定の武器曲を持った選手は活躍しやすくなりそうだ。
一方で大将TRENDになった場合は、ストラテジーカードを使われる可能性が高くなり、武器曲を鍛えるだけでは対応しきれない。ストラテジーカード覚悟で(あるいは使われないという読みで)尖った選手を出すか、広く対応できる地力の高い選手を出すか、その駆け引きも見ものだ。


レギュラーステージ展望・Bリーグ

ここまで長々と書いてきたが、いよいよ本題の順位予想に入ろう。
先に各チームの講評を記したうえで、レギュラーステージの展開予想、順位予想を書いていく。

チーム紹介においては、「チーム傾向」および「成長性」という項目も記載する。
「チーム傾向」は、メンバーの得意傾向(低難度・高難度のどちらに強みがあるか)を踏まえて、指定Aのファーストステージで勝ちを狙っていくか、指定Bのセカンドステージで勝ちを狙っていくか、あるいはその中間か、という予想を書いていく。
「成長性」は、メンバー(特にドラフト上位のメンバー)が、シーズンを通して成長が期待されるかどうかについて、◎、○、△の3段階で記載する。ただし、成長というのは未確定の要素であること、また成長性が低いからといって弱いというわけではなく「現時点で成長が必要ないほど強い」という意味であること、の2点に注意頂きたい。この項目だけでチームの強さが決まるわけではない、ということだ。

APINA VRAMeS

メンバー(敬称略、以下同):UCCHIE, WELLOW, CHP*1E, KENTAN
チーム傾向:指定Bに強い
成長性:○
強みの要素:
UCCHIE選手とWELLOW選手のダブルエース体制は非常に強力。多くの試合で大将2タテによる勝ちを狙っていける
リスク要素:先鋒中堅は特別強いとはいえないので、大将2タテが取れないと一気に苦しくなる。良くも悪くもエース2名の責任が重大

UCCHIE選手のみが継続契約となった。恐らく他チームがKKM*選手狙いでリリースしたエース選手を取ろうという意図もあったのだろう。実際にWELLOW選手を獲得し、チーム色もかなり変わることとなった。

昨年からメキメキ成長しているUCCHIE選手と、オールラウンダーかつ高難易度に特に強みのあるWELLOW選手が、ダブルエース体制で主に大将を担当する戦略だろう。特に指定Bにおいて強い実力を発揮しそうだ。
そしてCHP*1E選手が中堅と一部先鋒、KENTAN選手が先鋒と指定Aの中堅を主に担当する、といった形になると思われる。

多くのチームに対して大将で2タテをとれるポテンシャルがあり、シーズン全体で大きく負けることはなさそうだ。逆にCHP*1E選手・KENTAN選手は、武器曲を鍛えて自選を取りつつ、あわよくば2タテを取ってチームをサポートしていきたいところ。

GiGO

メンバー:CORIVE, NUCHIO, CYBERX, LOOT
チーム傾向:やや指定Aに強い
成長性:◎
強みの要素:
チームのバランスが良く、Bリーグの中では最も柔軟に戦える。CORIVE選手・NUCHIO選手の伸びしろにも期待
リスク要素:2タテを取れる爆発力のある選手が現状少ない。なかなか勝ちが取れずジリ貧の戦いになる危険がある

昨シーズンから全員継続となった。
エース格かつ皿ソフランで戦えるCORIVE選手、ガチ押し力が高く11~一部12でも活躍できるNUCHIO選手、10~11の精度が求められる領域に強いCYBERX選手、先鋒でしっかり仕事のできるLOOT選手と、かなりバランスの取れたチームとなっている。

昨シーズンではレギュラーステージ6位だったが、同じチームで戦うため戦略が立てやすいこと、そしてドラ1ドラ2が若手選手であることによる強い成長性により、今シーズンでは更なる躍進が期待される。
ただ、現状のチーム力では他を圧倒する程ではない、というのも事実であり、ここからさらに各メンバーが力を伸ばしていくことが、上位に食い込むには必要不可欠だろう。

SUPERNOVA Tohoku

メンバー:TATSU, NIKE., TAKWAN, 46
チーム傾向:指定Aに強い
成長性:◎
強みの要素:
指定Aを狙う戦略で他チームの穴を突ける。メンバーの爆発的な成長にも期待大
リスク要素:現状Lv12で広く戦えるメンバーがいない。ストラテジーカードで武器曲が潰されると指定Bはかなり苦しい。また、選手の伸びに期待するのは当然リスクも大きい

昨シーズンのチームを解体し、1巡目にTATSU選手を獲得するという驚きの戦略に出た。TATSU選手にそれだけのポテンシャルがあると見込んでの指名だろう。他メンバーも若く成長性が期待できるメンバーを多く揃えた。

他チームと異なり、ドラ1ドラ2のTATSU選手、NIKE.選手ともに、低~中難度に特に強みがある。消費コスト量だけを考えればLv12よりもLv11を押さえる方が圧倒的に重要(Lv12は合計90コスト分に対し、Lv11は150コスト分ある)であるから、そこに厚みを持たせたのは作戦としては納得できる。また、他チームと違う作戦を取った方が、戦略的にも話題性としてもメリットがある、ということだろう。
戦略としては、指定Aのファーストステージで大きく勝って一抜けを狙う、指定Bのセカンドステージでは中堅まででリードし大将で自選キープすることで勝ちを拾う、という、2つの意味での「先行逃げ切り」を強く意識したチーム構成であると推定される。

また、TATSU選手に加え、TAKWAN選手や46選手もこれからの伸びが大きく期待される選手である。選手の成長という「読めなさ」も、このチームの大きな強みであろう。観客目線でも、どのような結果を残してくれるのか、見逃せない戦いが続きそうである。
今シーズンの台風の目は、間違いなくこのチームだ。

TAITO STATION Tradz

メンバー:KKM*, RIOO, 8S., RAITO.
チーム傾向:指定Bに強い
成長性:△
強みの要素:
KKM*選手の絶対的な強さ。自選勝率の高いRIOO選手・8S.選手との組み合わせは非常に強力
リスク要素:RIOO選手および8S.選手は昨年度2タテが少なく、KKM*選手不在の試合は勝ちを狙いづらいか。KKM*選手の出た試合で勝ちが取れないと一気に苦しくなる

今シーズンは絶対的エースとしてKKM*選手を迎え入れ、そこにRIOO選手・8S.選手と、実績と確かな実力のあるメンバーを揃えた。一方で、4巡目は最後の方の指名順だったということもあり、新人のRAITO.選手を取って成長に期待、といった所だろうか。

チーム戦略としては、KKM*選手にLv12を押さえてもらい、RIOO選手・8S.選手で11を、RAITO.選手が先鋒を、といったオーダーになるだろう。
KKM*選手に対しては自選を通すのすら至難の業であり、多くのチームがこことの勝負は避けるはずだ。そうなると3勝をかなりの確率で確保できることになるため、シーズン後半で大きくまくってくることになるだろう。
そのためにも、ファーストステージでいかに勝ち点・ポイントを確保し、KKM*選手の出番に備えるかが重要になりそうだ。


Bリーグ順位予想

筆者の予想はこちら。

1位 APINA VRAMeS
2位 TAITO STATION Tradz
3位 GiGO
4位 SUPERNOVA Tohoku

正直言って、今年はどのチームも実力伯仲しており予想がとても難しい。1勝取れるかどうかで大きく順位が動くような、白熱した戦いになるのではないかと思う。
その中でも、やはり上位選手の厚みがあるチームが上位になってくるのではないか、という予想のもと、このような順位とさせてもらった。

過去のシーズンを見た中での自分の意見として「結局Lv12が上手い人は全部上手い」というのがある。ルール上の有利があるとはいえ、低難易度に偏重したチームよりも高難易度に偏重したチームの方が勝ちやすいのではないかな、というのも、この順位にした理由である。
GiGOおよびSUPERNOVAは成長性が高いと述べたが、それでもUCCHIE&WELLOW・KKM*&RIOOといった布陣を打ち負かす程ではないのではないか……とも思う。


レギュラーステージ展望・Wリーグ

GAME PANIC

メンバー:MIKAMO, PEACE, TAKA.S, FRIP
チーム傾向:指定Aに強い
成長性:○
強みの要素:
指定Aでの強さは随一。さらにTAKA.S選手の加入により、指定Bでも広く勝ちを狙っていける
リスク要素:TAKA.S選手がエース選手相手やストラテジーカードを出された時でも対抗できるかは懸念材料。またMIKAMO選手が昨年のようにブレーキ状態になると厳しい(どのチームのどの選手でも同じことだが……)

MIKAMO選手・PEACE選手というオールラウンダー2名の体制はそのままに、高難易度の補強となるTAKA.S選手、先鋒担当として実績のあるFRIP選手を加えて、昨シーズン以上にスキのない布陣となった。

SEASON3のルール的に、昨年のようなMIKAMO選手・PEACE選手で中堅大将を押さえるパターンをあまり多く作れないというのは懸念点であるが、その穴をTAKA.S選手が埋めることで、多くの試合で勝ちを狙っていけるであろう。ただWリーグ内の他チームの構成も踏まえると、やはり指定Aを中心に勝ちを狙う戦略にはなりそうだ。

特にPEACE選手は低~中難易度でここ最近鬼のような精度を見せており、今シーズンでは昨年をさらに超える活躍が期待される。一方でMIKAMO選手は昨年の雪辱を果たせるか、試練のシーズンとなりそうだ。

SILKHAT

メンバー:SEIRYU, VELVET, LICHT, KIDO.
チーム傾向:指定Bに強い
成長性:△
強みの要素:
3巡目にLICHT選手を取れたのは大きい。中堅以降に非常に強く、先鋒に頼らず勝てる構成
リスク要素:上位選手の特徴がはっきりしているためオーダーが読まれやすく、ピンポイントで対策されやすい

高難易度にめっぽう強いSEIRYU選手と、そのSEIRYU選手の弱点である皿・ソフランをカバーできるVELVET選手、さらに難度を問わず幅広く対応が可能なLICHT選手。この3人で中堅以降をしっかり押さえることができるのが、このチームの大きな強みだ。
一方でKIDO.選手は、SEASON2ではCHARGEのみの担当だったが、今シーズンでは先鋒の領域を幅広く担当することになる。しっかり自選を取ってチームに貢献していきたいところ。

チームとしては、やはり指定Bに重点を置いたオーダーになるだろう。一方で、VELVET選手は得意領域ならLv帯を問わず活躍できるため、実際のオーダーはレベル指定とジャンルの組み合わせによって大きく変わってくる可能性もある。
いずれにせよ、他チームからするとオーダーが読みやすいチームではあるので、必然対策も立てやすい。そういった中で、しっかりと自分たちの想定通りに試合を進めていけるかどうかが、上位進出のためのポイントとなってくるだろう。

ROUND1

メンバー:U*TAKA, KUREI, I6VV, NAGACH
チーム傾向:指定Bに強い
成長性:△
強みの要素:
三冠王U*TAKA選手の圧倒的な強さ。今年もレギュラーステージ全勝が狙える
リスク要素:昨年以上にU*TAKA選手以外の3名の働きが重要。またリーグ全体の選手層も厚くなり、U*TAKA選手も昨年ほど圧倒的な状況ではなくなっている

昨シーズンから3人を継続し、最初の指名となる4巡目だけを自由に選べる状態でドラフトに臨んだ。結果として低難度に強みを持つNAGACH選手を獲得し、連覇に向けて上々の滑り出しとなった。

絶対的エースであるU*TAKA選手の強みを生かし、指定Bを中心に勝ちを拾っていくことになるだろう。とはいえU*TAKA選手ならばLv11でも十分に2タテが取れるので、SILKHATに対しては指定Aで勝ちに行くなど、相手のオーダー想定なども踏まえながら、安定した戦いを見せてくれるはずだ。
一方で、上位を目指すのであれば、昨年のようにU*TAKA選手におんぶにだっこという訳にはいかない。なにせU*TAKA選手を出して3勝しても、残りが3敗なら1位は取れないのだ。BリーグのTradz同様、残りの試合でいかに勝ちを確保できるかが、上位進出への分かれ目といえる。

レジャーランド

メンバー:1-PIN, DINASO, G*, U76NER
チーム傾向:中間
成長性:○
強みの要素:
オーダーが読みづらく対策が取りにくい。すべての試合で勝ちを狙える選手層の厚さ
リスク要素:2タテを確実に計上できるエース選手がいないため、惜しい負けが続くとジリ貧になる危険がある

2021から通算して3シーズン連続で同じメンバーとなった。お互いの勝手を知り尽くしていることは、チームビルディングにおいては大きな強みである。

そして、このチームの一番の強みは、1-PIN選手・DINASO選手・G*選手の3人それぞれが、すべての難易度帯・ジャンルを広くカバーできることだ。相手からするとオーダーが読みづらく、他選曲の対策がとても難しくなる。
また、他チームのオーダー傾向から、穴となる試合を狙ってリソースを投入することができるため、シーズンを通して安定した試合運びができるだろう。

懸念があるとすれば、先鋒を多く担当することになるU76NER選手だろうか。昨シーズンはSOF-LANだけを4試合戦うことができたが、今シーズンはそういうわけにもいかない(はず)。BPL全体のレベルが上がっている中で、確実に自選を通して自分の仕事を果たすことができるか、勝負のシーズンになりそうだ。


Wリーグ順位予想

筆者の予想はこちら。

1位 レジャーランド
2位 ROUND1
3位 GAME PANIC
4位 SILKHAT

Wリーグのチームは、ドラ1が全員継続のうえ、全体を見てもチーム構成が大きくは変わっていない。そうなると、やはり昨年と大きく異なる結果にはなりづらいのではないか、と思う。
昨年の優勝・準優勝チームである、三冠王U*TAKA選手率いるROUND1・伸びしろのある若手の多いレジャーランドが上位を占め、他2チームが脱落をかけて戦う、という構図になるのではないか、と予想した。

とはいえ、こちらのリーグも昨年以上に混戦の様相を呈しており、1つのボタンの掛け違いで順位は大きく変動するだろう。
実際の結果がどのようになるのか、動向を見守りたいと思う。


決勝トーナメント予想

クオーターファイナル以降は、レギュラーステージの順位が1つ変わるだけで組み合わせも全然変わってくるため、正直予想としてはあまり意味があるものではない。とはいえ最終順位にもかかわる部分であるため、全試合を想定順位をもとに組んで予想しておきたいと思う。

クオーターファイナル

GAME PANIC vs TAITO STATION Tradz → Tradz勝利
GiGO vs ROUND1 → ROUND1勝利

ここは2位VS3位の戦いになるが、超エースを擁するTradz・ROUND1の勝利を予想しておく。
クオーター・セミは一人で最大10pt(引分けに必要なポイント)を取ることができる。KKM*選手とU*TAKA選手を止められる選手がいなければ、その時点で勝敗はほぼ決してしまうため、順当に考えた結果として、この予想とさせてもらった。

セミファイナル

TAITO STATION Tradz vs レジャーランド → Tradz勝利
ROUND1 vs APINA VRAMeS → APINA勝利

Tradz vs レジャランは、やはりKKM*選手を止められないとみてTradz勝利を予想。一方でROUND1vsAPINAの「伝統の一戦」においては、UCCHIE選手ならU*TAKA選手に対抗し得る。そしてチームとしての総合力、ストラテジーカードのアドバンテージなどを考えて、APINAにわずかながら分があるのではないかと予想した。

ファイナル

TAITO STATION Tradz vs APINA VRAMeS 
→TAITO STATION Tradz優勝

今回の8チーム内で1位2位を選ぶとしても、この2チームになってくるのではないか?と個人的には思う。
やはりポイントは「KKM*選手を止められるか」だが、その点ではUCCHIE選手ならKKM*選手にも対抗し得ると思っている。とはいえやはりKKM*選手は圧倒的なパワーを持っており、Tradzの有利は揺らがないだろう。チーム全体の力を見ても、わずかな差ではあるがTradzが有利なのではないかと思う。
筆者の心情として、KKM*選手に「有終の美」を飾ってほしいという願望の部分があるのも否めない。ただ、あくまで筆者の主観による予想であるという点も踏まえて、BPL SEASON3 IIDXの優勝予想は「TAITO STATION Tradz」とさせていただこうと思う。

おわりに

昨年はシーズン前の順位予想に加え、各試合のオーダーを見てからの試合展開予想なども個人的に行っていた。結果として、2021シーズンよりも1試合1試合にのめり込んで視聴することができた。
卑近な例えだが競馬と同じようなものである。ただ見るだけではなく事前にどうなるかという予想を踏まえて見ることで、展開の一つ一つに納得と驚きをもって見ることができ、試合を見守るのがさらに楽しくなる。

この記事を読まれている皆さんも、ぜひ予想をしてみたり、さらに私のように予想記事を書いたりしてみて欲しい。きっとBPLを今まで以上に楽しむことができるはずだ。

特に何もできませんがめっちゃ喜びます