シンギュラリティ ~あと15年でコンピューターは頭脳を超える!?
7年前、「トランセンデンス 超越」というジョニー・デップ主演の映画を観ました。これがなかなか面白いんですね。
あらすじは、「世界初の人工知能PINN(ピン)を研究開発するコンピューター科学者ウィルとその妻エヴリンは、コンピューターが人間の能力を超えることができる世界を構築する為の技術的特異点を目標に活動していた。しかしそのさなか、ウィルは反テクノロジーを唱える過激派テロ組織RIFT(リフト)の凶弾に倒れてしまう。エヴリンは夫を救うべく、死の際にあったウィルの意識をPINNにアップロードする。彼女の手により人工知能としてよみがえったウィルは、軍事機密から金融、経済、果ては個人情報にいたるまで、ありとあらゆる情報を取り込み、驚異の進化を始める。やがてそれは、誰も予想しなかった影響を世界に及ぼし始める。(ウィキペディアより抜粋)」っていうやつです。
昔だったら、ただのSF映画の話のようですが、これにはリアリティがあります。そうです、シンギュラリティ(技術的特異点)の話なのです。
シンギュラリティといえば、「2045年問題」とよく言われます。2045年にはコンピューターの性能が人間の脳を超えるという予測です。早い場合は、2035年にも来そうだという人もいます。
2035年というとあと15年もないということですね。
「えー!?」という感じだと思います。
ITの進化ってよく「指数関数的」って言われますよね。進化が一直線上ではなく、弓なりにグイーンっと伸びる感じで進化するということです。
よって、短期間でもかなりの進歩が期待できるらしいです。
まあ、映画のようにはならないかもしれませんが、15年も経てば、かなり想像を超えるような事がおこるのではないでしょうか。
今、は効率の悪い太陽光や風力などの非石化エネルギーも、効率よくエネルギーを生み出すことができるようになり、ほぼ「フリー」になる。食料も人口光とかで生産できるようになり、これも「フリー」になる。衣類も無人機械で作られ、これも「フリー」になる世の中がもうすぐ到来すると言っている人もいます。
まあ、既に「アグリテック」と呼ばれて、AIとロボット使って、種まきから収穫まで自動化されだしています。場所も選ばないので、韓国ではコロナで閉店をよぎなくされた地下鉄にあるお店の跡地で野菜栽培して、その場で野菜ジュースを販売したりしていますし、JR東日本も駅ナカでの栽培も検討中だそうです。
この映画、評論家の評価はそれ程でもないようですが、私には結構リアリティ感がありました。それは、IBMが開発したスーパーコンピューターの「ワトソン」の事を知っていたからです。ワトソンは、質問応答システムで、2009年に米国の人気クイズ番組「ジョパディ!」にチャレンジするコンピューターとして発表されました。
それこそ、人工知能を持っているかのように振る舞う「ワトソン」が、現実の物として存在していることに、その存在を知った時には、衝撃と脅威を感じました。それが、この映画をみる4年も前の事です。
よって、この映画の「PINNピン」が「WATSONワトソン」が進化した人工知能のように見えたのでリアリティがあったのでしょう。
この映画のテーマは、「テクノロジーが人類を救えるか?」です。
まあ、現実には、ここまで進化するには相当な時間が必要だと思いますが、テクノロジーがどんどん進化し続ける事には異論はないと思います。
たった百年前の人々には今のスマホやネットの世界がこの映画の世界のように映るのでしょうね。
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