「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」という時代は終わった
1962年のクレージーキャッツの植木等の歌で、映画にもなりました。
サラリーマンは気楽な稼業と きたもんだ
二日酔いでも 寝ぼけていても
タイムレコーダー ガチャンと押せばどうにか格好が つくものさ
チョッコラ チョイとパアにはなりゃしねェ アッソレ”
という歌です。高度成長期に入った頃ですかね。団塊の世代の一つ前の世代の頃の世代が活躍していた時期ですね。私の両親の時代です。学生の頃に戦争を経験している世代ですね。
暗黒の戦争を経験し、高度な成長の中で昭和を必死で生きてきて、マズローの一番目の欲求段階の「生理的欲求」は満たされ、たどり着いたのは第二番目の「安定・安全」と第三番目の「帰属」でした。第四番目の「承認の欲求」と言う「出世」がくるのですが、そこまで行けない人も当然たくさんいるわけで、「まあ、そこまで贅沢言わなくてもいいのではないの?貧しいながらも楽しい我が家じゃない」という価値観が支持されたのだろうと思います。なので、この歌が支持されました。「日本人総中流意識」という言葉もありましたね。超貧乏な人も、超金持ちの人も見たことないという社会です。まさに「共産主義」でした。
植木等はこんな歌も歌ってしました(暗記しているってことは、子供ながらしょっちゅう歌っていたという事ですね)。
金のないやつは俺んとこにこい
俺もないけど心配すんな
見ろよ青い空、白い雲
そのうちなんとかなるだろーーう
その後日本はどんどん発展し、結局、なんとかなってしましました。
しかし、今はそういう時代ではありませんので、しっかりキャリアを考えないといけません。
キャリアの本を書きました。是非読んでみてください。
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