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仕事の変化 ~今の仕事は将来なくなるかも

私が40年前に会社に入ってから、いろんな職種の中身が世の中の変遷と伴に大きく変わりました。たとえば、ロジスティックです。入社したころは、その仕事は、「倉庫業」のような労働中心の仕事でしたが、それが物流とかロジスティックと言われるようになり付加価値がついてきました。今は、SCM(サプライチェーン)などと言われ、SCMを制したものがビジネスで勝ち残るといわれるほど、企業の根幹の仕事となってきました。

アフターセールスサービスの仕事も時代と伴に大きく変わりました。アナログの時代は、優秀なテクニシャンが修理をしており、その技術の向上が大きなポイントとなってきました。今はデジタルの時代になり、チェンジニアと揶揄されるように、技術的専門性がなくてもコンポーネントを入れ替えるだけで修理ができてしまうようになりました。また、不良品のコンポーネントを部品ベンダーに送り返すようなオペレーションが必要となり、アフターサービスの担当者は、物流の知識が求められるようになってきました。

販売でも、お店経由での卸売り小売りという流通パターンが、ネット販売という店舗を経由しない売り方が出てきたり、ネットワークサービスと組み合わせた売り方など、昔のノウハウが通用しなくなってきています。

人事も高度成長期の人事の大きな仕事は、賃上げなどに関する労使交渉でした。組合対策などが大きな責任としてのしかかっており、また、毎年の新卒の大量採用も重要な仕事でした。そして、企業がビジネスを拡大していく中、様々なチャレンジングなポジションを与えることができ、OJT(オンザジョブトレーニング)中心の人材育成がうまく機能していました。しかし、低成長になって、人員も拡充できない状況になると、終身雇用、年功序列型の人事では、やっていけなくなり、低成長の中での人材育成施策などにプライオリティーが変化しています。

こういうふうに、20年くらいで、仕事の専門性がガラッと変わると、常に個々も変革していかないと、新入社員からやっと管理職になったときに、今までやってこなかったことが求められ対応できなくなってしまうことが、いろんな仕事で起こっています。

YouTubeで人気がある「Did You Know?(知ってた?)」という動画があります。既に新バージョンにどんどん更新されています。この動画は、2006年に米国、コロラド州の高校の百50名の教職員向けに、「21世紀に私達の生徒が成功するために、何が必要か」を議論するために制作されたものです。その中で、問題提起している事の一つは、「2010年に最も需要の高い職種トップ10は、2004年には、まだ存在していませんでした。我々が学生へ、まだ存在もしない職種で将来働き、まだ発明もされていない技術を使いまだ知らない問題を解決する為に教えています。」と言う事です。


この動画には、「Exponential Change 指数関数的変化」と言う言葉がよく出てきますが、それだけ変化が激しい環境に我々は生きていると言う事です。

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