見出し画像

人生で何をしたいですか? 「三人の石切り職人の話」

「自分は何をしたいのか」という事をちゃんと把握しておく必要があります。

自分の仕事の意義をちゃんと理解していないと同じ仕事でもこのように違った捉え方になり、モチベーションも変わってくるという話で、"The Three Stonecutters" Storyとして有名です。

昔、ある旅人がある村に行きました。そこで、石を切っている職人さんを見つけました。ちょっと面白いので、

「何をしているんですか」と聞いたところ、その石切り職人は、

「みりゃわかるだろう。石をきっているのさ。生活のためにこうやって働いているんだ」

と答えました。

「ふーんそうなの」と思い、また歩いていると、同じように石を切っている職人さんを見つけました。さっきの話が面白くなかったので、もう一度その石切り職人に同じ質問をしてみました。

「何をしているんですか」と。その二番目の石切り職人は、

「俺は石を切って、この壁にうまく入るように、正確に切っているのさ。この村じゃ、俺より正確に切れる職人はいないぜ」

と答えました。

旅人は、「ふーん、同じ質問でも違う答え方があるんだな」とちょっと感慨深げでした。そうこうするうちに、また、石切り職人に会いました。旅人は、面白くなって、また同じ質問をすることにしました。

「何をしているんですか」と、三番目の石切り職人は、作業をやめて、その旅人をじっとみて、ちょっと微笑みながらこう答えました。

「私は、教会を作っているんだ。皆を救うためにね」

どうでしょうか。ピーター・ドラッカーは、「今のビジネスマンは、二番目の石切職人になっている人が多い」と警笛をならします。

自分の能力を磨くことが目的ではなく、それは何かをするための手段だよねと言う事です。


=====================
若手のキャリアプランについて本を書いてみました。約30分で読めますので、是非読んでください。

====================
721



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?