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バーチャルDJライブを盛り上げる方法? 知り合いを増やそう

何かしらイベントを主催・運営したことがある人にとって、そのイベントが大成功だったと言いたくなるときの感情が2種類あります。

1つは、これ以上のものはないと満ち足りた「やりきった感」。もう1つは、この時間がずっと続いてほしいと名残惜しい「終わりたくない感」です。

実は2月13日(土)にclusterでバーチャルDJライブを主催したんですが、終わったときの僕の気持ちがまさに「終わりたくない感」でした。

でも、どうやらそれは僕だけではなかったようで。

DJが最後の楽曲を流してお礼を告げたあと、会場にいたみんなが何やらそわそわしていて、あっちを見たりこっちを見たり、うろうろしながらまた戻ってきて、アバター越しでもそれが分かるくらいに「まだ終わりじゃないよね?」という顔をしていました。

そのときの雰囲気は本当に最強です。それまでの3時間弱を堪能してなおこの場所にいたいと思ってもらえるなんて。

ほぼ4時間、リクエストとアンコールにも応えてくれたDJのDolphiiiinさんと、参加してくれた皆さん、なにより楽曲を作ってくれた方々に最大限の感謝を。

2か月ぶり2回目のDJライブに参加者241人

ということで、閑話休題。今回は僕がバーチャルSNSのclusterで運営している雑談とカジノで遊ぶバー「幸甚亭」で開催した、2回目となるDJライブ"Bean to Bar"について感想戦をいたします。

前に記事も書きましたが、幸甚亭では昨年のクリスマスにライブを開催しました。そのときはclusterユーザーで技術方面にたいへん明るく、クラブ育ちで多芸多才なDolphiiiinさんがDJをやってくれました。

で、もちろん今回もDJ Dolphiiiinが満を持して登場。パワーアップしたセットリストを引っ提げて、チョコレートも余裕で溶けるライブを生み出してくれました。

前回の延べ来場者数(ユニークユーザーではなく会場への出入り回数)は147人でしたが、今回はなんと約1.6倍となる241人! びっくりしますね。

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折しもclusterが肝煎りの特盛企画「大加速祭2021」を発表した翌日だったこと、バレンタインでイベントが多数開催されていたことも相まって、これほど多くの方にお越しいただけました。

初めて見かける人、Twitterやほかのイベントでは名前を見たことのある人が立ち寄ってくれたのは当然ありがたかったんですが、それ以上に嬉しかったのは、いつも幸甚亭に来てくれる人たちが参加してくれて、しかも見知ったその30~40人が4時間弱を丸々会場にいて楽しんでくれたことです。

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この写真大好き。

内輪ノリが一番楽しい

このことは上掲の記事にも書いたように、僕のclusterでの活動は基本的に幸甚亭をベースにしていて、店に来てくれている人たちと遊びたいという気持ちがほとんどです。

つまり、今回のライブは(いつもながらですが)身内で楽しむことが最大の目的でした。だからDJはDolphiiiinさんにお願いし、交流のないプロのDJやアーティストをゲストに呼ぶこともなかったわけです。踊るのも常連の人。すべてが内輪ノリで完結していました(でもみんなが当日来てくれるのかはちょっと不安だったよ)。

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身内感、内輪ノリというのは一般に忌避される傾向があります。しかし、その中にいる人にとってはこれほど心地よく過ごしやすい場はありません。DiscordやClubhouseが受け入れられるのは当然でしょう、クソリプもアンチも荒らしもいないんですから。

ゆえに僕は声を大にして言いますが、みんなそれぞれ内輪を作り、身内で楽しめるようになるべきです。そのほうが絶対に人生が楽しくなるんですよ。わざわざ知らない人を連れてきて気を使うより、初めて見かける人に配慮して疲れるより、はるかに楽。もちろん内輪ノリを外に出すのは最悪で、僕の場合はあくまでも幸甚亭に関する活動に限ってのことです。

ただし、これは別に初見・新規の人を拒否・排除しているわけではありません。イベント中はほとんど誰もボイスチャットとテキストチャットをしませんし、会場も狭めに作ってあるので知り合い同士で固まっていても目立ちません。なにより会場には音楽が流れているので、誰でも好きに入ってきて踊ったり聴いたりできます。

※おそらくカスタムアバターの権限を誰に渡すかの判断に身内感が見え隠れすると思いますが、現状のclusterの仕様だとその権限の範囲が広すぎる(イベントの各種設定すら変更できる)ので、信頼できる相手にしか権限を渡せません。

この権限を最大20人(僕とDolphiiiinさんを除いた18人)に渡して遊ぶ、それが最高です。ところがまあ、最近では知り合いも多くなってきて嬉しいことにこの枠数じゃ全然足りないんですよね。カスタムアバターの権限だけ渡せる仕様にして人数拡大してもらえませんか、clusterさん?

幸甚亭の通常営業時も同じで、誰でも来店できますし、無下に対応されることは絶対にありません。僕としてはとにかく幸甚亭を通してcluster内で知り合いや身内を増やして輪を広げていきたいと思っております(cluster→Twitterの繋がりも増えてきました)。

いまは身内が身内を呼ぶいい感じになっている気配があります。2次か3次の隔たりくらいでたぶんclusterユーザーみんな身内なんだよね。

身内感が強いと新規の人は入りにくいが?

幸甚亭はいま月水金の週3で営業していて、イベントは月1くらいのペースで開催しています。どちらかというと通常営業時に新規の人に来てもらい、何度か足を運んだうえでイベントに遊びに来てもらうのが理想です。

とはいえ、これは逆もありえるでしょう。イベントに来てみて通常営業にも来るようになるという流れです。イベントは宣伝効果が非常に高いので、ワールドに人を呼び込むきっかけとしてはいい接点かもしれません(このあたりのワールド運営メソッドについては別の機会に。僕がイベント名に幸甚亭を入れる理由は想像に難くないと思います)。

ここまで「身内感」を連呼してきましたが、幸甚亭はそんなに内輪ノリで成り立っているのかというと、実際には全然そんなことはありません。たぶん。

※clusterにあるいろんなコミュニティの人がざっくばらんに訪れてくれている印象。特定のコミュニティの人がいる場ではなく、幸甚亭というコミュニティも特にありません。僕が意識しているのは場やコミュニティというより幸甚亭という文脈です。

身内感が強い場に新規の人が入っていくのは相当にしんどい、それは百も承知。いくら初見歓迎・新規歓迎と掲げられていても、いつも常連が集まって喋ってるだけ、みたいな場に入っていくのは無理です。僕も苦手。

なので、僕は初見の人が来たら優先的にあいさつをしております。いつも来てくれる人も初見の人に超優しい。ユーザーが増えて定着してほしいと思っている人が多いので、必然そうなりましょう。

まあ初見(でclusterも始めたて)の人ほど一言も喋らずに出ていってしまうので、そこはどうしようもないですね。SNSなので(テキスト)チャットで交流ができないと人との繋がりは生まれにくい

初見・新規の人はまずあいさつ、次にワールドやアバターのことなどを話すとよいと思います。ちゃんと会話ができる人を拒否する既存ユーザーはいないでしょう。

楽しませろ主義の人には向いていない

そうは言いつつ、僕は来てくれた人に対しておもてなし……というか楽しませてあげようとする気持ちがありません。あいさつはしますが、初見の人のことなんて何も知らないので何を話せばいいのかよく分かりません(カスタムアバターをお持ちだったらその話題がありえますが)。

だから、「楽しませろ主義」の人は幸甚亭に来ても楽しめないことをお約束します。というか、cluster自体が自分から楽しもうとしない人には居心地が悪いんじゃないでしょうか。そういう人はYouTubeで動画や生放送を観るのがおすすめです。

みずから楽しむ、これが鉄則です。DJライブも僕とDolphiiiinさんが楽しむためのイベントです。そこに相乗って自分で楽しもうとする人たちがいるだけで、誰一人として誰かを楽しませようとはしていなかったのではと思います。結果的に楽しませることになったとしても。

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あ、幸甚亭ライブの記事だった

話がライブから逸れていった気もしますが、僕としてはいろいろ考えつついろいろな意図があっていろいろをやっているので、少しでもそのいろいろが伝われば幸いです。

ライブに関してほかには、会場の設計については前回の記事で書いたとおりで、今回は特に新しいことはしていません。誰でもいつでも主役になれる、これがテーマですね。2回目のライブを終えて、どういうパーティクルで演出するのがいいのかもかなり見えてきました。

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そういえば、ここまで掲載しているすべての写真に薄青い髪の美少女が映っていますが、これが噂のバーチャル踊り手にしてVR逆立ちの名手、POKKYさんです。ダンスがマジでやばい。ちなみに声はゆかりネット。

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この衣装と来ればあの曲。踊ってくれています。左手前に映っている至日レイさんは、ライブでソ連国歌が流れると登場してくれる大統領の人です。ちょっと上の写真にいますね(クリスマスのときも大統領が来てくれました)。幸甚亭ライブでは『コンギョ』もよく流れます。

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これは『MEGALOVANIA』が流れているとき。なぜジャンプしているか分かりますよね?

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上の写真はライブが始まってばかりの頃。ステージと皆さんの距離感、最高ですね。少し時間が経つと、下のようになります。

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ただ、ステージに上がる人はまだ少なく。ステージで踊る人が一番多かったのがいつか思い浮かびますか?

正解は……ライブがひとまず終わって集合写真を撮ったあと、アンコールで最後の時間を過ごしているときです! なんでやねん。

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3時間以上経ってようやく、皆さんの遠慮感もほぐれたようでした。1曲目から率先して踊ってくれたPOKKYさんイケメン。

そうそう、今回はなんとDolphiiiinさんが踊りました。プログラミングができてDJもできる、さらにダンスもできる。ほんまに期末試験に直面している10代の学生か?

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3時間以上も1人のDJが回すことは稀有らしいですが、さすがはDJ Dolphiiiinでした。感謝しかない。

当日は僕も演出オペレーションで自由に動けていなかったので、ほかの写真や動画は参加してくれたみんながTwitterに上げてくれたものをお楽しみください。「幸甚亭」で検索して2月13日と14日の期間で探してみてね。

→Twitterで幸甚亭ライブの写真を見る

仲間を増やすフェーズに?

ところで、昨年8月から運営し始めた幸甚亭も2月19日(金)に累計来場者数が4600人を超えました。3500人から3週間、4000人から1週間という「大加速祭2021」の勢いを借りた増え方をしていますね(ワールドへの出入りで都度加算されるので盛るのも簡単ですが)。

実は前回12月に記事を書いてから、いくつか変化があったんです。

まずは1月からカジノ営業を始めたこと。店内でブラックジャックとテキサスホールデムをプレイできるようになりました。これまで30人以上の人が遊んでくれているんですが、個別に持ち金を記録しているので日を跨いで継続的に遊べるようになっています。その日の収支を反映したランキングの上がり下がりも楽しみの1つ。

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カジノ営業から幸甚亭を知り、来てくれるようになった人が大勢います。なので始めて大正解。僕も自分がカジノをやりたかったんだとあとから知りました。このカジノ営業については別の機会に書くつもりです。

次に、これまで水金21時~24時の営業でしたが、2月から月曜日も営業し始めました。しかも月曜日の店番は僕ではなく、新たに副店長に就任した朝月葵さんです。朝月さんは最初期からの常連で、店番をやりたいと言ってくれたので任せることにしました。

いまのところ僕は月曜日も店にいますが、(曜日問わず)ワールドの同接上限人数の12人を超えることがけっこう増えてきたので、人が多くなったら抜けています。朝月さんの人気に嫉妬。自動で上限人数をスケーリングしてくれたらいいのに。

Dolphiiiinさんしかり、任せられる仲間が増えるのはめちゃくちゃ嬉しいです。それに伴って、幸甚亭としてもいよいよ仲間を増やしていくフェーズに来ているのかなぁという気持ちが強くなっております。ただ、どうしていくのがいいのかは分かりません。

※clusterの仕様や発展性も考慮しないといけませんからね。clusterがなくなったら幸甚亭も倒産ですが、僕1人でやっているならその責任も感情も処理が容易です。

とはいえ、幸甚亭をいい意味で利用して楽しもうとしてくれるなら大歓迎です。いちおう店内に求人ポスターを張りつつ、この記事を読んでくれた方で気になる方がいればぜひ店に来てみてください。

当たり前ですが、企業就職やアルバイトみたいな形で初対面・数回会っただけの人にいきなりスタッフになってもらうことはありません。まずはフレンドになるところから始めましょう。

近々に僕もDJデビューしたい所存。ついにNasobemの名前が復活するときが来たか……!

追記:3/13にまたライブ! バーチャルDJデビュー!

3月13日(土)の21時から、幸甚亭ライブ "Never too Late"の開催を決定しました。今回はDJ Dolphiiiinだけでなく、僕もバーチャルDJとして参加予定。デビュー戦!

さらにダンスアンバサダーをPOKKYさんにお願いし(何をする役かは分かりません)、フロアディレクターは副店長の朝月さんに任せます。

3時間半くらいのタイムテーブルなので、cluster使ったことない、ライブ行ったことない、そんな人もぜひ遊びに来てくださいませ。毎回最高に楽しかったと言ってくれる人がいて甚だ幸いなDJライブです。


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