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clusterのワールドマップができたらいいな! バーチャル空間と人とコミュニティを繋ぐ地図

バーチャルの空間とオフラインの空間、何が一番違うかって、近所とか遠方みたいな概念がないことです。

でも、そういう土地と住所がバーチャルに取り入れられると、視覚的・感覚的な近さや遠さが明確になっていろいろ面白いことになりそうな気がします(実際には距離はなくても)。

僕が少しばかり時間を費やしているバーチャルSNSのclusterは誰でもワールドを作れて自由に公開できるんですが、なんか物足りないなと感じていました。その物足りなさって、実はワールドとワールドの距離感、要するに「地図」なんじゃないかと思ったんですよね。

だから、Google Mapのように、clusterのワールドマップができたらめちゃくちゃ楽しそうだなと。ワールド=バーチャル空間と、そこを訪れる人たちと、その人たちが織り成すコミュニティや文化が地図によって見える形で繋がり合う

「隣のワールドに行こう」といったようなこれまでにない回遊行動が生まれるでしょうし、地図に政治的な要素が入ってくればさらなる新しい「遊び」が生まれていく予感があります。

clusterユーザーの皆さん、cluster world map、どう?

今回は、僕が現時点で考えているこの構想をまとめてみます。可能な限り多くのワールド、ユーザー、コミュニティを巻き込むことができれば、とんでもなく面白いことになるのは間違いありません。うまく育てばcluster独自の文化・魅力になるでしょう。

行政区画はワールドのいいね数で決まる市町村

このcluster world mapは人(ユーザー)と人に紐づくワールドを単位にして区分されます。行政区画としては規模の順に市町村がいいですね。cluster全体は国。だから、いずれ州や県ができる可能性もあります。

で、行政区画の規模はワールドのいいね(♡)数によって決まります。いまのclusterだと市1000、町100、村10くらいでしょうか。これが各区画の勢力基盤となるわけです。

1個のワールドで♡10があるなら、1個の村を作れる。2個のワールドを合わせてでもいい。
3個のワールドで合計♡100があれば、それらを合わせて1個の町を作れる。
10個のワールドで合計♡1000になるなら、それらを合わせて1個の市になれる。

※10だとハードルが低すぎるので、1000、200、30でもよさそうな気がします。

参画できるワールド数は1人5個くらいまで?で、別々にいろんな市町村に所属してOK(住所が発行されます)。ただし、それぞれの市町村には首長(候補)が掲げるステートメントに沿ったワールドしか所属できません。1人で作ったワールドだけで合計♡1000を超えられる人もいると思いますし、そういう市もOKです。

首長には市町村の命名権があり、任期や選挙もあります。新興の市町村を認可するかどうかの市長会議があってもいいでしょう("市"長は強い)。もちろん、住民の支持を得られなければ失脚もありえます。

この「住民」については、ユーザーが任意の市町村にいくつか住民票を置ける感じです。首長はいかにして票すなわち権力を得るか。選挙戦の票集めはいったいどんな様相に……?

参画するメリット

政治や権力、勢力という言葉を使いましたが、これはすなわち競争があると解釈してもらって構いません。地図には市町村という行政区画(と合計♡数)で首長が持つ影響力や権限がはっきりと示されますからね。

こういう競争に忌避感を持つ人もいるかもしれませんが、ただ単にワールドを寄せ合わせるだけではこのcluster world mapは"使われない"でしょう。参加者のクリエイティブ活動やコミュニティ活動が地図上の政治・情勢に影響する、その楽しさをイメージしてみていただきたい。

※通貨を導入して経済活動が行なえるようになればさらに激アツ。

また、ワールドを持っている人は自分で市町村を作ることもできますが、人気のある市にワールドを置くこともできます。地図上で人気ワールドの近くに自分のワールドがあることで、おそらくユーザーの目に触れる機会が増え、多くの人に来てもらうことができるでしょう。同じ市町村内のワールドはポータルで接続する、としてもいいですね。

なにより面白いのは、やはりこの地図からコミュニケーションが始まっていくことです。新しい市町村が増えた、新しいワールドが所属した、あの人が首長になった、あの市で何か起きている、選挙期間が始まった、あの町でイベントが開催されている、地区対抗戦が……そうした出来事や事件が発生すれば、おのずと会話も捗ります。

また見方を変えると、この地図はclusterに生まれる文化/カルチャーを埋め込む器でもあります。地図を見れば、clusterではどんな人が影響力を持っているのか、どんなコミュニティがあるのか、そこでどういう文化が営まれているかが一目瞭然です。これは初めてclusterを利用する人にとっても楽しい要素ではないでしょうか。

ワールドを持っていない人がこの構想に参加できないわけではありません。行政区画の基盤はワールドのいいね(♡)ですが、そこに人がいなければ成り立たないからです。

つまり、ワールドを持っていない人はワールドを持っている人を仲間にすればいいんですね。「自分ではワールドを持っていないけれど相応の♡があるワールドを持つ人を複数迎えて首長になる人」がいてもいいわけです。

これは別方向から考えると、市に昇格したいから、または村を興したいからという理由でワールドの引き抜きもあるということ。もしかしたら、将来的には外交や合併が行なわれることも……?

いますぐ実装できたとしたら?

このcluster world mapを実現する方法はいったん後回しにしましょう。その前に、もしいますぐ実装できたとして、どんな地図ができるかを具体的に考えてみます。

ちなみに、地図に載っている市町村をクリック/タッチすると拡大され、そこにあるワールドが表示されて、ワールドを選ぶと直接訪問できる感じです。

◆カジノ
最初に分かりやすく謎部えむの幸甚亭を例にします。僕はカジノ(対戦ゲーム)が運営されているワールドのある地区を作りたいですね。誰かが定期的に在中して運営していて、かつ対戦ゲームがプレイできるワールドであれば所属可能です。

◆ゲーム
cluster名物の1つといえばゲームワールド。コンテストに入賞したワールドだけ、あるいは頻繁に更新しているワールドだけで地区を作ったり。ゲームの種類やテーマ別でも面白そうです。

◆観光
名物のもう1つが観光ワールド。ジャンルはさまざまですが、テーマ重視、季節別、温泉もありです。現実の観光名所や地域を再現したワールドが集まった地区ができる可能性もあります。

◆イベント
clusterといえばイベントということもあり、オーガナイザー/イベンターも多いので、イベント会場の地区があると楽しいですね。ワールド基準だと♡を集めるのが難しいかもしれませんが、イベントをやりながらワールドを作っている人もいるのでなんとかなりそう。

◆カフェ/飲食店
clusterにはカフェのワールドを作っている人がたくさんいるので、大きめの地区を作れそうです。バーやレストランなどの飲食店のワールドが集まっていると楽しい。そろそろメイド喫茶的な運営型のワールドも登場するかもしれませんね。

◆住宅/ホテル
住宅やホテルをモチーフにしたワールドもあり、けっこう人が集まっています。そういうワールドが集まった住宅街やホテル街ができると面白そうです。

◆アイドル/ストリーマー
やはり人がベースの地区がないと面白くありません。アイドルやストリーマー、アーティスト、cluster交友関係の広い人などが考えられます。ファンやフレンドからの支援により巨大勢力となるのは間違いありません。

◆CCK
clusterのワールドを作るツール「Cluster Creator Kit」に詳しい人たちもいますので、技術をテーマにした地区も当然あるでしょう。

◆アバター/ファッション
clusterにはアバターを作っている人も大勢いるので、職人街みたいな地区もできそうです。♡を持つワールドをどうやって集めるかが課題になりそうですが、展示会場やほかのテーマと組み合わせて人を呼ぶなどでやりようはありますね。

◆音楽/ライブ
clusterではコンサートやライブもいくつか開催されています。演奏・歌配信をしている人たち、作曲やライブ開催をしている人がライブ会場やイベント会場のワールドを持つことで地区を作れると思います。

◆パフォーマンス
clusterにはまだ多くないかもですが、ダンスなどのパフォーマンスを武器にしている人たちも増えています。これもまたワールドをどうするかという問題がありますが、そこを乗り越えて地区を作ってもらえると楽しい。イベントや音楽と相性がよさそう。

ここで挙げた例はかなり大きなカテゴリーなので、もっと細分化できます。単に「自分が作ったワールド」だけの地区や、宇宙、自作PC、REALITYユーザーといったテーマの地区を作ることもできるでしょう。スマホ対応した軽量ワールドだけの地区、とか。clusterの中の人たちが作ったワールドだけの地区、とか。

そうした地区、市町村が一堂に会したcluster world mapを想像してみると、なかなか楽しいことになっているはずです。

地図+ステーションワールド?

この地図、cluster内にいろんなワールドへのポータルを持つハブワールド、またはステーションワールドみたいなのを作ることで実装すればいいのでは、と思った人もいるはず。

※ハブ(hub)ってそこまで一般的に理解されやすいワードかは疑問が……。

それはありですが、ウェブ(ブラウザ)で簡単に地図にアクセスできることも重要です。情勢が手軽にぱっと分かることはもちろん、その日に入る最初のワールドを地図から選ぶという習慣ができればいいなと思っているからです。

あと、情勢のワールドへの反映はかなり時間がかかりそうです。ウェブだとかなり自由が利くのでもっと短縮できる。一覧表示みたいなのも簡単ですし(ワールドは共同で制作・更新できませんからね……)。

もちろん、ステーションとなるワールドがあればなおいいので、構想には入れておくべきでしょう。運用はさておき。

いずれにしても、新規・既存ユーザーに知ってもらうのはウェブであれワールドであれ簡単ではありません。ただし、冒頭で述べたように多くの人を巻き込めれば可能性はあります。そのためにこそ、習慣や文化を作るという目的が重要になってきます(cluster公式サイトのトップに表示されることを目指す)。

面白そう・楽しそうを目的に落とし込む

ここまで「面白そう・楽しそう」で話を引っ張ってきましたが、最後にこのcluster world mapの目的を改めておきます。

目的はclusterの魅力あふれるワールド、コミュニティ、カルチャー、ユーザーを1枚の地図で表現すること。それによって、新規ユーザーにしろ既存ユーザーにしろ、clusterに触れる人が地図を見て何かアクションすることを促します。結果として、地図があることで多くのユーザーにclusterを長く楽しんでもらえるようになります。直接参画するメリットは上述のとおり。

この目的を実現するには、まずはシステムをもっと練らなければなりません。そして、そのシステムをどう運用し、また拡張していくかを検討します。言うまでもなく、システムを実装するための技術者を見つけることも必要です。

それらと並行して、いまいるclusterユーザーの協力を得ることが欠かせません。実はこの構想、僕が地図という思いつきをある人に話したことで政治を盛り込むアイデアが生まれました。その人が強く協力してくれるという話を聞いていますので、頼りたいと思います。

実現・実装のためにやるべきことは見えており、また面白くなる可能性も高く、将来性もあるので、なんとかして前進させていければいいな。


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