📲 母がシンプルスマホへ機種変更した4/6
前回、
父の委任がなかったため、母のガラケーの機種変更に失敗した私たちだったが、紆余曲折の末、委任状を手に入れ、4/6、もう一度ショップに戻ってきた。
なお、前回4/2に自分の退院日だけ知らせてきた父だが、私からの電話は一度も取らないので、私とは会話していない。
機種はシンプルスマホ。
しかし、どうも母には難しすぎたようだ。
とりあえずLINEやネットは絶対に使いこなせないので(3Gスマホでさえメールを停止ネットは切っている)、最低限の機能で説明を進めていく。
お姉さんが確認で繰り出したのは、
タブレット。
母は驚いたようにそれを見ているが、多分理解していない。
色々丁寧に説明してくださった最後に店員さんが聞いた。
「説明は以上になりますが、大丈夫でしょうか?」
母が勢いよく答えた。
「私はもう年取っとるからねえ!
全然分からんねえ!」
…そんなこと元気よく答えないでくれるかな!
私が帰ってから電話のかけ方だけ説明するからと言い、保護用のフィルムを貼ってもらい、充電器とアダプターをつけてもらったところで、店員さんが言い出した。
「データ移行をしていかれますか?」
出来るのか!?是非!と思ってお願いしようとしたが、やはり母は手強かった……。
しばらくして戻ってきた店員さん。
「すみません、できませんでした……。
この機種(母の古いガラケー)は直接移せないみたいで、ワンチャン、SDカードがあればと思ったんですがそれもなかったんで……。」
えっと思い、SDカードの差し込みを見たが、マジでなかったSDカード!
肩を落とす店員さんが気の毒だったが、すみませんね、うちの年寄りが本当に申し訳ない。
帰宅してから、母のガラケーのデータから、手入力でシンプルスマホに電話番号データを入れていく。
家族とまだ生きている友人だけなら大した分量ではない。
入れ終わって、電話の掛け方を教える。
左下の電話ボタンを押せばいいし、わからない画面になったらとりあえずホームボタンを押すよう教えるが、ちっとも覚えない。
それはそれとして、受電ができなければ困るだろうと思って、
「ちょっと家の電話からそれにかけるけん。」
そう言って、母のシンプルスマホに電話する。
コール音が鳴り出したシンプルスマホを睨んで、母が
「これはどうするとね?」
と聞く。
「そのオレンジの『応答』を押して。」
と言い、めでたく初通話完了。
だが、何故か、達成感に満ちた母が言ったのは、
「これ(シンプルスマホ)は、(家電の子機を指差しながら)この番号になったとかね?」
だった。
言っていい?
何故そう思った?
違う。
母がシンプルスマホを使いこなす日はおそらく遠い。
投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。