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🚩マニフェストで思い出した〜主張と市長を混同する年寄りを!

ある方の記事を読んでいて、意味のわからないもの(人によって解釈が違うので定義のすり合わせが必要)という文脈で、マニフェストという単語が出てきたので、思い出したことを書く。

2014年のことだったと思うが、いつものように夕方、実家を訪れた私に、母が言った。

「あんた、こんどの選挙、安田(仮名)さんに入れちゃらんね!」

いや、選挙は公約見て、自分で選ぶけど。

その当時、在住地域の自治体は、前回初当選した市長(仮名:加藤)が、二期目の選挙に臨み、前回敗退した前市長(仮名:安田)がもう一度出馬しようというところだった。

しかし、うちの実家には特に関係ないはず。

一体、突然何を言い出したのかと思って、一応聞く。

「なんで?」

母の答えがふるっていた。

「近所の中村さん(仮名)が、入れちゃらんねって言うとよ!
加藤はつまらん!
市長室を私物化して、えらく豪華なソファとか入れとると言うとよ!

率直に言って意味が分からない。

ご近所の中村さん(仮名)は、息子は東京で会社勤めしていて、二人で生活している八十代老夫婦である。

当然、市長室に入ることもない。

つまりは、豪華なソファ云々は風評被害。

というか、どこからそんな話が湧いてきたのかよく分からないが。

いいんじゃないかな?
市長が市長室にいて、ソファ新調するくらい?

まあ、それでも一応確認した。

「あー、その、安田さん(仮名)のマニフェストは?」

マニフェスト登場、言わずと知れた選挙公約である。

うちの母は、横文字にきょとんとした。

マニフェスト?」

私は、横文字は無理だったかと言い直した。

「あー、だから、主張は?」

母の回答。

「あんた、それは前の市長よ!」

マジか。

「主張」を聞いて、「市長」と答えられるこの困惑。

選挙戦で私がどちらに投票したかは想像にお任せする。

(終わり)


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