はじめて買ったCDは、クリスタルキングのベストアルバム。

私が初めて買ったのはクリスタルキングのベスト盤です。

なんか誤解を生みそうなので先に言っておきます。
まだ若いです。私。恐らく。なんでクリスタルキングなのか、書きます。

今でも常に何かしらこじれてます

当時小学生だった私は妙な自意識をこじらせていて、
「面白くあれ。面白くなければ人としての価値はない」
というよくわからない物差しをもって生きていました。

授業中いかに他の人を笑わせるかしか考えていなかったし、
読む漫画も「稲中」や「マサルさん」、「幕張」等当時流行っていたものから母の蔵書だった「マカロニほうれん荘」、「がきデカ」など、ひたすらギャグマンガ。
描く側として学級文庫にノート漫画を連載する始末でした。

聴く音楽も「人と違わないといけない」。
そんな精神だったので、父のフェイバリットシンガー松山千春さんをはじめとするフォークソング、ニューミュージック、おおよそ70~80'sを中心に聴きこんでは友人の前で披露。

理由

小学5,6年にもなると金銭感覚も身に付いてかおこづかいがたまるのです。
とあるショッピングセンターのCD売り場で母の買い物が終わるのを待っていた私は、たまたま、クリスタルキングのCDを手に取ったのです。

思いました。

これはウケる、と。

そう、笑いのネタとして、クリスタルキングを選んだのです……

(クリスタルキングのみなさんと関係者、真面目なファンの皆様の方角に向かって土下寝)

「大都会」や「蜃気楼」はもうすでにニューミュージックとして知っていたし、
なによりアニメ版「北斗の拳」主題歌「愛をとりもどせ!」が入っているのが大きかったです。

乖離感

というか、学校に持って行ってウケればなんでもよかったんです。
「金太の大冒険」とか普通のコミックソングでも。
こじれをこじらせにこじらせ、「金太」はストレートボール過ぎるので、あえての選択が「クリスタルキング」だったのです。
なんで「クリスタルキング」?という私という存在との乖離感が程よかった、といえばよいでしょうか。

あれから20余年。
まだ家にクリスタルキングのCDがあったので、iPodに取り込んで聴きました。

楽曲のクオリティの高さはさることながら、田中さんの当時の伸びるハイトーンボイス、吉崎さんの渋い低音ボイスは今でも沁みます。

……色んな意味で。

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