ポエム「どうしたら良かった?」
毒素を排出するように
キーボードへ心を伝播させ
モニターに写し出された言葉の
叫び声をうるさいと感じる
愛をもって
文字を消し去ろう
指先をDeleteキーにキスさせて
真っ白の画面の中に
あなたの悲しげな顔を思い浮かべる
私の口から出た
愛だと思った言葉たちは
あなたにはうるさ過ぎた?
ただ黙ってキスすれば良かった?
愛だと思ってたこの気持ちは
本当はただのひとりよがりだった?
静かに私を見つめ返す、
相変わらずの真っ白な画面は
なぜか泣いていた。
打ち込みたい言葉はあるはずなのに
一言も思い浮かばない
私の役立たずの脳みそに
愛想尽きて
椅子から立ち上がった。
カーテンを開けた。
気づいたら朝になっていた。
(終わり)
(2023/3/8 追記)
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