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円盤に乗る場「NEO表現まつり全体ミーティング」(たちくらようこ)

1月半ばのある夜、「NEO表現まつり全体ミーティング」がおこなわれました。

NEO表現まつりとは、昨年2023年からスタートした円盤に乗る場の年1回の大イベント。昨年は、劇団による演技論の展示、演出家による朗読劇、街を歩きながら短歌を作るワークショップなど、いろんなNEO表現がたくさん生まれたのでした。今年も開催予定で、今回はそのキックオフ的なミーティングです。

お集まりの面々、なんせ全体ミーティングなので参加者多め。

オフライン
オンライン

これからほとんどの時間をしゃべりとおすことになる日和下駄さん。

プレゼン資料作成中

資料は、この後ホワイトボードいっぱいに書き広められます。
円盤に乗る派の俳優の日和下駄さんは、NEO表現まつりと関連するいろいろのプロデューサーでもあるのです。以下、下駄Pと呼ばせていただきます!

今年のNEO表現まつり、概要

まずは、スケジュールや会場、参加メンバーなどを確認。
まだ詳しく言えませんが・・・今年のまつりは、はりきっています!すごくはりきっています!!

(はりきっているぶん準備がたいへん、アーティストが守らなければいけない締め切りもシビアでたくさん・・・!)

休憩

さっそくですが休憩(ほんとうはここまでで1時間くらい経っていたので・・・)

くつろぐ涌田悠さんと石原朋香さん
アーモンドミルクが気になるカゲヤマさん

豆乳っぽい味 、という話から、アーモンドは豆か?論争が勃発。

コンセプト

今日のメインコーナー!下駄Pから、NEO表現まつりコンセプトのプレゼン。

「こういうのを考えるのがとても苦手なので、考えたけど、うまく説明できないかも。ご承知おき、というかごめんなさい」と先に謝る下駄P。

反省ぽいポーズ

いやいやひとしきり拝聴しましたが・・・わかりやすかったよ!そしてよい話でしたよ!でもちょっとそのまま記事にするには長いかな20分あるからさ・・・!(ほんとうにお疲れ様でした)

というわけで、以下、筆者による無理くり要約です。

下駄Pの問題意識

アーティストは作品を通じて社会や人々と関りを持っているものだけど、作品だけを通じて観客と関係性を持つ、ということが良くない面もあるように思う。

個別の観客層に向けられていってタコツボ化していくとか、逆に、観客層を広くとらえすぎて作品がきゅっとできないとか。

こうなるのは、作品のシンプルな意味と別に、文脈とかがのっかって、悪影響が出ているからでは?

乗る場がイベントになるとは

そもそも乗る場とは。
作品制作を前提とせずに、アーティストが集まって、稽古やクリエイションをする場所=自分のやりたいことを深め、技術を研鑽する場所。

ならば、乗る場がイベントになるとするなら、
アーティストのやりたいことと技術をやる
というのが正しいな、と思っている。

乗る場のアーティストでも、主体的に作品を制作しない人もいる(例えば俳優とか)。でも、何かを表現するための技術は持っている。その技術を使って作ったものは、作品かはわからないけど、アウトプット=表現にはなるはずだ。

作品という前提ではなく、やりたいことや技術に立ち返ろう!
それで作品への悪影響からぬけだそう!

NEO表現とは??

乗る場のイベントでは、作品をつくるということではなくて、やりたいことを培ってきた技術を使ってアウトプットしてほしい。「作品」にみえるものでもいいし、ワークショップとか、おしゃべりとか、「作品」という枠に収まらないくてもぜんぜんOK。

「やりたいことを技術を使ってやる」という段階を丁寧に踏んでいくことで、既存の作品概念みたいなものからはみ出したり、オルタナティブな可能性がみえるんじゃないか?それで作品への悪影響みたいなものから逃れられるんじゃないだろうか?

フムフムなみなさん

アーティストにとって

丁寧に、やりたいことと技術とに向き合ってアウトプットすることによって、作品の幅が広がるのでは?!

観客にとって

芸術の歴史とは、
作品の積み重なり+技術の洗練・変化
作品に興味はなくても、作品を培っている技術には興味がある、ということはありうる。技術という観点から芸術に興味を持ってもらえたら、それは世の中にとっていいことなのでは?!

まとめると 

各アーティストが、やりたいことを、培ってきた技術というものを使って表現したもの
=芸術の歴史・技術の蓄積を背景にもった、新しい表現
=「NEO表現」です!

まつりとは??

ほわほゎぁんとしている部分もあるけれど・・・

と話し出した下駄P。

まつりとは、
観客とのコミュニケーションの形態

演劇は客席に座って観る、展覧会は展示物をみて回る、というように、作品とよばれるものは、観客とのコミュニケーションの一般的なかたちが決まっている。

一方「祭り」での祭り主催者と見る人のコミュニケーションのかたちは、一方的に見る、逆転する、対等、などいろいろありうる。

観客との関係性が固定されるのを避けるには、「祭り」というコミュニケーションのかたちがいろいろある形態は、いいのでは。

そして、祭りは楽しい
芸術って面白いなーと思われるには、第一に楽しいっていうのが大事、祭りの楽しいイメージ、大事!

アーティストに期待すること

ひとつだけ、期待していることは、楽しいものであってほしい

この楽しいは、ただ笑えるとか快楽であるということではなく、時には不快であったりするかも。
まつりにとっての「楽しい」って何だろうということは、考えていただけると嬉しいな。

下駄P近景

以上、下駄Pのコンセプトプレゼンでした。ほぇー!

さらに!
運営チームでも、NEO表現を楽しむため、補助線的な企画をいっぱい計画しているそうです。楽しみです・・・!

運営から、アー写ください

まつりに向けて、運営チームから参加アーティストにお願いごとが。

広報のため、白い背景で全身が写った、得意なポーズのアーティスト写真が必要とのこと。
(石原さん「得意なポーズって年中さんぶりに聞いた・・・」)

こちらが円盤に乗る派メンバーによるお手本なのですが・・・

下駄さん、カゲヤマさん、畠山さん

つま先が切れているので本当はNGらしいですけれども・・・
つま先よりなにより・・・得意なポーズって・・・これくらいはりきってないとだめですか・・・?

慄く一同に、
もっとラフなのでいいです‼
と運営からフォローが入りました。よかったほんとうによかった。

ちなみに、デザイナーさんの最初のリクエスト「プロレスラーみたいなポーズ」を、運営チームがそれだとやりづらい人もいるかもと進言して「得意なポーズ」に落ち着いたんだそうです。進言感謝。

抜け目なく三脚も用意されていた

質疑応答タイム

一通りの説明が終わりまして、ミーティング参加のアーティストから、下駄Pと運営チームへの質問です。

質問1 散策者  田中優之介さんより

「スケジュールについて、3月末に全情報決定ということですが、全情報とは・・・?」

なんとなくニヤニヤしてしまう一同。というのは、昨年のまつりで、最後の最後まで、ぎりのぎりまで粘って創作していたのが散策者なのです!本番3カ月前に確実にしなきゃいけない情報は少ないに越したことはない!!

制作進行担当のカゲヤマさんからは「フライヤーに掲載する情報ぜんぶ」という重めの回答。

田中さん「ちょ、あ、いけるかなぁ・・・・・・」

下駄P「・・・こちらからは、これに間に合わせてくださいとしか言えません!」

ほぼ同時に、オンライン参加の散策者の長沼さんから がんばろう!というメッセージが届きました・・・散策者のみなさん、がんばろう!ていうか、筆者を含む全参加アーティストの皆さんがんばろう!!(泣)

質問2 涌田悠さんより


「サテライトの企画とまつりでの企画は、自分の中で関係があればよい?そこで培ってきたことをやる、ということで良いですか?」

下駄Pの回答は「そうです!」

さて、サテライトの企画とは!!

「円盤に乗る場サテライト」という、
乗る場のアーティストが乗る場で培ってきたことを乗る場の外で発表してみよ!という企画です。涌田さんのほか、何組かのアーティストが参加しています。

ちなみに涌田さんのサテライトは
涌田悠企画 新作公演《じっくりとみんなでつくる短歌deダンス》vol.2
『ヤッホー、跳べば着く星』
短歌を詠むダンサー涌田さん、歌うだけじゃないヴォーカリストの田上さん、作品をつくる俳優の石原さん、乗る場メンバーかつ違なるジャンルのアーティストが一緒に作るパフォーマンスが公演になります!なんかすごい&感慨深い!

質問の趣旨に戻りますと・・・
サテライトでやったこととNEO表現まつりでやったことが、はたから見ればぜんぜん別のことしているようなことでも、乗る場で培ってきたこと、本人のなかでつながりのあることならOKなのです!
ということは、NEO表現まつりでは、アーティストのサテライトと似ても似つかぬ一面をみれるかもしれません。
楽しみ、楽しみ♪♪

というところで、本日の会議は終了です。
下駄P、運営の皆さん、参加者の皆さん、お疲れ様でした♪
NEO表現まつり、楽しみましょうね♫

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