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動画レッスンのメリット・デメリット

楽器のレッスンとは「対面で行うもの」というイメージが強いですから、
講師に動画を提出してフィードバックをもらう形式の「動画添削式レッスン」は

  • リアルタイムでフィードバックがもらえないのに本当に上達できるのか?

  • 実際の音やニュアンスが伝わらないんじゃないか

  • スタジオに行って動画を撮るのは大変そう

などなどの理由から、「結局、動画のレッスンってどうなのよ?効果高いの?」と感じてしまい、興味があったとしても一歩踏み出しきれなかったりするでしょう。

ただ、結論を言いますと動画添削レッスンは高い効果があります。


以前にTwitterでフォロワーさんに動画添削式レッスンを受けているかどうかアンケートを取ってみました。

結果はこの通り、受けている人のほうが少数派。

そのせいもあって、動画レッスンが良いのか悪いのかといった情報も少ないですから、色々と不安に感じる部分はありますよね。

しかし不安になる理由は「未知のもの」だからです。人は経験したことのないものには不安を覚えるもの。

なので、動画添削レッスンを実際に行っている僕が、メリットデメリットについて実例をもとに解説していきます。


レッスンの流れ

その前にまず、動画添削式レッスンの流れをご説明しておきます。

  1. レッスンテーマを打ち合わせて決定

  2. 届いた講師のレクチャー動画を視聴

  3. 練習に取り組む

  4. ある程度できるようになったら、自身の演奏を動画撮影し、講師へ提出(提出期限はナシ)

  5. 講師からのフィードバックを元に再度「3」へ戻るor達成した場合、その課題は完了、「1」へ戻る

僕の教室ではこのようにやっています。

動画添削式のメリット

動画添削式でのレッスンは、対面式では実現不可なメリットがいくつかあります。

  • 時間の制約が減るため、好きな時に取り組める

  • 距離の制約がないので遠方でもレッスンを受けやすい

  • いつでも繰り返し講師の動画を見て学ぶことができる

ということで一つずつ深掘りしていきますね。

1.時間に囚われなくなる

対面のレッスンだと通う枠が「◯曜日の×時」と固定されていることが、どの教室でもほとんどです。

曜日と時間固定のレッスンは、他のスケジュールを組みやすくなる利点があります。

しかしお仕事で急な予定が入ったり残業が発生したりして、その日はやむなくお休みせざるを得ない、といった突発的な予定に対して弱く、融通が効かない側面があります。

それに、そもそもシフト制で働いている人は固定時間に通うこと自体が難しいですよね。

対して動画添削レッスンならば、突発的な予定が入ってもスタジオの予約時間や日にちをずらして撮影をする等、自分のスケジュールを調整するだけで良いので、「月3回のレッスンのうち1回が無駄になってしまった...」という損失を防げます。

2.場所や距離に縛られずレッスンが受けられる

音楽教室って(ピアノは別として)例えばトレーニングジムや英会話教室などと比べると店舗数は多くありません。

そのため、最寄りの教室まで車で片道1時間以上、なんてことも地方では十分にあり得ます。

通えなくはないですけれど、一時間以上かけて移動して、また一時間以上かけて帰宅...となるとさすがに大変ですよね。

教室が行動範囲内になければ、場所・距離の問題で習いに行けない人もいらっしゃいます。

さらに、「この人に習いたい!」と思える先生がいたとしても、レッスン場所が他県であった場合、さすがに定期的に通うのは現実的ではなくなります。

しかし動画添削レッスンなら、楽器を持っていれば自宅にいながら習いたい先生のレッスンを受けることができます。(その先生が動画添削を受け付けていれば、ですけどね)

移動にかかるコストがなくなるので、距離を理由に諦めなくても良いのです。

3.いつでもお手本を見て練習に取り組める

対面レッスンだと教室によってはレッスン中の動画撮影を禁止しているところもあります。

そうなると先生はどうやって叩いていたか、何と言っていたかが記憶頼りになり、時間が経つほどに正しいやり方が曖昧になっていき、場合によっては間違った解釈に変化してしまうおそれもあります。

その点、動画添削レッスンであれば事前に送られてきた講師のお手本動画を、好きな時に好きなだけ見つつ、もらったアドバイスを何度も確認しながら正しく練習することができます。

動画を見ての練習ならyoutubeにあるレッスン動画でもできるじゃん、と思うかもしれませんが、そういったものはどうしても色々な人に向けての発信になるため、抽象的にならざるを得ない部分が多々あります。

そして細かい部分の疑問や自分の場合はどうしたらよいか、が分からなくても、自分に合った回答は返ってきません。なぜなら動画作成者はあなたのことをよく分からないから。

しかし動画添削レッスンなら、自分のことを分かってくれている講師に直接疑問をぶつけることができ、最適にカスタマイズされた回答が返ってくるため、何をどうするとよいかが具体的になるのです。

またメッセージのやりとりも(先生のシステムによりますが)随時可能なため、次のレッスンを待たずに気持ちが熱い状態での質問を送れます。

だから練習で迷うことがなくなります。

動画添削式のデメリット

メリットがあればデメリットももちろんあります。

  • リアルタイムでの質問や修正が難しい

  • 実際の音やニュアンスが伝わりにくい

  • 撮影が面倒

冒頭に提示した、みなさんが不安に感じるであろうことはまさにデメリットと言えます。

1.リアルタイムでフィードバックがもらえない

できないことに対しての改善方法をその場ですぐに教えてもらえて、正しいやり方や考え方で即練習できるのは、理解度としても技術の浸透度としても高くなります。

また、できていることも講師から「それ良いですね!」とすぐに言ってもらえることで安心できて自信にもなります。

しかし動画レッスンとなると、どうしても生徒さんが撮影してから講師が返信するまでにはタイムラグが生じてしまいます。

回答が返ってくるまでは本当に大丈夫かな?という不安が残ってしまうでしょうし、ワンテンポ遅れてのフィードバックとなると、スキルアップもワンテンポ遅れてしまうことになります。

2.実際の音やニュアンスが伝わりにくい

楽器演奏はただ手足を動かせば良いものではなく、「出ている音がどうなのか」も演奏力の大きな要素であり判断材料でもあります。

動画の場合は音をスマホのマイクで拾うことになるため、音色やニュアンスが拾いきれません。

まだ生徒さん自身が気づけないような強弱の表現や、タッチによる音色の変化、そもそも鳴らしている音がキレイなのか汚いのか、などの音のコントロール力を高めるといった点でのレッスンは対面式に軍配があがります。

ただ、ストロークのフォームやヒットの瞬間の手つきなどを見ると、大体どんな音になっているのかは予測がつきますので、全くアドバイスができないなんてことはありません。

もの凄く微妙なニュアンスだったりわずかな音色の違いの表現力を求めないのならば、悲観するほどのデメリットにはなりません。

3.撮影が大変

まあこれは正直ちょっと面倒くさいですよね。

スタジオによっては思い通りの場所にカメラを設置できず、思ったようなアングルで撮影できないこともあるかもしれません。

せっかく撮影しても、やけに暗かったり、講師が見たい部分があまり映っていなかったりしたらもう一度スタジオに入って撮り直しになります。

ただこれも小さい三脚やグースネックのホルダーなどのアイテムを使いながら撮影の回数をこなしさえすれば上手く撮れるようになりますから、大変と感じるのは最初のうちだけだと思います。

デメリットから生まれるメリット

動画添削式レッスンのメリット・デメリットをそれぞれお伝えしてきましたが、デメリット1と2が良い方向に働く場合もあります。

それは自己分析力と問題発見・解決能力の向上です。

僕が動画添削レッスンを行う中で最も成果として大きいと感じたのは、生徒さんが自分の演奏を客観視することで自ら課題に気づける点です。

演奏している最中では気づかなかったことも、動画を見ることで「何がどう悪いのか」がよく分かります。

僕の生徒さんは、改善点が分かっただけではなくて「この部分が××になっているから、もっとこうすると良いと思うんですがどうでしょう?」という仮説を立てて具体的な質問を送ってきてくれます。

自分で考えると、その仮説が正しかろうが外れていようが、その後の吸収力が違います。

講師とのコミュニケーションが活発になれば、講師側も「この生徒さんはこういうことを感じてやっているんだな」というのが分かるため、より様々な角度でのレクチャーやアドバイスができます。結果、生徒さんの学びや発見は増えます。

自分の演奏がどうなっているか分からないのに「ここをこうしましょう」と言われるよりも、自分で「ここをもっと良くしたい」と思ったほうが課題に取り組む真剣度も、より高くなります。

これらのような理由で思考能力が向上し、演奏技術や理解がより深まりますので、

餌を与えられるのをただ待っている雛鳥のごとく受け身でレッスンを受けている人とは、おそらく半年もしないうちに決定的に差がついていくでしょう。

対面レッスンと動画添削式レッスンは別物と考えたほうが良い

さてここまで動画添削レッスンのメリット、デメリットをお伝えしてきましたが、

対面式レッスンと動画添削式レッスンは特性が大きく違うため、同じものとして捉えないほうが良いです。

対面でしか得られないもの、動画でなければ得られないものはそれぞれ違います。

教室に通えない代わりに動画レッスン、と考えると上手くいかないかもしれませんので、同じレッスンであっても別のものであると考えたほうが良いでしょう。

しかし「動画添削式レッスンだと上達できない」といったことはありませんし、真剣度や楽しさなどのモチベーションも高く持てる方法であると言えます。

終わりに

「良い点悪い点、よーく分かった。それでも一歩がどうしても踏み出せない...!」

そのお気持ち、よく分かります。僕も最後の勇気がふり絞れないタイプです。

僕自身、ドラムを始めて5年くらいはレッスンを受けていましたが、それ以降は独学で続けてきました。

でも、さすがに悩みに悩んでどうにもいかなくなったタイミングがあったので勇気を出して単発レッスンを受けたところ、長年の疑問が一発で解消できたり、自分の考えに間違いはなかったことが立証できたりと、良いことだらけでした。

こんなことならもっと早く受ければよかったと、後悔するばかりです。

こういった例もありますから、実際に一度レッスンを体験してみることをおススメします。


冒頭でも述べたように不安なのは未知のことだからです。それならば知ってしまえば不安は解消できます。

それにいきなりレッスンを継続しようとするから覚悟がいるのであって、動画添削レッスンも体験を受けてみれば良いのです。

ということで、梨本ドラム教室ではこのnoteをご覧いただいた方限定で

料金は500円、期間は2週間の動画添削レッスンの体験を受け付けます。

一か月間限定ですから、自分に合わないなと思ったらそこで終わればよいのです。

ただし体験であっても自主性が求められることは間違いありませんから、本気で習ってみたい方だけお申し込みください。

ご希望の方は、下記リンクorQRコードから公式ラインにご登録いただき、
「動画レッスンの体験希望です」とメッセージをお送りください。

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