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天満橋の小さなパン工場

京阪天満橋駅から少し歩いたところに、「COBATOPAN FACTORY」というコッペパン専門店がある。
そこから少し歩くと、「COBATO836」というサンドの専門店もあった。

似たような店名が気になり、調べてみると、これらを経営しているのはBATONという会社で、大阪天満を中心に5店舗を展開しているそうだ。

そういえば、以前、大阪メトロで南森町駅から天神橋筋商店街を歩いたとき、商店街を抜けた先に「Café Tokiona」という店でランチをしたのを思い出した。

実はその店も、その5店舗のうちの一つであったということがわかったのだ。

通りで店内の雰囲気が似ているはずである。

まるで絵本の世界


ライトブルーの扉に、しま柄の屋根、看板にはメルヘンな筆記体で「コバトパン工場」と書かれていた。

店先には小さなベンチ椅子があり、バス停を彷彿とさせる標識板にはかわいらしいイラストが描かれていた。

テイクアウトした商品を待つ間は、そこでくつろぐことができる。

品切れ完売が続出するほどの人気店で、その日は運よく残っていた「きなこコッペパン」をテイクアウトし、ベンチに座って味わった。

揚げ加減といい、きなことの相性といい、出来たてはなんでも絶品である。

そうこうしているうちに、一台のバスが店の前で停車した。
見ると車体に「COBATO FACTORY」の文字が。

なんと小さな工場に、パンを運びに来たらしかった。
店員さんが商品受け渡し口から、ひょこっと顔を出し、出荷作業員らしい人と話していた。

そうか、横の標識板はこのバスが来るためのものだったのか、と納得した。

Cafe Tokiona

「トキオナ」とは、バスク語で気持ちのいい場所、甘いものが好きの集まる場所という意味があるらしい。

カフェなどを特集する雑誌でも、よく名前を見かけることが多いこの店は、最近移転されたばかり。

建物は2階建てで、1階は二人席、2階は広々としたソファ席なども見受けられた。

珍しい柄と色合いが印象的な壁紙は、ベルギーから取り寄せたそう。
一見しただけでは分からないテーブルも、実は足踏み式のミシンというこだわりっぷりに感動した。

ジャズが流れる店内で、ボリューム満点のワンプレートランチやクラシカルプリンなど心ゆくまで堪能できる。

店名の意味通り、一人で立ち寄ってもゆっくりとくつろぐことができる空間だったので、時間が経つのを忘れていたくらいであった。

ちなみに、先ほどのコバトパン工場まではゆっくり歩いて10分程度。

是非一度、天満橋に訪れた際には、ご自身の目でチェックしてみてほしい。

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