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音楽日記ver.1

もう6月です。どうしよう。
名乗り忘れてました、名島です。
今回は『音楽日記ver.1』と題して、ここ数日の短いエピソードをその日聞いた音楽とともに書きます。
「ちょっと見てってもいいかな~」という方がいらっしゃいましたら
ぜひ!どうぞ!お楽しみください。

5月21日 ようなぜか隣座ってきた婆ちゃん

 午後のスカスカの電車に乗っていたら、なぜか後から乗ってきたおばちゃんが詰めて座ってきて、そのうえ暑そうに片手で顔を仰いでいる。三度見した。あの、まわり空いてますよ。あと、そんなに暑いなら間隔空けて座ればいいと思うのですが・・・・・・。今私が動くと露骨に避けているように見える可能性があるので、結局その場に留まった。
 電車が動いてから数分後、隣のおばちゃんが鞄をかかえてうつらうつらし始めた。電車が揺れる度に腕が当たって気になる。イヤホンでもつければマシになるだろうか。
 Youtubeの自動再生まで4,3,2,1・・・・・・何度も聞いた中華マフィア風イントロが流れてきた。
「♪よう うなだれてるその婆ちゃん なんか辛いことあったんか? 俺で良けりゃ話してくんない 力になるぜ?」
 ちょっとマフィア気分。だんだん気持ちに余裕が出てきて、ゆったり深めに座り直した。
「♪これをやるから元気出しな(桃ソーダ味のハイチュウ) 金ならまた今度で良いさ」
もう会わないであろうおばちゃんは、私が電車を降りるまで俯いていた。

 シャンティ(SHANTI) / wotaku feat. KAITO (youtube.com)

5月23日 約10年越しの再会

「突然夜が弾けた」
 ウェブサイトの検索欄に入れた言葉だ。ちっちゃい頃に見ていた何かのアニメのオープニングの歌詞なのだが、当時からその曲がなぜかすごい印象に残っていて、たまに思い出しては忘れている。思い出すのは風が吹いたみたいに一瞬なので、かばんからスマホを取り出して曲名を検索しようときには何しようと思ったか忘れているという始末。スマホとかいう文明の利器がありながら10年間「この曲なんだっけ」というもやもやをひきずってきた。
 インターネットはすごいもので、歌詞の一部だけでも答えを導き出してくれた。アニメ「獣の奏者エリン」のオープニング曲「雫」。かの有名なスキマスイッチさんの曲だった。ケルト調の三拍子というアニメOPには珍しい要素が異国情緒を感じさせる曲調と、美しくも力強い歌詞に感動する。人生のすべてといえるものを失っても何かしら折り合いをつけて前を向くという、自然の中で暮らしてきた人間の素朴な感性と逞しさみたいなものがある。
 この曲を流しながら、田舎道を運転して帰った。水を張ったばかりの田圃に夕陽が反射する。鳶が眼前を横切る。この景色が鮮明に見えなくなったとき、時間をかけてでも前を向くことができるのか。
 先のことはよくわからないが、ひとまずこの曲と再会できてよかった。

スキマスイッチ - 雫(2010 LAGRANGIAN POINT) (youtube.com)

5月31日 凡人の悩み

 たぶん昨日の牛乳が悪かった。賞味期限近いからってほぼひとりで1リットル飲んだから、おなかが悲鳴を上げたんだ。
そういうわけで午前中から布団でうずくまっている。ただ自業自得とはいえ「ただ床に伏せている」という現状に腹が立って仕方ない。授業に出なきゃ行けないし時間が無駄になる。苛立ちと罪悪感とその他諸々の感情を膨らませながらYoutubeを開いた。これが腹痛にうなされる今、唯一できることだった。
 前向きになれそうな動画を探していると、ポリゴンの城の前でポリゴンの7人組が祭りポーズを取っているサムネが光って見えた。絵や器など本当に良い作品は光って見えるらしいので、この動画もさぞ素晴らしいに違いない。
 感想から言うと頭の中にいくつか小宇宙を突っ込まれて混ぜられて爆発しているみたいな・・・・・・何言ってんだ。とにかく癖が強くて全てがカオスな曲だった。
 カリスマ達の家が燃える度に無言でリプレイマークを押す。「あと1回聞いたら寝よう」と「もっかい聴きたい」を何回か繰り返して寝た。
 結局何が言いたかったかというと、カリスマは全てを吹っ飛ばすということだ。
※1:『カリスマ』って何?と思ったそこのあなた。自分で調べてください。百聞は一見にしかず。なんなら一見しただけじゃわからない世界がそこにあります。
※2:いくつかカリスマ組曲を聴きましたが、人に勧めるのに最も適していると思われるものが『カリスマジャンボリー』だったのでこれを選ばせていただきました。決して人に勧められないわけではないのですが・・・・・・。

七人のカリスマ「カリスマジャンボリー」MV (youtube.com)

6月3日 音が・・・・・・

音が止まった~
音が変わった~?
音が止まった~??
音が止ま~ぁった~???
音が止まった~????
音が止まった~(諦め)
I wander・・・・・・wonder?

Da-iCE /「I wonder」Music Video |ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』主題歌 (youtube.com)

6月7日 フィーリング

 大学の友だちに洋楽好きな人がいて、その人いわく、洋楽に限らず音楽はフィーリングで聴いているんだそうだ。
洋楽については詳しくないが[Alexandros]の「Waitress, Waitress! 」は一目惚れした。それ目当てでCDも買った。よく「良い物語は場面の起伏がある」といわれているが、盛り上がりも寂しさも全部この一曲で味わうことができて、満足感がある。あとは歌や楽器に加工が入らない風というか野性味があるという音が気に入っている。
 4年くらいこの曲を聴いていて今日も車で流したが、未だに「The party had start」の部分以外何を言っているかわからない。わからないけど楽しいのか、わからないから楽しいのか。フィーリングで楽しめていることに喜びを感じている。

[Alexandros] - Waitress, Waitress! (MV) @ALEXANDROSchannel (youtube.com)

6月10日? 眠る、戦う、起きる

 また起きてしまった。午前2時36分、3回目の起床。寝る直前に結構怖い和風ホラーゲームの実況を見たら鮮明に夢に出てきた。昔からそうだった。こういうのを見ると、ゲームよりも鮮明な再現度で夢に登場する。血の匂いと木の腐った匂いが混ざった和室で鈴の音からひたすら逃げて、襖の陰に隠れて、捕まって、はっと目が覚める、の繰り返し。さすがに嫌すぎる。
 夢に戻ったらまた鈴の音と能面が出てきそうなので、いっそ起きよう。水を飲んでネットサーフィンをしているとEveさんの新曲を発見した。『INSOMNIA』。タイムリーすぎる。
 Eveさんの曲は主人公補正効果がある(たぶん)。自分の弱さに直面した時、もうダメだと諦めかけた時に聴くと「まだ終わっちゃいない」と鼓舞してくれる。すると、なぜか「まだ戦える、まだやれる!」という気持ちになる。高校生の時は、この謎バフにお世話になった。
 話は戻るが、INSOMNIAを聴いて謎バフを受けた私は意気揚々と布団に入った。もう寝る度に悪夢を見ることになるのは、ほぼ確定事項なのだ。でもどうせ夢なんだから、何度戦っても倒されても良い。ゲームだったら逃げる選択肢しかないが、夢の中でだったら能面を殴り倒すこともできるかもしれない。昔からそうだったじゃないか。かかってこい。何度でも目覚めてやるよ。
 素直くん(INSOMNIAのMVの主人公)が街を壊しまくるMVを思い出しながら目を閉じた。
 朝、目覚まし時計が鳴るまでに計6回は起きた。眠すぎる。運転中寝たらホラーどころじゃ済まないので気をつけよう。

インソムニア (INSOMNIA) – Eve Music Video (youtube.com)


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