入社式

入社式があった。新社会人として野に放たれてしまった。懸念していたほど緊張はせず、案外平常心だった。内定者懇親会の時のがよっぽど緊張したのは、きっともう初対面の人がいないからなのだろう。ストレスはいつも対人関係。

某グループ会社なのでグループ全体で入社式を行った。会場がコンサートホールのためかなり立派で、数週間前の大学体育館で行った卒業式がえらく陳腐なものに思えた。大学は学生の数が少ないから、入学式も卒業式も体育館で事足りる。これが、某日大とか某東洋大だったなら、わざわざ武道館借りて式を行うのだろう。グループ会社は、知ってはいたがありとあらゆる業態に跨いでいて、一生会うことのないグループ会社の新入社員たちを横目に偉い人の話を聞いたり着かなかったりしていた。

午後は入社先で再び入社式。新入社員挨拶をしていた子のスピーチがえらく立派で「最近の子は凄いな」なんて感心した。俺も最近の子なのに。式後は明日以降の説明や気休めみたいなグループワークで時間を潰した。悪い人はいないが、これ以上彼らと親しくなることがあるのかよく分からない。まあ、初日だから様子見。

未だに一言二言ぐらいしか話してない人がいる一方で、特別親しくはないけど何度も話してる人もいる。席が近いとか名前の順が近いとかで。人と親しくなるのは、そういう些細なきっかけではあるけど。

明日からはまともな研修が始まってしまう。

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