奇跡の会社とは、フロリダの清掃サービス会社「スチューデント・メイト」のことです。フロリダ地域の一中小企業がなぜそう呼ばれているのか。本書から企業文化の難しさと重要性の学びがありました。
スチューデント・メイト社は数々の失敗から、企業文化を守るためのコアバリューを企業文化の「門番」として設けています。
本書は失敗が多くのっています。失敗をどう活かしてきたか、そんなストーリーが数多くのっています。コアバリューをつくったからといって終わりではありません。コアバリュー、企業文化をどう守っていくか。その難しさが多くのっています。しかしそれを守るコトの価値も感じることができます。
本書で特に感銘をうけたものが「仕事をみじめなものにする3つの要因」です。
半日かけて穴を掘り、半日かけてその穴をうめる。何の意味もない単純作業を延々とやらされると人は発狂するそうです。意味があいまいな業務はたくさんあります。ほっておくと無評価、匿名性、無関係になりはてることがあります。管理職は部下のモチベーション云々を考える前に、みじめな仕事をさせていないか、みじめな仕事を放置していないかを考えることをおすすめします。
本書にはいろいろな失敗談(ヒント)がのっています。「最悪のビジネスモデル」と呼ばれる業界の中、企業文化について学び、考えてみてはいかがでしょうか。
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