グッドハートの法則をご存知でしょうか。私は最近知りました。
「グッドハート」。とてもポジティブな響きです。ポジティブさを感じてのぞきにきてくれた方もいらっしゃるかもしれません。申し訳ありませんが、グッドハートは人名です。
「管理のために用いられる測定はすべて信頼できない」
これがグッドハートの法則です。
心当たりはありますでしょうか。私はあります。つまり、目標管理制度(MBO)を人事査定と結びつけると、それはすべて信頼できないと云えます。
考えないようにしていましたが、MBOは人事評価には向いていません。しかしマネージャーとメンバーが合意した目標を評価に使って何が悪いという気持ちもわかります。
ですが、本来のマネージャー足る人材がいてこその制度です。真摯なマネージャーがいてこその水準が担保できます。そういった方がいなければ年々劣化していく制度です。
マネージャーの定義も数多くありますが、参考としてマネジメントの父であるドラッカー氏の言葉を引用します。
「管理」すれば解決すると考えがちです。その考えは改めなければなりません。管理することにより指標が信頼できなくなる。PDCAも信頼できません。自動車会社で相次いだように、「偽装」が起こり得ます。しかし「管理」しか手がないようにも思えます。難しいです。
グッドハートの法則は、重要な示唆だと感じます。
光を当てれば影ができる。影の部分に命運を左右するようなコトがあるかもしれない。管理指標をつくる側の人は、ご注意いただければ幸いです。
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